Discostar★Love 3 #42A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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最初から  #1
前回のお話 #41


#42 Side-A





「ンンッ?」




翔ちゃんの首に力が入って離れようとするけど、


深く、


・・・もっと深くって


捕まえて・・・


離さないよ・・・?





「ンッ、ま・・・まさ・・・、」





グッと両肩を押されて離される。





「なんだよ、どうしたよ、


・・・なんで泣いてンだよ!」



「ふっ、・・・ぅう、・・・」





なんでか分かんないけど後から後から涙が溢れちゃって、





「ぅ・・・、ごめ・・・、

ゴメンしょぉちゃん・・・」



「ナニナニナニナニ?!どしたの?なんかした?俺?!」





慌てた翔ちゃんが一段高いところからフワって抱きしめてくれるから、

翔ちゃんの胸にスッポリ頭が抱きくるめられてひどく安心する。



安心する分だけ、

自分の身勝手さに情けなくてまた泣けてくる・・・






翔ちゃんの腕の中でさんざん涙を流してる間、

翔ちゃんは黙って左手でおれの頭を抱きしめながら、

右手でずっと赤ちゃんでもあやすかのように頭を撫でたりトントンしてくれたりしていた。