おはこんばんにちは!どうも、愉快な四角です!
突然では御座いますが…。
私が書きましたこちらの記事なのですが…。
ありがたいことにとんでもない反響がありまして…。
検索サイトに『G-Rap 名盤』や『G-Funk 名盤』の文字を検索かけますと…なんと!
最上位に検索されるという…!
いやはや…色々なサイトがある中、まさかの…。
皆様のお陰で御座います…ありがとうございます、ホント…。
もうね…DUのラベルの表記にS-Luv掲載って書かれる日も近いかもね!?
そんなこんなでG-Rap・G-Funkに興味を持った方が
大変多いという事が分かりましたので…
第三弾書きましたぁぁあ!!!
今回はただ単に紹介したいヤツのみを集めてみましたよ!
ほんと、完全に趣味のヤツ…!
さぁ…
とろける準備は出来たか!?
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Can't Hold Me Back
KNS
1996年 ナッシュビル産
レア度☆★★★★
KNSの1枚目の皿。
Gの世界ではコンピレーションアルバムが結構数多く存在するのだが
そのコンピ皿の中で1番好きなのがこれ。
コンピという事で曲調や世界観は一貫しているが
歌うアーティストが次々と変わっていくので単調にならず、これがとても良い。
トラックもG-Rapの本場、ナッシュビルらしいドロッとした物や泣きのGもありで
種類豊富だがどれも完成度が高く、アルバム全体が上手くまとまっている点も評価が高い。
ほんと、普通に良い皿。
特に3曲目の Think Twice はこのアルバムの中では白眉かも。
軽快なピアノの音と、ねっとりフロウに艶やか女性ヴォーカルが
G好きにはたまらない垂涎の脳天直撃ソング。これは必聴。
★入手情報★
激レア皿ではないが結構出回らない一枚かも。
価格は3000~4000円あたりだが、いつ市場に出るか分からないので
見つけ次第確保した方がいいかもしれない。
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Home of the Free & Mind at Ease
Al-D
2006年 テキサス産
レア度☆☆★★★
AL-Dの1枚目の皿のリイシュー盤。
本編のS-Luvにギリ入らなかった、あの1枚。
オリジナルは入手困難の高額&超激レア皿という
テキサスの伝説的名盤、Home of the Freeを再発売した物なのだが
少し特殊な仕様となっており、リイシュー皿の中でもちょっと珍しい1枚でもある。
何故か普通にHome of the Freeのリイシュー品として出されず
まさかのEPのMind at Easeと合体して…いや、合体というかMind at Easeから
3曲だけ持って来た、お得なのか何なのかよく分からない仕様なっている。
まぁ結論から言うと、この3曲が神G-Funkなので、お得なんだけどね。
内容はシガーの煙が漂う、むせかえるような全編超スモーキーな極上G-Funk。
AL-Dの渋声ラップにうねるシンセ、骨まで溶かされるメロウトラック。
いぶし銀という言葉があまりにも似合い過ぎる、オトナの魅力満載の内容となっている。
からの追加された Y U Hate Me と Mine at Ease と Shady Daze の3曲よ。
オマケにも関わらず、本編の歌を上回る勢いのバキバキに泣けるモンスター哀愁G。
Mind at Easeを持ってないよ、という方も買って損はないかも。
追加曲により伝説的名盤から神盤になった Home of the Free のリイシュー品。
ガチでオススメです!
★入手情報★
これを買った時は900円くらいだったんだよね…奇跡だよ…。
そして買った時以来、流通してるの見た事ないな…。
DU以外にもAmazonなどでも探してみるといいかも。
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The Half Dead Organization
Half Dead Organization
1995年 テキサス産
レア度☆☆★★★
Half Dead Organizationの1枚目の皿。
実は全G-Rapの中で2番目に好きな皿だったりする。
それなのに何故、S-Luvにも他の紹介にも選ばれなかったのか。
実はこのアルバム、内容があまりにも超ホラーコアなダーク過ぎる過激な音なので
引いちゃうかなぁと思って自粛してました。
Introの時点でB級ホラー映画感満載のとんでもない雰囲気から始まり
キンキン唸る異様なシンセと共に不気味な声で語り続け
そこから2曲目の You Can't Kill Me へと音がリンクしていくという
粋だが恐怖の涙で逆にハンカチ必須な開幕。
吐き捨てるようなフロウに時折かぶせてくる妖艶な女性ヴォーカルで、ニッコリしつつも
そこから爆裂級のギンギラシンセの3曲目 Wicked に繋がるという
この情緒のかき乱され方にGフリークは泣きながら失神するであろう。
4曲目、5曲目で目を覚まし、そしてまたもや
超弩級のピーヒャラ珍奇音G-Rap、6曲目の World へ導かれ、2度目の失神。
聴くのも中々エネルギーが必要な恐怖渦巻くドス黒G-Rapなのだが
その分、何故だがのめり込んじゃう魅力がある。
だけど気に入っちゃうと、他のでは味しなくなるかもよ。
★入手情報★
リイシュー品あり。タマ数もあるので探せばあるかも。
何年経っても、価格安定。2000円弱ぐらい。そこまで高くはなっていない。
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Enquiring Minds
Gangsta Boo
1998年 メンフィス産
レア度☆★★★★
Gangsta Booの1枚目の皿。
ホラーコアの代名詞、メンフィス産G-Rapの流れを作ったThree 6 Mafiaの元メンバーでもあり
フィメールラッパー代表格のあのGangsta Booの1stである。
S-Luv、地味ジャケでも取り上げなかった初の女性がメインヴォーカルの1枚でもある。
OTR Cliqueはね。ほら、トリオだしね。
1998年にリリースされているが、重低音響かせるダンスポップや
ダンス系HipHop全盛期に差し掛かろうという時期にも関わらず
まだThree 6 Mafia脱退前ということもあり
中々のニンニクマシマシカラメアブラギッタギタのメンフィス・ヒップホップになっている。
リリックもトラックも相変わらずのドス黒さ満載なのだが
業界Topクラスのフロウの上手さと女性の歌声という事もあり
どこか柔らかく受けいれやすさがあるのが特徴的。
まず Intro、Enquiring Minds、Don't Stand So Close の最初と3曲目までの繋ぎがヤバい。
プレイリストに入れてランダム再生で流すなんて絶対やめた方が良い。台無しになる。
この順で流してこそ、このアルバムに宿る“Mind”が垣間見れるからだ。
そこからは後はGangsta Boo & Three 6 Mafiaワールド。
極めつけは載せているメンフィスラップ、CLUB界隈などで伝説的曲になっている Fuck You
泣きながら立てノリしつつ、サビで Fuck You!Fuck You! と叫んでみてほしい。
G-Rapのアルバムとして普通にレベルの高い1枚だが
Gを抜きにしてもリル・キムやアクセントなど、この時代を代表する
フィメールラッパーのアルバムとしても全然肩を並べられる、そんなアルバムな気がする。
★入手情報★
これも中々にレア。
まぁまぁ、出回るが状態によって値段の差が激しいかも。
大体3000円クラスだが、内容も優れているので、これより上の値段でもお買い得感はある。
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Til My Casket Drops
C-Bo
1998年 サクラメント産
レア度☆☆☆★★
C-BOの4枚目の皿。
これといった特徴なく、全くと言っていいほど尖ったものはない
標準的なサクラメントのG-RapらしいG-Rapなのだが、これがまた良い。
前半に紹介した皿が中々の劇物が多かったので
尚更、塩味感あるかもしれないが聴けばこの“良い”という言葉に納得すると思う。
特筆すべきはC-BOのフロウが上手いのと全曲、良トラックなのがポイントだろう。
全てにおいて平均以上で音の完成度も高く、普通にHipHopのアルバムとしても秀逸と言える。
それでいて、ちゃんとGらしいバンギンさや哀愁さもあり、Gの皿として役割も果たせている。
歌が上手くてバックに流している音楽が良ければ良いアルバムが出来るんだなぁと
この皿を聴くと、その当たり前のようにある“良い”に改めて気づかされる、そんな1枚。
こういう皿こそ、結局何度も聴いてしまうのよね。
★入手情報★
一昔前は結構、見かけたんだよなぁ。今は全然見なくなった。
だけどそこまでレアではないので相場的には2000円弱クラス。
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Ready 4 War
Tec-9
2000年 ルイジアナ産
レア度☆☆★★★
Tec-9の2枚目の皿。
名前の通りギャング御用達の自動拳銃・TEC-DC9の如く、音という名前の銃弾をバラまく1枚。
今まで紹介してきたG-Rap・G-Funkシリーズの中で一番のキワモノ皿。
50 Pakの Hell Is Hot The World Is Cold と Playa FlyのMovin' On を混ぜ合わせたような
G-Rapの“クセ”の部分だけを集めた中々の内容となっている。
B級、C級…いや、F級クラスのピコピコシンセと
歌というかSEなのかぐらいのTec-9のフロウがヘタウマフロウが
逆にマッチし過ぎても物凄く“Gらしさ”が出ている。
だけどノイズミュージックではなく、ちゃんと音楽として着地しているのが訳が分からないし
Introが超アコースティックで、異様にカッコよかったりするのも更に訳が分からない。
10曲目の Who Knows にはMichael JacksonのRock With You のネタが仕込まれていたりと
この流れで、まさかの度肝を抜く曲があったりで本当に訳が分からない。
ポカーンとするようなクオリティなのだが、実はトータルで聴くと
コンピ皿の傑作じゃないかという謎の満足感が得られる。
ずっとここまで、褒めているようで褒めていない書き方ばかりしているが
強いて言うならば、この皿は”ただ単に紹介したいG-Rap・G-Funk 10選”の中で一番好きな皿です。
★入手情報★
この数年で、この購入した1枚しか見た事ない。
レア盤ではないけど、全くと言っていいほど流通しない。
メルカリなど個人売買している所を見るのも手かも。
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The Missin' Link of the Game
Zeno Vellie
1999年 カンザス産
レア度☆☆☆★★
Zeno Vellieの1枚目の皿。
漢気溢れるハードでビターなG-Funk。
Zeno Vellieの特徴的なダンディーな歌声とキラキラメロウシンセトラックが合わさり
抹茶を飲んだ時の様な強めの苦みの後に来る爽やかさのような1枚という感じ。
この界隈で居そうで居ない、このダミ声っぽい声が非常に良い。
ハイセンスなピーヒャラシンセと絶妙にミスマッチ感があるのだが
妙にフロウが上手いのもあり、ちゃんとまとまってるのが凄く面白い。
これが歌の上手い、Mackadelicsなどがこのトラックのままで歌っても
そこそこの良盤は出来るのだと思うが、そうじゃない。
“クセ”というなの雑味が入ってないとGとしての意味がない。
雑味のようで実はそれこそが旨味だったりする。
それらを耳で賞味出来る名盤、Zeno VellieのThe Missin' Link of the Game
覚えておいて欲しい。
★入手情報★
めちゃめちゃレア皿だったが、リイシューされた影響で割と売ってたりする。
なので色々なサイトをこめまに探せば、見つかるかも。
だが人気皿なので3000円~あたりを推移している。
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Ballin 4 Life
Psycho Gangsta
1997年 サンフランシスコ産
レア度☆☆☆☆★
Psycho Gangstaの2枚目の皿。
卒倒確実!天才プロデューサー・G-Man Stanが手掛けた、黒汁度MAXのベイファンク!
実はS-Luvで紹介した Big MackのA Better Wayにも参加してたり。
G-Man Stanとは。
ざっくり説明すると…G-Funkという音楽ジャンルを確立させた立役者の一人。
2 PacやWarren Gなどの影響も大きいが、少なからずこの方が産んだ音の影響もあり
West Coast HipHop、G-Rap、G-Funkという流れが出来
ここまで独特な産業として成長はなし得なかったんじゃなかろうかという
何故Wikiペディアが出来ないのか、不思議なくらいの中心人物の一人である。
長くなったが、そんなレジェンドが手掛けた1枚を紹介していきたい。
星に様に静かに瞬くスパイシーなシンセトラックにフレッシュでアコースティックなギター。
ハチミツのように甘い女性ヴォーカルにPsychoというメインディッシュ。
仕上げに一流シェフ・G-Man Stanが仕上げるという、ベイのフルコースとなっている。
1曲は大体3分弱の曲となっており、全体としては30分くらいでコンパクトな内容だが
それぞれが個性的で味わいが全然違うものとなっており
少ないボリュームだが、満足度が非常に高い。
もう、とにかくとろける。口の中でとろけっぱなしの甘美で柔らかな哀愁G。
能書きなんていい。さぁ、早く、熱いうちに思う存分、音を味わってくれ。
★入手情報★
リイシュー品で溢れているせいか普通に格安で手に入る。
逆にゴロゴロあり過ぎて、どこにでもあるので
知らない方は不人気盤なのかと思ってしまうが実は恐ろしい名盤なんです。
大体、1500円あたりで買えるはず。
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Ghetto Life
Ball Players
1997年 カリフォルニア産
レア度☆★★★★
Ball Playersの1枚目の皿。
名G-Funkの後に更に名G-Funkをかぶせてみる。
実はまだまだ、激ヤバシャレオツ哀愁G皿があるんですよ。
こちらはサンフランシスコ向かいにある、カリフォルニア州オークランド産のベイファンク。
曲調は少し変わり、ピーヒャラシンセ控えめな正統派R&B系・お涙頂戴な皿となっている。
ええ、そうです。また泣きます。啜り泣きます。
え?一個前の Ballin 4 Life でハンカチ使いきっちゃった?
じゃあ、次はバスタオルを用意してもらいましょう。
Coop MCのCurrencyなど、HipHop界隈に多いスカーフェイスジャケが特徴な今作だが
これもまた女性ヴォーカル絡みまくりの妖艶でアダルトな内容となっている。
例に漏れず、IntroからOutroまで完璧なスムースさを誇り
2曲目の Ghetto Life から 6曲目の Makin' A Livin' までのミラクルなファンクコンボは必聴モノ。
シンセなのにアコースティックさ抜群のトラックに絡みつくような女性ヴォーカルと
Ball Playersの激渋フロウが重なり、なんとも芸術的な仕上がりになっている。
そしてSurfaceのHappyをサンプリングした Voices In My Head で完全ノックアウト。
S-Luvで紹介したBig MackのA Better Wayを聴いて、これ系統好きで探してたんです!
という方が居たらこの皿も是非聴いてみて下さい。
★入手情報★
一時期、リイシュー品が溢れていたが近年はめっきり見なくなった。
まぁでも、溢れていた事もあり、ちょくちょく探せばあるはず。
相場的には2000円~3000円クラスだと思う。
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Funky Head Rush
E-Dubb
1996年 カリフォルニア産
レア度☆★★★★
E-Dubbの1枚目の皿。
ラストに紹介するのは90年代HipHop黄金期に産まれた、隠れ超傑作を紹介していこう。
最後くらいはこの世代のHipHopにしか許されない、大胆過ぎる大ネタ入り皿を取り上げなくては。
往年の名曲使いまくりで拝みながら咽び泣く事必須。覚悟して聴いてくれ。
やはりこの皿のウリは
Ray Parker Jr. の For Those Who Like To Groove を使用した Breaking U Off と
Backstreet Boys や、あの2 Pacもカバーした下記にも載せている
The System の Don’t Disturb This Groove を使用した
Don't Disturb The Groove の2曲だと思う。
特に Don't Disturb The Groove が白眉かな。
グルーヴィーなトラックに女性ヴォーカルと、まんまThe Systemの歌声を流しつつ
そこにE-Dubbのフロウを合体させるという、なんとも罪作りなメロウチューンとなっている。
ほんと、ハンカチ3枚分は涙で濡らせられる。
この2曲がピックアップされがちだが、それと同等くらいの
コテコテの面妖シンセの The Funky Head Rush や
ハードスタイルなピーヒャラトラックの 1 Time 4 Your Mine が収録されているなど
Gらしさもファンクらしさも両方あり、完璧なまでに黒汁で満たされるアルバムなのだ。
90年代のG-Rap・G-Funkの音を存分にしゃぶり尽くしたい方はマジでオススメ!
★入手情報★
リイシュー品も出ているが、あまりにも人気なのか?
本当にリイシュー品を世の中に放ったのか疑うぐらい、見当たらない。
その割には意外と高くないという謎。
あったら大体、3000~4000円あたりかな?
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以上、10選でした!!!
如何でしたでしょうか?!!?!?!?!!
今回も珠玉の10皿を紹介出来ました…。
この記事も人気が出たら、またG-Rap・G-Funk…やるよ…ふふ。
最後に…今回も惜しくも入れなかった皿…入れておくよ…。
Down 4 the Cause
The Fast 1
1995年 サンフランシスコ産
レア度☆☆☆★★
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