Discostar★Love 4 #107S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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Discostar★Love 4
#107/Side-S




「雅紀?どした?」




急にくっつかれて

ペッパーを持った手が宙に留まる。




「ううん、なんでもない。

しあわせだなぁ、ってさ。ふふ、」




わざとらしく元気に言うくせに

凭れた肩への顔の押し付けが半端ねー




最近時々、雅紀はこうやって

何かを確認するみたいに俺にくっついて来ることがある。




「ン・・・幸せ、だな。」




持っていたペッパーをキッチンテーブルに置いて



そっと、


それからギュウッて力を入れて抱き締めた。




雅紀の温もりが、芯から俺を暖かくさせる。



抱き締めたまま すぐそこの顳顬(こめかみ)にキスを落とすと

それを合図にしたように雅紀の顔が上がる。



・・・こんなハグの時はいつも恐らく大抵。




かなりの確信を持って雅紀の目尻を舐めて確認すると、感じた塩っぱさ。




「やっぱ泣いてる、」




でもこの涙は幸せの涙って解ってるよ?




おでこに唇で触れると、

雅紀は照れたように笑って


それから背中に回していた 長い腕を俺の首にかけて。


始まった頃みたいな幼いキスを俺の唇に与えて。




「だいすき」




キュ、ってまた折り込んだ腕に力を入れてくっついた。




あぁぁ、何でこう二人の時はクッソ可愛いんだろう。


いやフィズの雅紀、いやディスコスター様の時も可愛いんだけどさ、


可愛さが『俺に向けてだけ』ってのが唆(そそ)るよなぁ〜。




雅紀に見えないことをいいことに

抱き締めながら

幸せを思う存分噛み締めて。




腕の力を緩めると

自然に空間を生む二つのカラダ。


見つめ合う、瞳。



ゆっくりと唇を食(は)むように触れて


『アイシテルヨ』って囁いてから


深く、重ねた。