And if...2-84 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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And if...2-84





翔ちゃんが自分の街のように自転車を走らせているのは・・・


最初から山中湖(ココ)でサイクリングをするつもりがあったからなのかな・・・




「ふふ、」




下調べキングの翔ちゃんらしくて胸がくすぐったくなって、

ペダルを漕ぐ脚も心なしか軽く感じてくる。




湖畔をぐるりと回るように林を抜けると、

自転車ロードから外れるように翔ちゃんが右折した。




車道を渡り、山側の道を少し進むと可愛らしい三角屋根の小さなお店があって、

駐車場の端で翔ちゃんがキュッと自転車を停めた。





「ここ・・・?」



「うん、雅紀をここに連れて来たくて。

・・・連れて来れて良かった、」





そう言うと少し俯くように照れ笑いしてチラリとおれを見て、





「行こっか、」





って言った。



お店に入ってすぐに気付いたこと・・・






「しょぉちゃん、ココ・・・」




「うん、そうなんだ。」