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『ハッピーバースデー、翔!』
『お誕生日おめでとうございます』
『Happy Birthday,Sho!』
深夜0時を回った瞬間に携帯が休まる間も無く震え始める、毎年の光景。
世界中、色んなジャンルの友人から届くメールの合間にメンバーとのグループラインにも着信が入る。
『0:00 翔ちゃん35さい誕生日おめでたまきん! 雅紀』
『0:04 翔さん Happy Birthday!潤』
『0:05 翔ちゃん‼︎ お誕生日おめでとう‼︎ Kaz』
『0:06 しょーくん!いつも産んでくれてありがとう!』
『0:07 訂正!しょーくんのお母さん!いつも産んでくれてありがとう!』
数多くの友人からのメールももちろん有難いけれど
メンバーからのメッセージが正直、一番心の深いところをほっこりさせる。
中でも俺の一番期待値が高いのは───、
『0:00 翔ちゃん35さい誕生日おめでたまきん! 雅紀』
フッ、と、思わず笑みが零れて
『0:00』に密かに満足する。
『ありがたまきん』
『潤もカズもサンキュー!智くん、俺は産んでねーよ(笑)』
ラインに返事を流すと、それを合図にしたかのようにみんなからバカみたいにたくさん、歴代の俺を含めた写真が流れ始めた。
一頻(ひとしき)りそんな毎年恒例の光景が繰り広げられて
他の友人からのおめでとうメッセージもひと段落ついたころ、
友人達のラインに紛れてグループじゃなく個人でのメッセージも入っていることに気付いた。
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