はい、毎度どうも!
更新が遅い時は大体、イベントで小忙しい事でお馴染みのササローで御座います!
久々に時間が出来たので、また更新を始めようかと思いますよ~!
ここ最近のテーマはHipHop…立ち食い…G-Rap…Euro…と
ご当地コラムなのにご当地色ゼロという結果に。何故、こうなった…。
ほ、ほら!5度目の正直って、よく言うじゃないですか!?5度目の!!!ね?!?!
仏の顔も五度までという言葉もありますからね!!!ねね?!?!
え???いくら何でもそれは温厚過ぎるって???
ハハハ…まぁ、そんな冗談はさておき今回のテーマは?
地味ジャケだけど実は良盤なG-Rap・G-Funk
やりおった!!!!!またやったよこの探偵!!!!!
いやでも、ちょっと聞いて!!!あれだけディープな世界のを10選だけでまとめるのは、ちょっと消化不良で!!!
どーーーーーーーーーしても、もうちょい書きたかったので…書いちゃいました☆
そんなこんなで、また続きますよ!趣味の世界!行ってみよっ!
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The Game
T.I.P
1998年 カリフォルニア産
レア度☆☆★★★
最初に相応しい、ジャンル不明の超地味アートワークのジャケ。
題名もザ・ゲームという、ありきたり過ぎるタイトル。
アーティスト名はTotally In2 Pleasureの頭文字をとってのT.I.Pなのだが
略したら3文字になり、名前もシンプル。
まずジャケ買いされないであろう本作だが…実は屈指のG-Funkだったりする。
なんとBig MackのA Better Wayクラスの極上スムースファンクだったりするのだ。
1曲目のイントロで“お!”と、思わせる美メロから始まり
2曲目のFamily Affairで全てを悟る事になるだろう。
そう、ハイレベルな極上歌モノG-Funkだという事に。
しかも15曲入りと濃く充実した内容となっており、言う事無し。
全編的に派手さはないがゆったりとチル出来る、超良盤。
これを読んだG-Funkに興味ある方は是非とも“ジャケ買い”してみよう。
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Trouble Man
SHO ft. WillIe D.
1993年 テキサス産
レア度☆☆☆☆★
2枚目はこちら。
アートワークは2人組が佇んでいるだけという、あっさりし過ぎ感がもう危ない。
ジャンル不明なデュオのアルバムという感じ。
ペアレンタル・アドバイザリーマークがないのも更に拍車をかけている。
中身は93年とは思えない時代の先をいく優秀なトラックと、けだるさが心地よいフロウがそこにある。
全編通して、風が通り抜けるように爽やかなんだけど、どこか怪しさ香るシンセトラック。
ちょっとしたダークさが“らしさ”を感じる。
4曲目のAnother Day On The Cutにはヘッズではお馴染みのネタが仕込まれていたりと
Gの部分が見え隠れしていたりしつつ、柔らかく優しい曲が多く、非常に聞きやすいのもポイント。
ドロっとしてるGは受け付けないがこちらはイケるという方は多いかもしれない、そんな良盤。
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Streets Deeper Than The Grave
OTR Clique
1998年 オハイオ産
レア度☆☆★★★
3枚目は良盤というか名盤というか神盤…なのだが、地味ジャケ入り。
墓場の下に洞窟があり、その中に建物、そこに暮らす男女3人という感じ。
タイトル通りの“Streets Deeper Than The Grave”を表しているんだと思うが…地味だ。大分地味だ。
初め見た時は『劇場か?なんだこの鍾乳石のような袖幕は…』と、思った。
分かり辛いし、地味過ぎるのだが…実はG-Luv100選にも入る、超大作。
10曲とボリュームは少ないが捨て曲は一切なし。
3人のフロウが上手過ぎるので、誰がメインパートでも聴ける。
代わり代わりのフロウのローテも綺麗だし、トラックもべらぼうに良く、最高峰の歌モノG-Funk。
というか超珍しい男女混合ユニットなのも付加価値として加えたい。
書く事も少ないような、あっという間の48分間…そんな神盤である。
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The Beginning
Magical Sōl Brothas
1996年 テキサス産
レア度☆☆★★★
4枚目は…マジカルという事で不可思議ジャケ…と言うべきなのか?
Gらしいジャケと言われれば、そんな感じもあるが
車や兵士などギラギラした主流のアートワークに比べると、やはり地味。
中身は不可思議ジャケの通り、LSP並みの超絶珍妙シンセ使い…なのだが
ウェッサイには珍しくジャズベースのものが多く、超おしゃれトラックなのが魅力的。
著者がイーストのヒップホップ・クラシックから入ったので、より一層このギャップが染みる。
なんだろう、イーストなのにGっぽいシンセ使いのモブディープと対を成しているかも。
全体的に落ち着きのある、不気味で神秘さを感じるシンセが至高。このセンスに脱帽。
そこから2曲目のYeah!や4曲目のElaweezなどの時折入る、ジャジー曲がホント秀逸過ぎる。
アダルトで粋なカッコよさでいくと、この10選では一番かも。
いや、G全体の中でも上位に入るかも。
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The Overdose
11/5
2000年 サンフランシスコ産
レア度☆☆★★★
5枚目はイレブン・ファイブの3枚のアルバム。
色々なコンピュレーションアルバムにも顔を出す、ベイエリアでは著名なアーティストなのだが
そんな彼らのアルバムにも地味ジャケが存在するのだ。
1枚目、2枚目までは至って普通のGジャケなのだが今作の3枚目だけはロゴがドーン!シンプル過ぎる。
パット見、不気味な書体のアーティスト名に赤を基調とした背景に注射器もあり
どちらかというとメタル系に見えるかもしれない。
肝心な中身だが、これがまた秀逸。スキット込みの16曲収録だが捨て曲無し。
そもそもトラックもフロウも抜群のイレブン・ファイブだが
このアルバムでそのセンスが最高潮を迎えている。
更にG界隈では著名なSean-Tも加わり、足らなかったクドさが足されてGらしいバンギン仕様に昇華された。
2曲目のCell Phoneや5曲目のParkin' Lot Pimpin'がそのすべてを物語っている。
ファンクさとバンギンさもあり、正しく“Overdose”に注意な名盤だ。
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Stories Of Tha Damned
Tha Cellmates
1996年 メンフィス産
レア度☆☆★★★
6枚目は…派手!?いや、これでも地味な方ですジャケ。
何故、アートワークの左下辺りの車と共に写った4人組を前面に押し出さないのか…
モノクロの二人組メインでいいのか…。
Gらしい要素は随所にあり、もう一段階弾けて欲しかった気がするが内容は実に弾けに弾けまくっている。
極上のメロウG-Funkがあると思いきや、メンフィスらしいホラーコアもありの欲張り仕様。
この甘さと辛さの変則的な構成がどちらの良さも引き上げている。
特にメロウパートの完成度が高く、しっとり効かせたシンセにTha Cellmatesのまったりフロウが乗り
瞬く間に聴き手をチルさせてしまう、恐ろしき艶音となっている。
奇天烈ホラーあり、スムースファンクありの地域性も活かせている隠れ名盤。
この10選の中ではこの皿が一番、ヘビロテしてるかも。
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Season Of Da Siccness
Brotha Lynch Hung
1995年 サクラメント産
レア度☆☆★★★
7枚目はアートワークの彩度が悪くて、見辛過ぎるジャケ。
ブラザー・リンチ・ハングの顔と人影と墓場…
そして夕闇の逆光というクールなアートワークなのだが…分かり辛い。
実際にジャケをよ~く見ると分かるが解像度の低いjpg画像のようになっており
技術的な問題で上手く表現出来てない感が否めない。
実はLP盤だともう少し彩度が上がるのだが、CD盤だと質が落ちる謎仕様である。
中身だが、これがまた中々に凄い内容となっている。
流石、ホラーコア・ラップの元祖!全編通してMurder Inc系の超高音珍妙シンセトラック。
終始、キンキンと音をかき鳴らし不安にさせる音。
そこにブラザー・リンチ・ハングの淡々としたフロウが乗る、これでもか!というくらのホラーコア感。
ただ不気味なだけではなく音楽としてキチンと昇華されており、レベルも高い。
収録曲は18曲と多いのだが3割はスキットなので、普通の曲としては11曲くらいというのが
残念な所ではあるが、この11曲が捨て曲無しなのが高評価。
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Ass, Gas Or Cash (No One Rides For Free)
K-Dee
1994年 カリフォルニア産
レア度☆★★★★
8枚目はお洒落だが地味。まだ地味。もう一段階欲しい。
一味足らないジャケなのだが…
実は元N.W.Aで、今ではヒップホップのレジェントとなっているアイス・キューブが設立した
レンチ・モブ・レコードからリリースされているという、バックが超派手仕様。
そこが豪華なんかい。
K-Deeの心地良いフロウに94年に相応しい、Deniece WilliamsのFreeの大ネタ使いなど
この時代のHipHopのエッセンスが存分に染み込んだ快作となっている。
トラックの良さでいくと、この10選の中ではこの皿が一番。
全編通して音に妥協無しの完全なるG-Funk。
トラックのクオリティが驚異的で、またK-Deeの声の良さもあり
聴くと口の中に入れたチョコ―レートのごとく、とろける。
チルという言葉よりレイドバックという言葉がが似合う、スイートでオトナな皿だ。
そもそもが数少ないレアで、また内容も良いので中々見かけない皿だが見つけたら買うべき一枚。
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Keep It Real
T-Lowe
1995年 カリフォルニア産
レア度☆☆☆★★
9枚目にしてド直球なシンプル地味ジャケ。
どこかGっぽくない清潔感のある、シンプルなアートワーク。
ストリートっぽい写真が使われているが、それ以外は何から何まで簡素過ぎる。
Gなのに全くもって攻めてなさ過ぎる。
HERM PresentsでftにRBL posseが居るのは凄いのだが、これも知ってる人しか分からない派手さ。
中身はこの世代らしい正統派仕様。
ピーヒャラシンセトラックにT-Loweの声の高いフロウ。これが実に嚙み合ってて良い。
名曲とまではいかないが良曲がゴロゴロと入っており、終始飽きずに聴ける。
…と、平凡な皿だと紹介がこれで終わってしまうのだが…実はラストに…
G-Rap界のアンセム的名曲“Creepy Crawling”が入っているのだ!
普遍の中に紛れ込む、輝く宝石…。見た目で判断してはいけないと思わせる皿でした。
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The Album
DaFunk$hun
1996年 カリフォルニア産
レア度☆★★★★
大トリを飾るのはこの皿。
最後にして地味オブ地味。
一番最初のT.I.PのThe Gameに続く“The Album”という潔いタイトル。
セピアに彩られたシンプルすぎるアートワーク。そしてアドバイザリーマーク無し。
…9個も見続けてい来たらもうお気づきでしょう。そうである。
逆に“名盤“である伏線を回収している事に。
クオリティに関してはG-Funkの超名盤、Playya 1000 with The D'ksterのMo' Drama並。
全てが高水準のお化け皿。G-Funkという音楽の一つの答えとも言ってもいいくらいの出来。
無人島にどのCD持っていったらいいか聞かれたら割とこれを選ぶかもくらいのヤツ。
はい、それくらいの皿です。もう、これ以上は語るまい。
聴いてドロッドロに溶けちゃって下さい。
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以上、10選でした!!!
如何でしたでしょうか?!!?!?!?!!
2023年最後のコラムがこれでいいのか…
いいんです!!!
と、自分で自信満々に言ってみる。
今年、2023年は初めて地元笹塚で赤十字さんとフレンテ笹塚さんのご協力の元で
献血啓蒙活動出来ましたからねぇ…。夢が叶いましたからねぇ…。
しかも、2回も出来たという。いやはや、皆さまには感謝しかないですわ…。
そんなんで、書いているうちに思いましたが…現実世界の方でご当地活動しているので
まぁ、コラムの方は遊ばせてもらえないかなぁと思います(笑)
ところで御座いますが…
実はですね…『笹』が付くシリーズ…これ、なんですが!
結構、ネタが溜まってきてるんですよ!
あの4つ以外にも笹塚の名前が付いている所を続々と発見しましてね~。
またこれ再開したいな~と、思ってます。でもね~全部、県外だから取材に時間がかかるのよ…。
1人でやらねばならんので、中々実行出来ないのですが…。まぁ、来年再開予定ですわ。
はい~そんなこんなで、読んでいただき!誠にありがとうございます!
それではまた来年!!!
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