キミニカケル*26 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

最初から→*1
前回のお話→*25


キミカケ*26




「あ~、なんか小腹空いちゃったなぁ、」




駐車場へと戻る途中で雅紀が言うと、

マネージャー達が近くの売店で何か調達して来ると言って場を離れた。



服部さんも何か見て来ると言い、

俺たちはそのまま宮城くんと駐車場を目指す。




「じゃあ、そこで海をバックに一枚撮りましょうか、」


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「ハイ、オッケーでーす。

じゃあ・・・、みなさんくるまで自由行動にしますか、

って言ってもこの場を離れられると僕が怒られちゃいますから

ここかお車かどちらかお好きな方で・・・」




平日の昼下がりとは言え、

観光名所で駐車場も来た時より台数も増えている。




「雅紀、どする?」




俺としては車で・・・と思ったが、

雅紀の答えはそうではなかった。




「せっかくいい天気だしね!

じゃあもうちょっとここで海見てようかな!」



「あ、じゃあ、俺も・・・」



「分かりました。

では僕は車にいるんで、騒ぎになりそうだったらすぐ戻ってくださいね?」



「了解、」

「うん、分かりました。ありがとぉ。

・・・行こ?」




宮城くんを見送った後に俺を振り向いた雅紀の髪が

太陽を反射してミルクティー色に光る。



俺はその眩しさに目を細めて

甘い笑顔を心に焼き付けた。



海に向かい肩を並べて立ち、キラキラと光る海を眺める。




「しょぉちゃん、今回のロケ楽しいね。

一緒に来たのがしょぉちゃんでよかった。ふふ、」



「あーもう、だからそーいう事サラッと言うなって、

公共の面前でも抱き締めたくなるわ!」




手摺に体重をかけて項垂れる。



・・・コイツ時々ワザとかなって思う時があンだよな・・・



「・・・でも・・・、

また来れてよかったな、

今度はプライベートでも来れるといいな、」




触れ合っていた肩をトンと押すと、




「うん、しょぉちゃん。

次はプライベートでね?」




と言ってトンと押し返される。



ラブラブのカップルかよ!!



嬉しくてニヤけていたら

後ろからマネージャーの声がした。