甲状腺ホルモン | Days under the living sky

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空が生きてる、そう形容されるカナダのSaskatoonで子供たちと過ごす日々の記録です♬

甲状腺のお話、4回目ですね。

 
今日は、身体に現れる症状を、目に見える数値で表すことができる、血液検査💉とホルモンについて、少し突っ込んだ内容を書いていきます。
 
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こちら、今日届いたばかりの、2011年からの私の血液検査記録!!
何ページだ?!大量です。
係のお姉さま、お手数おかけしました。ありがとうございますほっこり
 
 
まず。詳しく話し始める前に。
 
皆さま甲状腺の主な働きを、ご存知でしょうか。
喉元あたりにある、蝶ネクタイみたいな小さな臓器ですが、ここが我々の身体の、代謝を司る器官。成長過程では、身体の発育を促進するので、大変重要な働きをします。
 
エネルギーの需要に応じて、脳の視床下部から指令を受け、甲状腺がホルモンを作ります。
作られた甲状腺ホルモンは血液中に放出され、体内の隅々まで運ばれます。
運ばれた甲状腺ホルモンが、各細胞に取り込まれて、細胞内で代謝が起こります。
ざっくり、こんな感じで、脳から出た指令が、身体中の細胞に反映するわけです。
 
さて。ここで関わってくるホルモンには、いくつか種類があります。
まず、脳から出て、「甲状腺!頑張ってホルモン作りなさい!」と刺激を与えるのが、
TSH (Thyroid Stimulating Hormone) です。
甲状腺の働きがうまくいっていない人のうち、私のような機能低下症の場合は、通常この値が高くなります。
逆に、バセドー病(甲状腺機能亢進症)の人は、ぐんと低くなります。
分かりやすい相関ですよね。やる気がない甲状腺には、脳がやれがんばれ、やれ動けと一生懸命はっぱをかけます。
頑張り過ぎている甲状腺はスローダウンしなくてはいけないので、脳からの指令は抑えられます。

甲状腺で、昆布などに含まれるヨードを原料にして作られるのが、
T4(Thyroxine-サイロキシン)と、T3(Triiodothyronine-トリヨードサイロニン)です。
といっても、ここで作られる甲状腺ホルモンの98%は、T4。
T3は、肝臓や腎臓で、酵素の働きによりT4を変換して作られます。
ちなみに3と4は、結合しているヨウ素原子の数です。

この二つ、どちらも代謝にかかわっているのですが、
T4は、inactive - 活性が弱く、これが血中に多くても、それだけでは何もならないホルモンで、要は貯蔵用。必要な時に必要な量が、上記のように臓器や筋肉でT3に変換されます。
T3は、active - 細胞が必要な形。これがレセプターにより取り込まれることで、代謝が起こるというシステム。
T3は、T4の5-10倍のパワーがあるとか。
ヨウ素原子一つ取り外すだけで、随分強力になるんですね。


少し長くなって来たので、ひとまず休憩。
まずは、主要な三つのホルモンのお話でした口笛