拝啓
なによりも、僕のことをあんなに書いてくれたことが感動であります。
もし知らないひとが読んだら、
なんであんなきついことを・・と思うかもしれません。
でも全然、きつくないんです。あれが・・。というよりは一応、公の文章なので言いたいことを押さえているというのが、わかります。
あんなもんじゃないです。
特に共同で、創作をしているときは。
松田優作とのコンビで傑作脚本を連発していた丸山昇一というひとが、崔洋一という監督をこう表現していました。
「普段はとってもいいひとで、妹がいれば嫁にあげたいぐらいのひとなんだけど、一度、仕事をはじめると、本気でぶっ殺したくなるほど憎くなる」
僕の、M嬢に対する印象もそのままです。
いや、冗談ではなく、一緒に演劇をやっていたときは、ぶっ殺してやろかと思ったことがなんどもあります。
僕の人生で、最も傷ついた言葉、
そして最も素敵だった言葉を言ってくれたのも、S嬢でした。
それがどういうものであったかは、遺言に書きます。
さて、このたび、驚いたことに、そのM嬢が、僕のレビューを褒めてくれた。
これは驚天動地であります。
僕を作り出したものを褒めたのであります。
これはもう奇跡です。中国が、パンダをただで、それも笹の葉をつけて、くれたようなものです。
さて、今回、僕がブログをはじめるにあたって、このM嬢から、提案がありました。
僕のレビューと、彼女のレビューを並べて載せてみたら・・という提案。
いい度胸です。
かかってきなさい。
そしたら僕は、思い切り避けてやります。
タイトルは「エス氏とM嬢の映画バトル」
略して「エスMバトル」
・・・・・。
本当は逆なんだけどね。
SとM。
というわけで、僕のレビューに、M嬢が書きこんだときに、改名されます。
はっきりいって、生まれも、育ちも、教養も、趣味も、恋愛経験も、足の速さも、好みの映画も、まるっきり違う、ふたりが、一本の映画にどういう見方をするか・・・
楽しみです。
M嬢が書き込まなければ、不成立の企画ですけど。
じゃ、よろしく・・・
あっ、それと彼女のブログもぜひ読んでみてください。
僕と比べて、いかに人生が充実しているかが、わかります。
あ、向こうのほうが、普通なのか・・