なんでも白か黒かで考えてしまうところがあるんです。
プチACがよくいうお悩みの一つ。
嫌なところが見つかると、全て嫌になってしまう。
些細な失敗で、自分がダメ人間のように思える。
気持ちが上がり下がりしすぎて、ジェットコースターに乗ってるみたいという人もいます。
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子どもの頃の心の傷を抱えて、
自分らしく生きれないと感じるあなたを
カウンセリングとソーイングで元気にする
臨床心理士 佐瀬りさ です
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幼稚園ママのMさんは、
子育てでいつも、このジェットコースターに乗っている感じを味わっていました。
子どもが朝起きなかったり、幼稚園の準備ができないと、
「他の子はできているのに、できないこの子は発達障害なんじゃないか」と不安になります。
同時に、
「いや、子供をちゃんと起こせない、私の問題なんじゃないか」と心配になります。
私が母としてちゃんとしていないから。
私のやり方が悪いから、こうなってしまうんじゃないかって。
さらに、朝の忙しい時間に手伝ってくれない夫にも腹が立ってきます。
「夫がもっと手伝ってくれたら、朝の準備ももっと楽なのに!」と怒りが湧いてきます。
この人と結婚したこと自体が間違っていたんじゃないか。
そんな思いまで出てきて、朝から泣きたくなります。
なんだか、絶望的な気持ちになってしまいます。
きっかけは、
ただ、子どもが朝おきてこないだけ。
洋服をひとりで着替えないだけなのに。
朝から絶望感を味わうなんて…
なんだかとても辛いですよね。
Mさんは、
いろんなことにこの白黒思考が出てきました。
自分でもそのことには気づいていて、
なんでも白黒つけたがるところがあるんですと
言っていました。
自分なりに工夫して、
グレーに考えられるように努力もされていました。
朝、起きれなくたっていいじゃないか。
着替えが1人でできなくたっていいじゃないか。
はじめはそう思おうと頑張っていても、
すぐに、忘れてしまいます。
調子が良いと思う日があっても、
些細な欠点や失敗をひとつ見つけてしまうと、
もう、ダメな気がしてしまう。
このパターンからはなかなか抜け出せなかったんですね。
カウンセリングで、
ひとりで起きて欲しい気持ち…
ひとりで着替えをして欲しい気持ち…
どうしたら起きれそうか…
どうしたら着替えられそうか…
そんな話をたくさん、たくさんしました。
すると、Mさんの場合は、
子どもが起きたいタイミング、
着替えたいタイミングの前に声かけをしていることがわかりました。
起こす時間は、幼稚園に間に合う時間ではなく、
「賢い子は〇時に寝て、〇時に起きる」と言った記事を鵜呑みにしていたことがわかりました。
着替えは、ご主人が大きくなるまで着替えさせてもらっていたと聞いて、一人で着替えさせないと、夫みたいになっちゃう!と焦っていたことがわかりました。
それに気づくと、
あれ?7時に起こしてたけど、7時半なら自分で起きてくるんだ!と気づきました。
着替えも、幼稚園に出かける直前には、
自分で着替えられることに気づきました。
そう!白黒思考を変えるには!!!
変えよう!変えよう‼︎としない
ことがポイントです。
変えようとするとかえって気になって、
変えられない自分に焦って、
結局、変わらないことが多いものなんです。
変えるのではなく、
ひとつのことをいろんな角度から眺めてみることが
とっても大切なんですね。
こうでなきゃいけない!
そういう思い込みって、
なかなか自分では気づけないもの。
だけど、話してみると自分で気づけることがあります。
「わたしが佐瀬さんに話したり、質問してるのに、
気づくと自分で答えをだして、自分で答えてるんですよね!
カウンセリングって、不思議ですね!」
Mさんにもそんな風に言ってもらえて、
とても嬉しかったです。
昨日はブログでホコリの話をしましたけど、
カウンセリングって、
「灰色で辛いんです!なんでわたし灰色なんでしょう!」
そう言っているクライアントさんに、
「ここ、本当に灰色かな?ちょっとよく見てみてくれる?」
「なんか、ここ、赤っぽか見えるけどどうかな?」
って、カラフル提案をすることなんだと思います。
「え?ホント?ここ、灰色じゃない?あ、ホントだ!
ちょっと赤いかも」
そんな風に…いろんな色に気づけていくんですね。