Discostar★Love 4 #106S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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Discostar★Love 4

#106/Side-S





「なんかさ、水っぽくね?」





せっかくパンケーキを作って喜ぶ雅紀の顔を見ようと思ったのに


残念すぎる状態のキッチンを見て雅紀はガッカリするだろうかと後ろめたい気持ちで振り向いた。





「わぁ・・・」





雅紀の目が、キッチンを見渡す。




視線を足元に落とすと





「しょぉちゃん、頑張ったんだね。


粉モンて、ボフッってなるんだよね!くふふっ」





柔らかく笑う声がして、雅紀の指が頬に触れた。




視線をあげると小首を傾げた雅紀が


『ね?』って笑って。




擽るような笑い声にホッとして、


粉のついたエプロンだって忘れて抱き締めた。




離れて雅紀が白くなってて思い出して、二人でぅわぁってなって笑い合った。





で。





目の前に出された修正されたパンケーキ。





「ぅんめっ!」





やっぱこれだよなァ、って、雅紀のスキルに感心しつつ、


俺失敗しちゃって結局作ってもらってゴメン、って、謝りつつ。




ハニーミルクをたっぷり絡ませて口に頬張る。





「ぅんめっ!」


「よかった!」





俺の反応を見て安心したように笑うと


雅紀もパクパクとあっという間に食べ終わって


まだ食ってる俺を頬杖をついてニコニコ眺めるとか、


女子力高すぎだろ、って、ちょっとニヤけながら最後の一切れを口に運んだ。








食べ終わって片付けて、話の流れで買い物に行くことに決めた。





「ラストォ〜!」





ペッパーの瓶が被った粉を水圧で飛ばして


拭き上げ担当の雅紀に手渡そうとしたら、


急に雅紀が胸に飛び込んできた。





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