明けましておめでとうございます!!!
今年も変わらずやっていきますからね~!そばズゾゾー!!!!!
さてさて、2021年最初の手繰り……と、言いたい所ですが!
2020年のモノがまだ紹介しきれていないので、そちらから紹介していきたいと思います。
いや~去年はホント、色んなお店に行ったのよ!
それと!今回も前回と同じく、ツイッターでの感想をそのまま転記ではなく
文字数の関係で書けなかった“本当に書きたかった感想”をお送りしておりますw
それでは早速……ドウゾ!!!
15杯目 『肉そば 豊しま 江戸川橋店』
・肉そば
本日の笹飯は! 豊しまさんの肉そばで御座います!
…なんなんだ、このインパクトは。オーストラリア大陸が乗っかっているのか!?
いや、オーストラリア大陸の形をした巨大豚バラ肉が乗っかっているのか…。
こんなの、もう食べる前から既に美味しいのが決定づけられているじゃないか…涎が…とまらん。
まぁ、あえてここは、そばをいただこう。
中々にガッシリした食感のそば。この見た目に負けないコクの強い、がっちり醤油つゆ。
色合い的に笹塚の柳屋さんに似ているが味わいは全く違う。
力強い醤油味に魚ダシの風味。中々にしょっぱく、クドくない手前の丁度良い濃さだ。
そこに豚バラ肉の旨味と揚げ玉で、凄く“ジャンク”さがプラスされてる。
これ美味いわ…肉に到達する前に既に凄い…。
またこの濃い口つゆにそばがよく絡む。いや、ひたすらしょっぱくって美味い。
こりゃぁ健康に悪そうな、濃さだ…だが、飲む手が止まらぬ。
このジャンクな感じが唯一無二の味。怒涛のパンチ力。いや、ホント、劇的に美味い。
さて、ここからお肉ですよ。
豚バラ特有のカッチリとして弾力。ふむ、角煮っぽい感じだ。箸を入れるとホロッとほぐれる。
モグッ。
ああ…味染みてる。噛むと、つゆと肉の旨味が出てくる。はぁ~…けしからんなぁ、これは。
濃い味つゆに再度くぐらせて、脂身の部分もいただく。
甘みとしょっぱみ。そこに魚のダシの風味も乗る。
しかも、どんだけ食べても減らない。だって、こんなに巨大なんですもの。
永遠とも感じられる、豚バラ肉の塊を頬張る、美味しい時間。恐悦至極で御座います…。
煮豚なので、肉汁感はそこまで無いので、たまにつゆを含ませて、潤して食べると、なおよし。
結局、全て平らげてしまった。
罪悪感なんてもんは、一緒に流し込んで無くなったわい!わははは!
スーパーガテン系男飯!
濃い味OKなら、ハマる可能性がある。というか、この豚バラ。持ち帰って、つまみにしたいのだが!?
飯田橋店にも行きたいな…。
16杯目 『ときそば』
・ミニまぐろずけ丼セット
代田橋駅前にある、昔のままの姿のお店の一つ。
ここら一帯だけ、細い道に小さなお店が連なっている。
この雑然さ、この狭さ。
下北沢は無くなってしまったが、下高井戸・代田橋には戦後の市場の名残がまだ残っている。
教科書には載らない、昔の都内の貴重な一部だ。
10年も前から通っていた、ときそばさん。
一部新しくはなっているが、雑然とした佇まいは一切、変わってない。
相変わらずの北口改札からすぐ入れる裏口と、表通りにある入口、二つある出入り口も変わってない。
何年創業だろうなぁ。恐らく30年前くらいから営業している感じがある。
ここのミニまぐろずけ丼セットは600円とお安く、この値段でお腹一杯になれていたので
お金の無い、学生時代のササローは足繁く通っていた。
それを思い出し、ミニまぐろずけ丼セットをチョイス。
蕎麦は硬めの王道系。 つゆはさっぱり出汁系味。
ああ、これだな。良い意味で、そっけない味。
食事は時代と共に、食を味わう時間も産まれてきた。
そして、丁寧に作られた食事が提供されるようになってきた。
丁寧に作られたものを、時間をかけて余裕をもって食べる。
だが、ときそばさんはそうではなく、サッと提供されたものをサッと食べて仕事に戻るという
そんな昭和の風潮のようなものが息づいている。
仕事優先、近場で時短になるものを。週4で。いや、下手すると週5で。
サクッとお腹一杯にさせ、満足感を得る。そういう意味で味の“そっけなさ”は大事なのだ。
時代に流されない、ときのそば…。いいじゃない。
…なんて勝手に妄想するササロー。
ごめんなさい。多分、全然違うと思うけど。
この値段で生モノを頂ける喜び。
海苔の半分をそばに乗っけちゃうって手もある。
づけを食べる配分を考えつつ…ええい、もういいや。醤油多目で食べちゃえ。
そんな醤油飯がなんとも素朴。
今日はノスタルジックな気分に浸りながらの昔の東京飯。
17杯目 『肥後 一文字や』
・天ぷらそば+穴子天
笹飯! 千代田区にある肥後一文字やさんの天ぷらそば+穴子天!
穴子天の珍しさに、思わずダブル揚げ物に。
店内は立ち食い席と奥に座れる席もある。
そして野球の阪神グッズでいっぱい。
そんなグッズやサインに囲まれつつ、天ぷらが揚がるのを待つ。
器が黒いので関東つゆに見えるが、ダシの効いた半透明の甘口のつゆ。
そこに柔らか目そば。つゆと相まって、なんとも優しい手繰り。
そして、天ぷらよ…天ぷらが凄いの…!
少々待った甲斐があった。ああ、揚げたての穴子天ちゃん。
ビックリするほど、サクりと。そして中がフワっと。淡白な白身、油でブーストされた白身。
つゆで味を付ける。美味過ぎる。この美味さは罪ですよ。
そして、この大きさよ。この長さ分だけサクサクとホクホクが続く事を。大発見ですコレ。
おっと、更に大発見だ。
言っていいかい?ビビッて心臓止まるなよ…?あらかじめ止めておきな…?本当に言っちゃうよ…?
これ………180円なんだぜ…(そっと語りかけるように)
この値段で、この美味さ…恐れ入りました。
天ぷらの美味さで言うと、都内で屈指のお店かもしれない。
穴子天で言うと、都内No.1。
18杯目 『ワイズ(Y'z☆kato)』
・ゴボウ天+紅生姜天そば
笹飯タイム! 方南町にあるY'sさんのゴボウ天+紅生姜天そば。
蕎麦は2種類あり、日本蕎麦と田舎そばがある。
今回は田舎そばの方をチョイス。
弾力のあるそば…ダシ香るサッパリ旨味つゆ。
うーん!やはり、Y'sさんの作るつゆは、べらぼうに美味い。
都内には屈指の名店、福そばさん、そばよしさんなどがあるが、そこに並べたくなる程の綺麗な“ダシ感”がある。
それでいて塩加減も抜群。美味いを超えて…んまい。
そして、つゆだけじゃないぞ!Y'sさんと言ったら天ぷら!
小ぶりだが、衣の食感と具材の歯応えが特徴的。衣が厚くないので、具材の味がしっかり分かる。
特にゴボウ天はまさしく、ゴボウの良さがそのまんま活きている!
対照的な歯応えのモノ同士の食べ合わせ。最後まで飽きが来ない。
あ、ちなみにこれで総額380円ですよ(驚)
・ゲソ天+アジ天そば
せっかくなので、日本蕎麦バージョンもお届け致しますよ!
ゲソ天+アジ天+という海鮮スペシャル!
相変わらずの格安!なんと440円!
日本蕎麦は田舎蕎麦より、しっかり感がある。こちらの方が立ち食いそば感があるかも。
どちらでも美味しいので、あとは個々の好みに任せよう。
やはり海鮮系の天ぷらも、んまい。
衣の付き具合といい、大きさといい、そつなく頂ける、このさりげなさに何か美学がある。
あくまでも蕎麦がメインで、天ぷらはただ添えるだけという“立ち食いそば原理”みたいなモノがある。
…いや、立ち食いにそこまで求めてはいけない。
“さりげなく食う”
それがあればよし………ってなんだ、この着地点は。
方南町駅出入り口横にあった、細く狭い店内のちかてつそば時代。
閉店が決まり、一時はどうなるかと思ったが…今はこうして食べれるように。非常に喜ばしい事だ。
ああ~来週も行こ…。
19杯目 『立喰そば とんがらし』
・天ぷら盛合せそば
今日の笹飯は! 千代田区神田三崎町にある、とんがらしさんの天ぷら盛合せ!
都内最強の立ち食いそばと噂される、名店の一つにやっと来れた…。
人気店なので、オープン直前でもほtんどの席が埋まっていた。
揚げたてが提供されるという事なので、しばし待つ。
お!来たぞ来たぞ……って、凄い盛り!!!!!!!!!!!
予想以上だ。揚げ物祭りってレベルじゃぁないな。揚げ物フェスだな。
いや、こんだけの油モノ食べれるだろうか…?ちょっと、心配になってきたぞ。
まぁでも、揚げ物を食べない事には蕎麦にたどり着かんしなぁ。よし、頂こう。
まずは海老から。
見た目より、衣はサックリと軽い。海老はプリプリ。さっくりプリプリ。中の食感が凄い活きてる。めちゃ美味い。
あ~5つもあるのかぁ~から、5つもあっていいの?!に変わった瞬間である。
いやぁ、衣が美味い!思っていた程、油が重くない印象。
これならパクパク食べれる!いける!全部美味い!
天ぷらを食べていると、つゆの美味さにも気づく。
すっごく鰹香る、旨味タップリの豊かな味。そばよしさんを思い出させる、上品なつゆ。
このサッパリ鰹だしつゆが天ぷらの邪魔をしない。
それでいて、天ぷらの油分がサッパリ鰹だしつゆに旨味をプラスさせてる。
なんかもう、そば無しで丼内が成立してる感じ…と思わせる程。
そう、そばはおまけ…そう、思うくらいにつゆと天ぷらの相性が凄い。
これは立ち食いのクオリティを超えた珠玉の一杯だな。
天ぷらの美味さで行くと、個人的に都内No.1をあげてもいいくらい。
ちなみに、これだけの内容で650円という破格の値段設定だからね…。
※残念ながら閉店してしまいました。(2024/1/23追記)
20杯目 『うどんそば 加賀』
・かき揚げそば+玉子
本日の笹飯は!
笹塚のお隣のお隣、初台にある、うどんそば加賀さんのかき揚げそば+玉子。
実は都内の名立ち食いそば100選にも選ばれているお店なのです!
初台駅の甲州街道北口出入り口、目の前。
店内は狭く、立食のみ。人気店なので、昼時を外しても、すぐにスペースが埋まってしまう。
食券を買い、待つ。
かき揚げデッカッ!!!!!
丼から、ちょっと突き出ているかき揚げ。なんとまぁ…!このかき揚げにたまらず、真っ先にガブり。
おお、サクサクだぁ!油感と玉ねぎの風味と甘さ感じる。
パリパリと音を立てて崩れるかき揚げ。カリカリ、ショリショリと口の中で音を立てる、かき揚げ。
こらぁ、ヤバいぞ。一番最初に食べてはいけないヤツに食らいついてしまった。
この天ぷらをシナシナにするのが、勿体無い気がして7割ぐらい一気に食べてしまった。
いやいや、そば食べよ…。
そばはしっかりめの歯応えで、つゆはかえしとダシの風味のバランスがとても良いつゆ。
やや強めの醤油感が物凄く、つゆがよくそばに乗る。
しっかりめのそばと、しっかりめのつゆが良い感じに合わさり、本格蕎麦を食べている感覚に近い。
従来の立ち食いそばより、ワンランク上の味。食べ進める程にチープさが無い事に気づいてく。
卵を割り、その戦いをマイルドな方向に持ち込むとしよう。
つゆと卵の黄身の甘い香り。醤油感が強いので、マッタリ感の奥にインパクトが残っている。
そこに3割残してたかき揚げを崩す。
もう、何も言う事はあるまい…。気づくと、そこにあるのは空の丼。
福そばさんとはまた違った方向で、全ての平均点がズバ抜けて高い。
アクセスもよく、人気なのも頷ける美味しさ。
良い飯を食べたなぁ!と、そんな明るい気分で店を出れる名店。
21杯目 『立喰そばうどん つくば本店 駅前店』
・かき揚げ天そば
今回は名店揃い過ぎて、最後にエクストラステージ入れられませんでしたw
というわけでラストを飾るのは!
埼玉県さいたま市大宮区にある立ち食いそばうどん・つくば本店さんのかき揚げ天そば!
大宮駅東口(北)から出て、徒歩2分くらい。
昭和の香りがする、すずらん通りの入口すぐに、つくば本店さんがある。
すぐ近くのディスクユニオン大宮店さんに行った帰り道、お気入りのしーでーを携えつつ…ちょっと食べていこう。
ほぇ~!店構え…超いいなぁ。これぞ昭和。ノスタルジック。
これだけ発展を遂げて、色々な飲食店がある中、残っているという事は…相当、愛されてるお店なのだなぁ。
暖簾から看板、色合い、文字のフォントに至るまで渋い。店頭では、おにぎりも売っている。
大宮駅周辺にまだ高い建物が無い頃からあるのかしら。
“電車に乗る前に急いで一杯。いや、車内でゆっくり食べたいからおにぎりに”そんな物語が一瞬にして脳内を駆け巡った。
お店の歴史の“重み”という、飯を美味くさせるスパイスが心に振りかかった。これは期待大だ。
店内はカウンターのみ。かけは260円から。いや、安いな~!
ここはかき揚げ天そばにしよう。
切り盛りしているお母様が手際よく、業務用の袋に入ったそば、ゆで釜に入れる。
カウンターがやや低いので、作ってる所がよく見えるのだ。
ささっと盛り付けられて、完成。そして、その場で現金で支払う。
ベーシックなそばに、ゆるめな醤油味つゆ。ムチャ素朴。泣ける。
作り置いてあるのだろう、ややシナッとした素朴な天ぷら。つゆに漬けて、温かさを取り戻しつつ食べる。泣ける。
本気手繰りモードになってきたので、一旦、ディスクユニオンの袋の持ち手の穴の部分から手首まで通して
その袋が肘に当たりながら、両手で持って食べる。
得たシロモノを肘で感じつつ、手繰る。いや、んまい。
何故か袋を置かない。大切なものは自分で持っていたい。子供か。
これは卵を入れるべきだったな。もっと、素朴にマイルドに出来たハズだ。ちょっと後悔した。
そんな事を思いつつ、つゆをすするとガキローの頃、JRの駅構内で食べたそばってこんな感じだったなぁと思い出した。
この味かぁ。今を育ててくれた原点の味だなぁ。
ふぅ、ご馳走様でした。
よく分からないけど、物凄く元気が出て、店を出る時に勢いよく挨拶してしまった。子供か。
しーでーついでに、また来よう。
如何でしたでしょうか?!!?!?!?!!
手繰り~四杯目~も今、茹でてますからね~!!!
また次もよろしくですよ!
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