笹塚で飲んで食べまくれ~色んな飲食店編~ Vol.3 | 笹郎(ササロー)のゆるゆるご当地コラム

笹郎(ササロー)のゆるゆるご当地コラム

東京都渋谷区笹塚の応援キャラクターの笹郎(ササロー)の
地域の魅力再発見!をテーマにご当地を紹介するエッセイ的コラムです。
たまに趣味のやつも。

右斜め+L+R+L+R+L+L+R+R+Aな視点でゆるっと紹介する
ゆるゆるご当地コラム…始まるよぉ!

おはこんばんにちは!未だに四角いササローで御座います!

前回に引き続き、笹塚飯記事で御座いますよ~!

 

メディアに中々取り上げられないけど、地元民が知っている名店…。

有名店だけど、改めて深堀…。

など、まだまだ紹介したいお店があるので連続で書いてみました!!!

笹塚を知っている or 知らない方も!読んで頂ければなぁ~と!

 

早速…それでは~~~どうぞっ!

 

 

1軒目は十号通り商店街の甲州街道口から徒歩3分くらいの所にある、珈琲専門店 雅を紹介していくぞ。

建物自体は1970年頃から存在するが、雅の営業が始まったのは実は2000年代と若いお店だったりする。

 

笹塚で雅…と言えば、ご存じの通り”泰山荘の美味い三連星“こと、雅のマッシュである。

…え?ご存じない?泰山荘の美味い三連星を知らない?初耳だって?雅のマッシュも?

そりゃそうだ、私が勝手にそう呼んでいるだけだからな。

 

それはさておき…

こちらの3つ連なったお店。実は知る人ぞ知る、笹塚のディープスポットだったりする。

左から喫茶店&パブ、奄美料理居酒屋、パスタ&居酒屋となっており

見た目も内容も中々濃ゆい場所となっている。

そして今回お邪魔するのは、その一番左にある、珈琲専門店 雅だ。

 

ちなみに…

今では、ここが笹塚最古の飲み屋街だったりする。

 

 

お店に入ると、そこには並べられたボトル、派手な柄の椅子にシャンデリアが。

喫茶店というよりかは昭和のスナックといった印象を受ける。

夜はパブタイム営業となるので、その影響が強いのか。

喫茶店に入ったつもりが全く想像していなかった光景が広がるので

初見の方は日和るだろうなぁ。

 

なんやかんやで、入り口近くのテーブル席に案内され座る。

カウンター席の方をチラッと見るとオーナーと談笑する常連さんらしき方達で埋まってた。

いや~ホント、スナックって感じだ。

 

さて、お品書きを見よう。

オーナーが台湾出身という事で台湾家庭料理…というか、ほぼほぼ中華料理だな。

そんな感じの料理がダラーっと載っている。

 

写真を見る限り、どの料理も盛りが良いなぁ。

しかも、どれも1000円以下なのに爆盛な印象を受ける。

特に豚の角煮の大きさがヤバい。サーロインステーキみたいになっている。

こんなサイズ見た事ないぞ…。う~ん、これは…迷うな。

いやでも、ここは…ベーシックでいこう。

 

すみませ~ん、麻婆豆腐のランチで。

…え!?辛さ選べるの!?…辛口で!

 

 

お品書きの写真より爆盛なのかい…。

 

それが来た時の心の中の第一声だった。

溢れんばかりに盛られた麻婆豆腐。

水の表面張力は見た事あるが麻婆豆腐の表面張力はそうそう見られるものではない。

これは…食べ応えMAXだな。

 

外食の麻婆豆腐=四川風麻婆豆腐というパターンが多いが

ここのはラー油で赤くない、ホントに家庭的な麻婆豆腐という感じで良いね。

他にも漬物やミニサラダ、汁物も付いており

こっそりと居る、ヤクルトがまた個人店らしさMAXで泣ける。

早速、いただこう。

 

 

お~!甘くて濃い味!

甜面醤ベースかな?甘みが強い濃い味で圧倒的にご飯に合い過ぎる!

激ウマ…からの…げ、激カラ!!!うおおおお!!!なんだこれぇ!?!?

 

率直に言うと、笹塚で1番辛い食べ物かもしれない。辛さMAX。

辛口が辛過ぎる…いや、当たり前なんだけど!!!か、辛い…。

これが…台湾の家庭の辛さなのか!?

 

だが、インパクトのある甘い濃い味に、この激辛さが非常に合っている。

食べると分かるが、この味だとこの辛さじゃないと!という謎の説得力がそこにある。

旨辛いとはよく言うが激旨辛いと言える。

汗ダクダクで、必死で食べたが…次回、麻婆豆腐を頼む時も『辛口で!』と

言ってしまうであろうくらいに非常に良いものだった。

 

 

あまりにも口の中がヒートアップし過ぎてので、急遽アイスコーヒーも頼んでみる。

 

ここで、まさかの金属ストローに金属コップ!冷たさMAX!

触れても飲んでも、ひんやり。その冷たさが苦みが辛さをいなしてくれた。

 

笹塚で台湾家庭料理を食べたければ、ここが1番。

ご馳走様でした!

 

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【お店情報】

珈琲専門店 雅

 

住所:〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-11-8

電話:03-3299-2992

営業時間:火曜日~日曜日 9時00分~18時00分(喫茶・ランチ・軽食)

             18時00分~23時00分(夜の部・パブタイム)

             ※日曜日の営業時間は19時まで

定休日:月曜日

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そのまま2軒目も”泰山荘の美味い三連星“の麦のオルテガこと、麦の家を紹介していこう。

創業はなんと1972年。老舗の料理屋である。

 

夜は居酒屋メインで昼はスパゲッティーメインのお店となっている。

この麦の家で提供されるスパゲッティーなのだが…実は

“笹塚初の行列のできた日本一の味”という事でメディアにも取り上げられた名店だったりする。

今回はその名物スパゲッティーを取り上げていこうと思う。

 

 

店内はステーキ屋のような木の風合いがある、ログハウスチックな内装。

異国な感じで中々に素敵な場所だ。

 

テーブル席に座り、早々にお品書きをチェック。

スパゲッティーの他にも通常の定食メニューもあるんだなこれが。

値段もなんと700円から。渋谷区でこの価格は激安と言えよう。

チーズチキンカツ、まぐろの中おちと山かけ…そして、人気のオムレツ。

そうそう、麦の家はオムレツも実は名物なんだよね。

だが今回はスパゲッティーと決めているので、我慢我慢。

 

冒頭でも説明したようにスパゲッティーが美味しい事で有名なのだが

味付けも然る事ながら、パスタのレベルが非常に高いのだ。

なので、そのパスタを活かすのならば、濃い味よりもさっぱり味の方が

その良さが更に分かるので、さっぱり系がオススメだったりする。

あさりとかね~ペペロンチーノのも良いけど…やはり、これだ!

 

すみませ~ん、バジルと青じそのスパゲッティー一つ。

それとサラダコーヒーセットも。

 

 

お先にやってきたミニサラダ。

これでいいんだよ…と、言いたくなるベーシックなサラダ。

 

単品だと100円。コーヒー付きだと150円という安さ。

付けないと逆に損である。

 

 

そして、やってきましたよ。これですよ、これ!

 

こちらが麦の家特製、バジルと青じそのスパゲッティーだ。

また器が木のボウルって所が良いんだよね。早速、いただきます!

 

うん、食感が素晴らしい!

モッチリし過ぎず、ちゃんと硬さもある“しなやかな弾力”という表現が似合う食感。

なんだろう、生麵と乾麺の中間の歯応えという感じに近いかも。

ホント、麦の家でしか食べれないであろうミラクル食感。虜になる人が多いのも頷ける。

そんなパスタを+100円で大盛りに出来るからな…。こちらも逆にやらないと損かも。

 

味付けもまた良い。

スポーツカーのような洗練された機能美的な無駄のない味と言うべきか

しょっぱ過ぎないギリギリの塩加減という感じ。この塩梅は凄い。

香りもバジルとシソという、香りの強い草同士なのだが、これがまた香りがかぶらないんですよ。

お互い邪魔せず、キチンと両方香りつつ調和している。

パスタも味付けも風格を感じさせる優雅な一品という感じだ。

 

 

最後にセットのアイスコーヒーもやってきた。

 

繊細だったバジルと青じその後に香り高いコーヒー。

また違う良い香りで落ち着かせてくれる。う~ん、圧倒的満足度の高さよ。

 

どれも家庭的な料理だが味は本格的。

ご馳走でした~!

 

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【お店情報】

麦の家

 

住所:〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-11-8

電話:03-3374-7792

営業時間:月曜日~木曜日 12時00分~14時00分/17時30分~22時30分

     金曜日~土曜日 17時30分~22時30分

定休日:日曜日・祝日

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”泰山荘の美味い三連星“のラストを飾るのは秀のガイアこと、秀ちゃんを紹介していくぞ。

1976年創業で現在、笹塚で存在する居酒屋の中では一番の古株となってしまった。

 

ちなみに…秀(ひで)ちゃんと読んでしまいそうだが、実は秀(しゅう)ちゃんが正しかったりする。


一見、普通の老舗居酒屋という外観なのだが、ここの女将さんが奄美大島出身という事で

実は結構レアな奄美料理の居酒屋だったりするのだ。

今回はその奄美料理を頂くべく、夜に来てみたという訳ですね。

 

赤ちょうちんと暖簾の感じが由緒正しき日本の居酒屋な感じで最高だ。

こういう絵になるお店も減ったなぁ。いや、それよりか入ろう。

 

 

店内はお蕎麦屋さんのようなシックで和な内装、そして壁一面にはお品書きが。

TVもついているではないか!いいぞ、この雰囲気だけでウーロンハイが飲める。

 

席に案内され座る。飲み物のお品書きを見る。壁のお品書きも見る。合間にTVも見る。

“る”が多いな。夜明けのスキャットか。いや、秀のスキャットだこれは。

そういうのは要らないな、もう酔っ払ってるみたい。

とりあえず生ビールを頂こう。飲みながら考える事にした。

 

 

20時までハッピーアワー価格なビールをいただく。

ふむ、飲むとハッピーになれる泡という事か。

価格高騰等により、最初の1杯のみ低価格で飲めるとの事。

 

そして、突き出し。豆もやしか!

普通のもやしだと、いつもの感満載で定番感満載な感じがするが

豆が付く事によって、ワンランク上というか高級感が満載な気がする。

シャキっと感にコリっと感。これぞ豆もやし感。

 

 

食べ物のお品書きを見る。

 

表面は定番ものがズラリと書き連ねている。

なんかもう、お品書きで呑めそうなくらい、美味しそうな物だらけ。

生ラム串焼きか~男爵バターも良さそうだし。秀ちゃんサラダなんてのもある。

だが今日は奄美料理を紹介したいので、ここは奄美縛りで。

 

裏面を見ると奄美料理などのオススメが。

鶏飯の文字が目に飛び込んでくる。う~ん、鶏飯…鶏飯いいなぁ。

だが、ご飯物はまだ早い。もうちょい後にとっておきたい所。

そんなこんなで、良い感じのつまみを見つけた。よし、2品でいこう。

 

すみませ~ん、豚みそと…えっと、生鰹醤油で!

 

 

1品目は豚みそ。

 

島料理を知らないと、生姜焼きの流れみたいに豚肉のみそ焼きなんではないかと

想像しそうだが実はこんな感じの料理だったりする。

焼き鳥だと重い。サラダだと軽い。そんな時どうしたら良いと思うか。その時こそ豚みそだ。

味噌のまったりさとお肉感、ひねくれ者の最初のアテには最適な一品だ。

 

ちなみに…

高円寺駅入口交差点近くにモモヤというパンとお弁当のお店があるのだが

そこに油みそのおにぎりがあり、そのおにぎりのお陰で豚みその存在を知っていた。

その知識が今、役に立ったよ。ありがとう、モモヤ。


口に入れると味噌独特の柔らかみのある甘みが。甘過ぎないのがポイント。これが奄美の甘み。

塩っ気はなく、ホント甘みだけ。からの豚の香りとほろっと食感がやってくる。

風味の主張が強そうな豚と味噌なのだが、両方とも抑え目なのが良いな。

 

素朴で奥の深い甘みと肉の旨さ…一皿じゃ足らないレベル。最強に美味い。

 

 

2品目は生鰹醤油。

 

こちらもひっかけ問題お品書きの一つ。

字だけ見ると、生の鰹なんて普通じゃん…と、思うでしょう。

実はこれ、鰹節になる前の鰹なのだ。他の呼び方だと、なまり節、生節とも呼ばれる。

この状態から更に繰り返し燻していくとカッチカチの鰹節になるらしい。

 

生ジャーキーと言うべきか、しっかり歯応えに濃厚な旨味が詰まった、魚だけどニクいヤツ。

燻製処理もされているのでスモーキーさもあり、味も香りも秀逸。秀ちゃんだけに。

噛めば噛むほど旨味のエキスがじゅんわり出てくる。じゅわではない。じゅんわり。

美味い。本気で美味い。完璧に美味いよコレ。

 

これはビールではなく日本酒だなと再度お品書きを見る。

そういえば、お品書きの表面に奄美の黒糖焼酎があったな。

それも合うかもね。奄美縛りだし、丁度良い。

 

すみませ~ん、奄美の杜、ロックで。

 

 

奄美の杜をロックで。

 

黒糖が使用されているが糖分は製造工程の中でアルコールに変化する関係上

飲んでも、そこまで甘い訳ではない。だが、香りはそれが継承されている。

 

キンミヤなどの甲類のようなスッキリさがありつつ、ふくよかな香り。

度数25度とは思えないくらい、するすると飲める。あ、これはすぐ出来上がるヤツだ。

出来上がるのは分かっていても止められないくらい、飲み口がマジで良い。

 

あぁ、生鰹に合い過ぎる。濃厚な鰹の旨味を奄美の杜で流す。至高の一連の流れ。

良過ぎる…。取材を忘れそうになるな…。

これは奄美の杜がグラスに残っているうちに更なる海鮮系を補充しなければ。

 

すみませ~ん、生もずくかき揚げで~。

 

 

ほい、やって来ましたよ。3品目は生もずくのかき揚げですよ。

島っぽい料理で海鮮と言えばこれですよ、これ。

付属の塩のみで頂きますよ。

 

揚げたてサックリ食感。噛んだ瞬間から、もう美味しい。

その後すぐに、もずくのやや弾力のある食感が重なってくる。

最後に、ほんのりと繊細な磯の風味。

 

なんだろう、食感も味も美しいって感じがした。

青く透き通った海の一部を包丁で切り取って、それを素揚げた感じ。

酔って書いてるだろうと思われていそうだが、ちゃんと素面の状態で書いている。

素面でも、そういう書き方にしたくなるくらいの秀ちゃんの生もずくのかき揚げ。

 

 

生もずくのかき揚げという、酒ドロボウの登場によりグラスの中の酒が盗まれてしまった。

飲んだ犯人は誰だ。まったくもう。

まぁ盗まれたのならば仕方ない。注ごう。酒を注ごう。

奄美の杜の他に一村という黒糖焼酎もあったので、そちらもロックで頂こう。

 

こちらは樽仕込みの為、焼酎ながらもウィスキーの様なスモーキーさがある。

口当たりは焼酎なのだが、それ以外は完全にウィスキーを飲んでいる感覚に近い。

なので、こちらはじっくり飲みが合うかも。

 

いかんな。これ以上飲むと完全に出来上がって感想が書けなくなるヤツだな。

もうここらで、シメのご飯物に行こう。

鶏飯が気になっていたが、密かにそれ以上に魅力的なご飯ものを見つけていたので、それにしよう。

 

すみませ~ん、島ダコ生姜チャーハンで。

 

 

4品目は島ダコ生姜チャーハン。

 

島ダコに生姜なんて絶対美味いに決まっている。

タコの旨味が効いたご飯に生姜の酸味と刺激とか、勝ち確定なんですよ。

そもそもササローはタコ飯好物なので、優勝してるんですよ。

 

湯気が立つ、熱々の出来立て。

蓮華いっぱいにチャーハンを載せ、ハフハフしながら頂く。

炒めた米、タコ、生姜、ネギ。それぞれの個性が活きているダイナミックな味。

そこに一村をキュっと飲む。爽快。実に爽快。

爽快過ぎて、なんか心の中で思わず拍手しちゃった。

 

最高に満足!ご馳走様でした!

笹塚で奄美の味をご賞味あれ!

 

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【お店情報】

秀ちゃん

 

住所:〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-11-8

電話:03-3377-8826

営業時間:月曜日・火曜日・木曜日・金曜日 11時30分~14時00分/11時30分~14時00分

     水曜日 11時30分~14時00分

     土曜日・日曜日・祝日 11時30分~14時00分

定休日:不定休

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4軒目は笹塚駅南口から歩いて2分くらいの所にあるキッチン ロビンを紹介しよう。

 

創業は1987年。

個人的にはそんな経ってない気がしたけど、もう37年間も営業しているのか。

元々はすぐ近くのショッピングモール21の2Fにあったが、数年前に

こちらに新しく移転してきたので、それもあってか、まだ若いお店な感覚が残っている。

 

21にあった頃はホント、普通の街の洋食屋という感じで今ほど混んではなかった。

昔から美味しいお店で有名だったが、お昼時でも混雑はしているが並んでた記憶はないかも。

今では笹塚を…いや、都内を代表する洋食屋となってしまったなぁ。

お昼時は長蛇の列で地元民でも中々食べれないレベルの人気店に。

 

そんな訳で、お昼時は避けて開店時間近くに来てみた。

すぐ入れるのはホントこの時間だけくらいだな。さて、入ろう。

 

 

わっ!カウンター席が8割埋まっている!

時計は10時42分…マジか!全然、お昼の時間ではないのに…さすが人気店。

 

21時代、午後のゆったりした時間にテラス席から広場を行き交う人々を見ながら

食事する経験をしていると、改めて時代は変わったんだなぁと思う。

まぁ、ノスタルジーはいいんだよ。さぁ、何を食べようかな。

…いや、ここはノスタルジーついでに、いつものアレにしよう。

 

すみません、ハンバーグドリア1つ。

 

 

ハンドリことハンバーグドリア。

オーブンで焼く関係上、他の料理より、ちょっとだけ提供時間がかかる。

 

ガキロー時代から今に至るまで、ずっと食べ続けてきた好物。

ロビンのハンバーグドリアこそ、この世の中で一番美味しい食べ物だと思っている。

この気持ちはこの先、10年も100年も変わらないであろう。

むっっっちゃくちゃ熱々なのも昔から変わらず。

冷ましながら、ちょっとずつ食べるのも昔から変わらず。頂きます。

 

 

どっぷり掛かったホワイトソース。

このドリアの味を司る、総合MCである。

なに?マスター・オブ・セレモニー?いや、違う。マスター・オブ・クリーミーだ。

食べてて思うがロビンのホワイトソースは通常のホワイトソースより、一段階濃い味だと思う。

通常だと、滑らかでさっぱりテイストだったりするが、ロビンのはより濃い。

なんだろう、バターのコクが強いのかなんなのか。とにかく旨味のどっしり感が違う。

濃厚ってこういう味の事を言うんだな…って、毎回思ってしまうくらい。

 

そこにチーズが加わるんだよなぁ…。

ようやく、ここでチーズですよ。まだ行きついてなかったんですよ。恐ろしい事に。

そこに焼き目の付いたチーズが加わわると、また別の濃厚さの世界へ行ってしまうんですよ。

 

 

宇宙一美味しいハンバーグ。

 

ササローの中にある、ハンバーグの味の基準がこのハンバーグである。

どこのお店のハンバーグを食べても“ロビンより美味しいか美味しくないか”

という、品評会が心の中で絶対に開催されるほど。

 

336年、色々と食べてきたがやっぱり風味と味が違う。

似てるのは結構あった。だが、あくまでも似ているだけだった。

口に入った瞬間のあの独特な肉の風味と味。ロビンでしか味わえない味があるのだ。

 

 

ホワイトソースの下にはピラフが。そう、ライスではなくピラフなのだ。

硬めに炊かれ、油の染みた熱々ピラフなのである。

ソースが掛かっていなくとも、美味しく頂ける。

 

そんなホワイトソースが掛かっていなくても、美味しいピラフ。

そこでさ。一回、思い出してみて下さいよ。上記のホワイトソースの話を。

あれを思い出しながらね、スプーンで底から持ち上げる想像をしてみなさいな。

ピラフの上に乗っかる、こぼれ落ちそうなトロっとした濃厚ホワイトソースに

行ってしまうスプーンを引き留めるように伸びるチーズの光景を。

それを食べた時にどうなるかを。

 

ソースなし、ソースあり、ソースなしでハンバーグあり、ソースありでハンバーグありと

この一皿で色々な食べ方が出来、更にそこに粉チーズやタバスコも加わると

可能性は無限大に広がっていく。

一皿で味のバリエーションがある、この面白みもある所が

ただ単に味が好きで一番好きという理由ではなかったりする。

 

 

ロビンのハンバーグにはタバスコが合う。合い過ぎる。

かけると酸っぱ辛美味いってもんじゃない。超酸っぱ辛美味い。

 

そして最後の最後にハンバーグだけを一口大に残し、そこに粉チーズ満載、タバスコも鬼かけ。

強力なバフをかけた後、最後に…パクり。悶えたくなるほど美味。

 

最後のこの食べ方はガキロー時代から今に至るまで行ってますね。

何故、それをずっと続けているか。答えはシンプルです。

こうして食べ終えるのが好きだからです。

アカローさんに子供っぽいって言われても、やめません。

昔から、そうやって食べて育ってきたので、そうやって締めくくりたいのです。

はい、これからも、いつまでも。

 

ご馳走様でした!

カツピラフとカツピラフもいいよ!!!

 

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【お店情報】

キッチン ロビン

 

住所:〒151-0073 東京都渋谷区笹塚1-29-7 Fファーストビル 2F

電話:03-6407-0224

営業時間:月曜日・火曜日・木曜日・金曜日・土曜日 10時30分~15時30分

定休日:水曜日・日曜日

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最後は十号坂商店街の中腹あたりにある、ささ家を紹介していこう。

店を構えて30年以上、笹塚の台所である。

 

数年前までは、この坂の下にこのお店と同じように伊勢屋という

おにぎりなどを販売しているお店があったが

今では昔ながらの店頭で販売している店舗はここだけとなってしまった。

 

伊勢屋はおにぎりとお団子、寒い時期はたい焼き、暑い時期はかき氷。

ささ家はお弁当とお惣菜…という感じで似てるようで住み分けが出来ていた。

伊勢屋はたい焼きや甘いお団子があったのでガキロー時代はよく贔屓にしてたなぁ。

醤油の海苔団子とか、餡の付いた草団子などを食べたなぁ。

近年ではアカローさんが居ない時はツマミとなるお惣菜が多い、こちらによく行っている。

 

さて、今日は何にしようかな。

なんやかんやで人気店なので、結構売れちゃってて残り少ないな。

この十号坂と十号通りの区間は南台の住宅街と笹塚駅を繋ぐ道でもあるので

通り掛けに買っていきやすいんよね。

 

鶏のから揚げから、焼き魚はまだ残っているが…あ、いつものが残ってた。

初めての紹介だしな、ササローのいつもの定番のヤツでいいかな。

 

 

…なんかこう、買ってきた物をコラムにするのは新鮮だな。

という事で、ささ家でお気に入りのヤツを数点ほど買ってきた。

 

・いわしの南蛮漬け

・明太巻き

・じゃがいも甘辛煮(下に画像があるよ)

 

この3つがササローのオススメの一品である。
 

 

こちらが、いわしの南蛮漬け。

大体店頭に置いてあるので、勝手にささ家の名物だと思っている。

 

丁度なサイズ感と揚げ具合と酢加減が完璧。

衣にしっかりと覆われているお陰で、その衣に

南蛮酢がよく染みており、かじると酸っぱジューシーさが溢れる。

合間に食べる玉ねぎもピリリと辛く、良い清涼剤に。

ご飯にもお酒にも合う、名お惣菜。

 

 

明太巻きで御座います。

 

良い感じの箸で掴みやすい一口サイズ。

昼飯やら夕飯で食べるも良しだが、おつまみの延長上としてコイツを置いておくと何かと便利。

この塩っ気と辛みが効いた明太が中々の酒ドロボウっぷりなのよ。

シメのご飯物として、そのままガーッと食べても良いし。

状況に合わせての活躍する便利屋だったりする。

 

 

じゃがいもの甘辛煮はこんな感じ。

中まで味染みっ染みな、丸いご馳走。

 

下味もバッチリ付きつつ、更に餡もかかっているので最高に甘美味い。

そして、じゃがいもの甘辛煮にはちょっと珍しい、鰹風味仕上げになっており

香りもグッと和テイスト満載で、これこそ日本のお総菜という感じ。

日本酒なんかと合わせたら大変な事になっちゃう。

 

やっぱりね、ささ家の総菜を食べると思いますよ。

地域に根付いている惣菜屋こそ、その地域の魂だという事をね。

 

住まう人々の生活を支える大事なライフラインという役割だけではなく

お店の味の通して、その地域に対する愛の気持ちを育む役割もあると考えている。

味の記憶が残るんだよね。これが重要なんですよ。魂が記憶に宿るんですよ。

そのお店が無くなってしまっても、語り継がれるというのはそういう事だと思うのよ。

便利な大手のお店が増えるのは良い事だけど、そこから地域への本当の愛が産まれるかどうかだよね。

 

おっと、なんて語り出したら酒が回ってきた合図だ…。って飲んでたんかい!

では…ご馳走でした~!

 

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【お店情報】

ささ家

 

住所:〒151-0073 東京都渋谷区笹塚3-18-9

電話:03-3374-7792

営業時間:月曜日~日曜日 7時00分~20時00分

定休日:不定休

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