La fête d'Halloween #26A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

最初から→#1A
前回のお話→#25S


〈Side-A〉




「雅紀・・・、

昼間さ、俺・・・

何かしちゃったかな・・・?」




目覚めたら、愛おしい人がいて

優しい手で触れてくれて

思わずその手を取って唇を寄せてしまったけど。



・・・そうだ、ヘンなラインしちゃってたんだ・・・

そりゃ翔ちゃん気にしてるよね・・・



どうしよう、

もともと勝手に自分がやきもち焼いただけだったのに



ニノにも・・・

翔ちゃんにも心配かけて・・・



翔ちゃんの顔色を伺いながら、言葉を探す。




「えっと・・・

あのラインは・・・

おれじゃなくてニノが送ったんだけどね・・・?」




何で?って突っ込まれるかと思ってたのに

『そうなの?』って言ったきり、おれの次の言葉を待ってるから



どこから何て説明しようか・・・

もう脳みそがパルプンテ・・・!



頭を撫でてくれる翔ちゃんの手の暖かさに、

今は言い訳よりもまず謝ろうって思った。




「しょぉちゃん・・・

なんか、ごめんね・・・」




それから、ニノの親切を・・・

決して翔ちゃんに意地悪な気持ちでしたんじゃないって

分かって欲しくて




「おれが勝手に落ちてたのをさ、

しょぉちゃんに知らせてくれるつもりだったんだと思うんだ・・・」




うまく伝えられてるか自信がなくて、

翔ちゃんの目を下から見上げるように覗いた。



翔ちゃんは短く『うん、』って言ったまま・・・



どうしよう、ニノ・・・

やっぱりおれうまくなんて伝えられないよ、



そう思った次の瞬間、




「ん。・・・おいで、」




翔ちゃんの柔らかな声がして、

ベッドの上でくの字になってたおれのカラダを起こしてくれて



そのまま



ギュ、って、抱き締めてくれた。