33 「ジャガーノート」 これこそ知る人ぞ知る映画 | ササポンのブログ

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ひとを観ていないものを観ます


この映画を録画したDVD貸すと、まず10人中、10人は「凄い。おもしろかった」という。
これは凄いことですよ。
とにかく絶対に、おもしろさ保障の映画。
観た人なら、納得してくれると思います。



監督したのは、このひと、リチャード・レスター。
この頃から、禿げてる。
「ナック」「三銃士」「新明日に向かって撃て!」「ロビンとマリアン」。
このひと、好きなんだけど、意外に演出がだるい。
僕は、このひとの遊び心ってやつは、あまり好きではない。
なんか、アクションも少しだるいのだ。
しかし、しかし、
この映画はまるっきり違う。
完璧に別人なのだ。
でも、禿げてるのは同じだ(意味不明。僕は自分が禿げてる癖にひとの禿をからかいたくて仕方がないのだ)


この映画、数日前から、紹介しようとして、
画像も集めていたのだが、
さて、どうしようかと・・。
このおもしろさをどうやって文章で・・・
さて、どうしようと迷ってしまったのだ。


おもしろい映画の常として
物語はシンプルである。
豪華客船に、
精緻を極めた爆弾が仕掛けられた。
客は、逃げられない。
解体するしかない。
そこに、爆弾処理のプロが送り込まれた。


爆弾処理の映画・・・。
はっ、またあれかよ。もうあれだろ。
いいよ、もう・・・。
わかります。
気持ちはわかる。
僕も、
映画で爆弾が出てくると、またかよ・・と思う。
ただねちょっと待て。
これは違うぞ。
この映画の爆弾は、違う。
この映画の爆弾処理の映像は、モノが違う。
とにかく、この爆弾が、
細かい。
色々なトラップが仕掛けられて、
とてもじゃないが、簡単には処理できない。


この映画は、爆弾処理の映画です。
爆弾処理を徹底的に描ききってしまった映画です。
他に色々とひとが出てきて、
色々なエピソードがありますが、
この爆弾処理の映像の前には
完全にかすむ。
この後に、
色々な爆弾処理の映画、ドラマが
出できますが、
これに勝るものは結局、ありません。
無理もありません。
これが完璧すぎるからです。



爆弾処理のプロを演じるのが、
リチャードハリス。
僕は、
この映画の彼のキャラクターが
大好きなんです。
いつも飄々としながら、
命を削るような爆弾処理に挑む。
処理が終わった後のキメ言葉もいい。


この映画を紹介するときに、かならず引き合いにだされるのが、この、爆弾を処理する最終段階で、赤のコードと青のコード、いずれかを切断する選択を迫られる・・というあのパターンを最初にやったということだ。
確かに、これは優れたシチュエーションであるが、
これもこの映画においては、ひとつのエピソードに過ぎない。
それに、この映画のこのエピソードが生きてくるのは、
その選択に、
犯人と、主人公にとって、
とても意味があるという、その設定が、
優れいているのだ。





やはりうまくいかなかったな・・。
この文章では、
この映画の凄さの何万分の一のおもしろさも伝えられない。
とにかく、物凄いおもしろさですから・・。
特に、心臓の弱い人は、覚悟してみてください。
あと、絶対に、モノを飲んだり、食べたりしながら、
観ないでください。
運悪く、あの音が鳴るときに、なにか飲んでいたら、
確実にびっくりして吹き出します。


最後におまけ画像

この映画に出ている、あるひとの若き日の顔です。
さて、誰でしよう?
答えは、明日、このコラムのコメントに書きます。