And if...2-87
「・・・雅紀、誕生日がクリスマスイブだろ・・・?
俺さ、・・・今回の旅でお前に告ろうって決めててさ。
それでもし・・・、
気持ちを受け入れてもらえたら、
・・・二人でここに来ようって思ってたんだ。
おれたち二人の歴史の誕生日、じゃないけど・・・」
座ったまま足元の砂利を弄る翔ちゃんが
やっぱり乙女でなんだかかわいくて・・・
「くふふふっ!そっか、じゃあおれがしょぉちゃんのS使うね!
・・・今日の日付も入れてもらえばよかった?
ふふふ、」
右側の翔ちゃんを下から覗き込むと、
『バァカ、』って小さくつぶやきながら頬を染めるから、
「ありがと、しょぉちゃん。
これからもよろしくお願いします。」
撫でてる肩に頭を預けた。
おれの頭に翔ちゃんからも寄りかかるように首を傾けられて・・・、
この重みも・・・
スゲぇ幸せ・・・
右手の掌を上にして、
翔ちゃんの膝の上にポンって置いてみる。
ごく自然に、
翔ちゃんの左手が上から重ねられて
指を絡めてくるから
おれも指を曲げて
翔ちゃんの優しい手を握りしめた。
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