キミニカケル*25 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

最初から→*1
前回のお話→*24


キミカケ*25




お堂に着いて、来る時に調べたって言って翔ちゃんが色々教えてくれる。


さっきまでみたいな、怖がってたカワイイ翔ちゃんも好きだけど


こうやって調べた事を嬉々として教えてくれる時のキラキラした瞳(め)とか

多分本人は気づいてないと思うんだけど

オンモードに入ってる時の手の動き、とか・・・



すき・・・




「・・・あるんだって。

だからさ、探してみようぜ?」



「・・・え、あ、ゴメンしょぉちゃんに見惚れてた。くふふっ!

・・・え?で、ナニがあるって?」



「・・・!」




一瞬赤くなった翔ちゃんが真顔になって、

それからキョロキョロと他のみんなからの距離を見て、

聞かれない距離だったのを確認するとスッとおれの右側に来て、

左手で肩を抱き寄せて顔を真横にくっつけて、

右手でお堂の軒下を指差した。




「見える?

1辺に3つ、4辺で12個、干支が彫られてンだって。

・・・お前そんな爆弾急に落とすなって、チューしちゃうぞ?




普通の声で説明した後、少し早口で耳元で囁かれて、

今度はこっちが赤面した。



思わず足元を見下ろしてたら、

肩を抱いたまま翔ちゃんが向こうでミーティング中のみんなに声を掛けた。




「俺たち戌年代表としてちょっと戌、探してきます!」



「あ、はーい。」



「ホラ・・・、雅紀行くぞ?」



「あ、うん!

じゃあどっちが見つけるか、競争ね?くふふっ!」




軒下を見上げながらぐるっと回ると、

みんなからの死角になるお堂の陰で

後ろから来てた翔ちゃんに腕を引かれ

抱き締められた。




「・・・ぁっ、」



「・・・好きだよ・・・」



「しょ・・・んぅ、」




イキナリ深いキスをされて固まったけど


すぐその熱さにジワリと絆されてしまう・・・




「・・・っん、」




唇が離れ、

顔を熱くしたおれの頬に軽くチュッ、とまた触れる。



翔ちゃんを見るおれの視線が蕩けてる自覚・・・




「見っけー!

Yeah yeah、オ・レ・ノ・カ・チィ!」



「あっ!ズルっ!」




・・・ホント、ズルいよ、翔ちゃん・・・

いつだってこうやって

おれだけドキドキさせて


夢中にさせるんだ・・・