立ち食いそば探偵・笹郎の今日の手繰り~二杯目~ | 笹郎(ササロー)のゆるゆるご当地コラム

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東京都渋谷区笹塚の応援キャラクターの笹郎(ササロー)の
地域の魅力再発見!をテーマにご当地を紹介するエッセイ的コラムです。
たまに趣味のやつも。

右斜め+L+R+L+R+L+L+R+R+Aな視点でゆるっと紹介する
ゆるゆるご当地コラム…始まるよぉ!

はい!!!ソバローだよ!!!!!

 

2杯目で御座いますよ!

 

しかし、2杯目いくまで、大分開いたな~…これでは蕎麦が伸びてしまうわ…

蕎麦は熱いうちに手繰れッって言うじゃない?!
という事で早速、立ち食いそば探偵・笹郎の今日の手繰り二杯目です!ドウゾ!

 

8杯目 『柳屋』

 

 

・ニンジン天+ジャガイモ天そば

 

我町が誇る、ソウルフード!笹塚の柳屋さんで御座います!

笹塚内で屈指の名店であり、老舗でもあります。

ワタクシがガキローだった時代からある、数少ない昔の笹塚のままの一部でもあったりするのです。


店内はカウンターのみ。そのカウンター上にあるケースには天ぷらがズラリ。どれも格安だ。

やはりこう、安いと欲が出てしまうもの。うーん、今日は天ぷら二つ行ってみようか!

 

という事でニンジン天+ジャガイモ天そばをオーダー。

何ともベジタブルなそばになってしまった。だが、揚げているのでヘルシーさは無いかもしれない。

 

 

まずはニンジンの天ぷら。このオレンジな彩りが良い。

作り置きで多少、冷めてしまっているがそれでも美味い。つゆをつけて温かさを戻してみる。やはり美味い。

衣の油にも、つゆにも負けないニンジンの素朴な風味。いいぞ。

 

変り種のジャガイモもいただく。

率直に言うと、厚切りのやわやわなフライドポテトをそばに入れてる感じ。

そばに合うとか合わないのかではなく、シンプルに美味い。

つゆに漬けると良い感じにふやけていく。ムニュっとしたジャガイモの食感にダシの効いたつゆ感。

コロッケだと感じない妙なジャンクさもあり、これは癖になる。やばい、美味い。

 

そばは…ムニッとした柔らかそば。

あまりないタイプの柔らかさだな。噛んでると、奥にモッチリ感がある事に気づく。

 

最後につゆ。

いやぁ、宇宙だ。宇宙空間だ。文句なしの歴代1位の黒さ。THE・関東つゆ。

でも、実はそこまでしょっぱくなく、見た目反して重くないつゆ。

そして、独特な醤油の風味。チープさとどこか懐かしさがある。

複雑なようでシンプル…まさしく、ここでしか食べれない味。

健康的に駄目なんだろうけど、これはゴクゴク飲んじゃう。

 

そんなこんなで良い感じに浸ってきた、たまねぎを食べる。

柳屋さんのネギは長ネギではなく、たまねぎなのだ。ダークなつゆにちょっとした清涼感。

たまねぎを食べるにあたって、清涼感って感想をまず書く事がないと思うが

実際にここへ来て食べると、その書く理由が分かると思う。はず。

 

色々と食べてきたけど、やはり柳屋さんのそばはかなり独特な気がする。

何だろう、全てにおいて独創性が高いかも。ホントに“ココの味だ”と感じさせる物がある。

昭和の笹塚の味が堪能出来る、数少ない店。おすすめです!

 

 

9杯目 『立喰そば きうち』※現在は閉店

 

 

・とりそば+ミニゲソかき揚げ丼

 

はい、どうもどうも~!東京都中央区の人形町にやって参りましたよ~!

本日は立ち食いそば・きうちさんで、とりそばとミニゲソかき揚げ丼をいただきますよ!


近年台頭してきた、とりそば。ソバロー注目の具材です。
内容は肉そばと同じように、鶏肉がちりばめられており

鶏肉の大きさも一口サイズでボリュームを感じられる。

 

 

蕎麦はやや平たく、固めの歯応えがある。

うむ、 ガシガシ系のそばが使われている。

 

つゆはダシ香る、やや薄口で甘味もあるアッサリつゆ。

これが鶏肉独特の優しい旨味と非常にマッチしてる。これもまたゴクゴク飲んじゃうヤツ。

 

そして…お気づきだろうか!?ねぎの上に柚子皮がある事に!

この柚子をつゆに馴染ませると、より一層、上品で爽やかアッサリ感が出てくる。

 

 

そして、ミニ丼。


ミニゲソ天はなんと紅生姜入り仕様。

ありそうでなかったな~この神の組み合わせ!!!

好物の紅生姜天とゲソ天を一緒に食べれるのよ?!

カツカレーのような、ハッピーとハッピーは合わさった感じ。

さりげなく提供されるけど…実はコレ、革命的なのでは!?

 

ゲソのサッパリ海鮮味に紅生姜のスパイシーさがマッチしている! 

味が単調にならない絶妙な変化球混じりなのが、すんごく良い。

2020年の技巧派天ぷら部門、入賞決定だな…。

 

※残念ながら閉店してしまいました。(2021/6/14追記)

 

 

10杯目 『福そば』

 

 

・天玉そば

 

本日の笹飯は人形町にある福そばさん!

人形町には、他に立喰そば きうちさんや六文そばさんもある。

なんだね?人形町は立ち食いそばギャラクシーかね???

 

一見、オーソドックスなそばに見えるが…結論から言おう。

 

2020年でもっとも美味しかった立ち食いそばかも!!!!!!

 

全てにおいて美味いのよ…!

 

ますはそばの自体の美味さ。

つゆの温度で柔らかめになってしまいがちだが、ここのは程よい弾力が残ったままで

キチンとそばに“弾く力”を感じ取れる。

しっかりしたそばなので、ちぎれずスルスルと食べれる。

この手の立ち食いそばには中々無い、スマートな手繰りに感動すら覚える。

 

ダシがよく効いたつゆもまた良い。

関西風な薄口気味の醤油だが、ダシがしっかりとれているので、実は塩気共に高バランス。

これに関しては全部飲み干した方が健康になれるんではないかと思うくらい。

ホントにダシ香りが良く、爽やかさすらある。めちゃ美味い。

 

天ぷらも揚げたてが提供される。

カリカリっとした食感。つゆにつけると溶けて無くなってしまいそうな感じ。

半分はサクサクでいただき、半分はつゆに馴染ませる。

爽やかだしつゆに、天ぷらの油でブーストアップ。これは反則的に美味すぎる!!!

 

それぞれが、それぞれの仕事をキッチリしている。ただそれだけで、飯は美味くなる。

個人的都内No.1そば処。

 

 

11杯目 『立ち寄り処 中野屋』※現在は閉店

 

 

・コロッケ+ちくわ天そば

 

蕎麦成分が足りぬ…。どうしても足りぬ…。

という事で中野駅前にある、昼は立ち食いそば、夜は焼き鳥屋の中野屋さんへ! 

 

行き慣れた中野。なんだかんだで、昔のままだな~。

笹塚から、中野通りを自転車で真っ直ぐ行くだけで来れるので昔から、よく中野へは遊びに行っていたなぁ。

まぁ、今でもよく行くけど。

ほどよくマニアックで、ほどよく人が多くなく、ほどよく昔ながらのモノがあった。

隣は新宿で、更に賑やかなのだが…なんとなく、この感じが落着く。

 

さて、そんな事より蕎麦だな。

駅前で立ち食い…このコテコテ感、いいじゃないの。

食券を買い、カウンターで待つ。

 

さぁさぁ、来ましたよ!コロッケ+ちくわ天そば。

固めのガシガシ系そば。一昔前の駅そばのような、あの感じ。

お前さん…まだ…生きてたのか!

JRの神田駅内にある、立ち食いそばで相当お世話になったのを思い出す。

 

つゆはやや甘めの醤油風味のつゆ。

飾ってない、どシンプル味。肩の力が抜ける。

こういったつゆにはコロッケが合う。普段は崩さない派だか、この手のつゆだと砕いちゃう。

シンプルなつゆがワンダーランドに。

 

ホント、良い場所にある立ち食い処。

寄りやすいと、つい食べちゃう。

 

※残念ながら閉店してしまいました。(2021/6/14追記)

 

 

12杯目 『釜屋』

 

 

都営三田線、白山駅を降りる。

 

数キロ先は東京ドーム、少し行けば東大に上野。そして周辺には学校が多い。

文字だけ見ると、都会の中の学生街のイメージを思い浮かべるだろう。

だが、白山は違う。

立地的に超都会なのだが、実は昔ながらの下町だったりする。

 

国道17号と旧道の17号に挟まれ、京華通り商店街に目赤不動尊に白山神社。

歩いてみると分かる、この歴史を感じる情緒溢れる町並み。

坂道上にあるので新宿の神楽坂にほんの少し似てるかも。

 

学生街のはずなのだが、あまりにも落着き過ぎてる。

駅近くにある、白山神社が雰囲気を作っているのだろうか。

ややマイナーだが、なんとも面白い街なのだ。

 

そんな場所に釜屋さんはある。

ここは笹塚の柳屋さんの次くらいの行きつけの場所かも。

通い過ぎて、お母様に何も言わずとも『はい、お蕎麦ね』と言われるほどに。

たまにのうどんチョイスがちょっと恥ずかしかったり。

カウンターと小テーブル数個。今日もお母様が元気良く迎え入れてくれる。

 

 

・天玉そば

 

そばは冷凍ものを湯がいて。

冷凍だろうが生そばだろうが、そんなのはなんだっていいのだ。
食べるとムッチリ食感で、これがまた美味い。

 

つゆはかえしとだしが両方よく効いている。

通常のお蕎麦屋のようなワンランク、手が込んだ味。
釜屋のつゆはホント、釜屋でしか食べれない味がする。

 

ふわふわの天ぷらも好き。

言っている意味が良く分からないと思うが、食べた人には分かる“卵焼きっぽさ”それが良い。

つゆに浸るほど、やたら優しいふわふわな食感になる。

フニフニというか、ホニャホニャというか天ぷらの話をする上で

中々チョイスされないワードを使いたくなるくらいの唯一無二の天ぷら。これが劇的に美味い。

切り盛りしているお母様の優しい人柄が出ている、そんな天ぷら。ホントすき。

 

味も雰囲気も都内で一番好きな蕎麦屋かもしれない。

お母様!いつまでも元気で!

 

 

13杯目 『本庄そば』

 


蕎麦探偵は、そばがあればどこにでもやってくる。

良い意味で期待を裏切っていく男…それがササロー。

 

本日は本庄駅に併設されている本庄そばさんを調査だ。

の前に見て、この外観…。

 

・佇まいの良さ2020年度の1位

・佇まい良すぎて感動したランキング1位

・佇まい良すぎてそば食べる前から美味いと言ってしまうランキング1位

・こじんまりとした窓口が可愛いランキング1位

・のぼりが似合い過ぎて1位

・券売機の可愛さ1位

 

何冠取るの?!!?

もうね、戦う前に勝ってる。そう、ここは勝ってる。
ホーム側にもロータリー側にも窓口があり、どちらでも食べる事が出来る構造。渋い。ズルい。

 

 

・天ぷらそば+とろろ

 

駅で立ち食い。 王道にして最強。そして原点。

ゆるいそばにかえし強めのつゆ。素朴な天ぷら。

リアル昔ながらの駅そば。いや、昔と同じそば。忘れちゃいけない味のそば。泣ける。泣けるそば。

 

食べ進めるうちに、天ぷらが崩壊。とろろと天ぷらの合作つゆ。

そんなダイナミックな味をカッ込む。寒空のしたカッ込む。

いいなぁ。今のワタクシには冷たい風さえ、そばの薬味になってる。

 

・雰囲気で美味しく感じちゃう、エモーショナルそば2020年度1位

 

 

14杯目 『立喰そば 吾妻屋』

 

 

はい!ツイッターに上げてない、エクストラステージで御座いますよ!

埼玉県蕨市にある、吾妻屋さんです!雷の呼吸?!

 

蕨駅東口へと歩く。

ほぉ~蕨は発展してるなぁ!西口しか見た事なかったが東口がこんなにも栄えているとは。

少し雑然としている感じが、昔からある下町の匂いがして良い街ではないか。

一杯ひっかけるのも、ちょっとよさげだなぁ。

 

脇道に入ると、カラフルなビニールテントの駐輪場。

うわぁ~!昭和な配色!そして、渋い喫茶店クラウンさんもある!

これだけで一気に蕨が好きになってしまった。
そんな駐輪場の向かい側の道、駅前通りに個人店そば…路麺が!早速入ってみよう。

 

 

・キス天そば

 

久々の黒めの関東つゆ。

この濃い口のつゆに、ゆるめのそばが非常に合う。

何回食べても、このゆるさは許せる。ガシガシ系も許せる。基本、全部許せる。

 

かえしの効いた濃口つゆもいい。

ちょい濃い目くらいが好きかも。この方が立ち食いそば感がある。

 

そんなつゆに寝かせていた、キス天もいただこう。

アジ天はあるけど、立ち食いでキス天は地味に珍しい。

個人的には結構、立ち食いそば向きだなぁと思うが…小ぶりなので他と値段がさほど変わらない場合

大きい方のネタに行ってしまいそうだ。うむ、中々、難しいか。

 

白身でサッパリ、癖なくて美味い!邪魔せず、それでいてちゃんと馴染むニクイやつ。

キスだけど、これぞオツなアジ!

天丼でもそばでも、やはりコイツは味わい以上にインパクトある。

 

 

・半牛丼

 

実は頼んでました、半牛丼!

 

これがまた圧倒的素朴。圧倒的美味さ。なんだこれ。

味もド直球じゃないか。牛丼がメジャーになり始めた頃の90年代後半な、そんなクラシックな味。

甘めに味付けられた、薄切りの牛肉。最近では出なくなった油っこくない、あのあっさり牛丼。

丼だけ、タイムスリップしている。あの味だ。うわ~…ここで、これに出会えるか。

やばい、そば以上に好きかもしれない。

 

牛丼を頬張りつつ、濃い口つゆをちょっと飲む。

牛丼で全て流れが変わった。なんだこの圧倒的満足感は。

富士そばのカツ丼セットに近い。300gのステーキを食らうより、得られるあの満足感。
濃い口つゆそばにあっさり牛丼。この強弱には参った。
次はビーフカレーだな。

 

 

如何でしたでしょうか?!!?!?!?!!

 

立ち食いそば万歳!!!!!!!!!!!!!!!

 


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