La fête d'Halloween #24S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

最初から→#1A
前回のお話→#23A


〈Side-S〉




ラインでは・・・

突き放すような事を言っていたのに



電話の時も・・・


今も・・・



いつもより甘えた感じの雅紀に

擽ったいような

歓びの感情がフツフツと湧き上がる。



と、同時に



ラインのテンションが

小さな棘となって心を騒(ざわ)つかせた。




ベッドの上、

雅紀が俺の手を取って

唇を指に寄せる。



ちゅ・・・



唇が離れて・・・、


上目遣いに見られて・・・




ドクン・・・、




抱き締めたい感情に襲われるのに


小さな棘が


それを行動に移す邪魔をする。




「雅紀・・・、

昼間さ、俺・・・

何かしちゃったかな・・・?」




この甘えの裏にあるであろう

雅紀の感情を知りたくて


静かに声をかけた。



一瞬カラダを強張らせ、

怒られた子犬のように

上目遣いを一層潤ませて




見上げられた。