カレン・グラッスルと日色ともゑ | ササポンのブログ

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カレン・グラッスル

日色ともゑ












このふたりの名前と写真を並べられて、
ああ、あれか・・と
わかったひとはかなりのマニア。
かなりのおじさん、おばさん。



答えは、








「大草原の小さな家」のかあさん。
キャロライン・レイク・クイナー・ホルブルック・インガルス。
つまりキャロラインさんですね。





このコーナーをはじめた動機は、山田康雄が言った「声優なんて職業はねえんだよ。みんな俳優なんだよ」
という言葉を、それなりにわかって欲しい。
有名な役を、やっているひとは、みんな優れた俳優でもあるということ。
優れた声優なんてのはいない。いるのは優れた俳優なんだよ・・ということを少しはわかってもらえたらと思ってはじめました。


キャロラインインガルスの役を10年近く演じ続けた日色ともゑさんは、
知る人ぞ知る、泣く子も黙る劇団民藝に、所属する女優さんです。
劇団民藝の説明は、説明が面倒くさいので、ウィキちゃんを引用すると
1950年、「民衆芸術劇場(1947年創立)」を発展・解消し、築地小劇場、新協劇団などに属してきた宇野重吉、滝沢修、森雅之、北林谷栄などによって創立された。特に宇野は終世劇団の顔として牽引役を果たした。 現在の代表は大滝秀治と奈良岡朋子の2名。
宇野重吉、滝沢修、森雅之、北林谷栄・・。もうこの名前を聞いただけで、僕はびびる。
正直、非常に怖い。もしこんなひとたちに鍛え、一緒に舞台に出れたとしたら、そりゃ、もう幸せだろう。僕なら御免こうむるが・・


この日色ともゑさん、いまは、あまりテレビでは見かけないが、僕が子供のころには、いつもテレビのドラマに出ていたという印象がある。僕の友達で、助監督をしていた男が、この日色ともゑさんがいる現場で働いていたが、とにかくモノ凄くいいひとらしい。いつも現場に、なにか食べ物を持ってきて、スタッフに配る。とにかく周りに対する気のつかいかたが、尋常ではない・・と感動していた。
まあ、それじゃないと、あんな怖い面々がいる劇団にはいられないよなあ・。


その友達も現場で、
彼女を見て思ったそうだ。
これが「かあさん・・か」

そう・・。
それほど僕らの世代にとって「大草原の小さな家」のかあさんは、
まさしく、かあさんだった。



理想的なとうさんと、かあさんがいて、
理想的な家族がある。

当然、色々と問題はあるけど、
とうさんとかあさんがいれば大丈夫。
理想の家族というのを本当に嫌みなく、
見事に描ききったシリーズ。


その声を10年間演じ続け、
本物の声より上手と言わしめた
女優さん。
それが日色ともゑさんだ。

いま、このドラマのDVDが出でいるが、
恐らくオリジナルの音声で観ているひとはいないだろう。




これは、ほんのトリビアだが、
このドラマでは、
演じている役者と、声を入れているひとたちは、ほぼ同年代だった。
ローラーたちを演じている俳優さんたちも、子役だし、
三女のキャリーを演じていた子も、あれぐらいの年齢だった。
ちなみに演じていたのは、

パトレイバーの、のあ役でおなじみの冨永みーな。
本当に、劇中の、キャリーと同じ年齢の頃に演じていたそうです。
2、3歳でしよう。