笹塚で飲んで食べまくれ~大國家編~ | 笹郎(ササロー)のゆるゆるご当地コラム

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東京都渋谷区笹塚の非公認ご当地キャラの笹郎(ササロー)の
地域の魅力再発見!をテーマにご当地を紹介するコラムです。

右斜め+L+R+L+R+L+L+R+R+Aな視点でゆるっと紹介する
ゆるゆるご当地コラム…始まるよぉ!
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※2017年8月時点の情報です。掲載されている店舗は現在閉店しております。

 

はい、どうも~ササローです!

今回もご飯話で御座います〜!

 

前回はザザーッと、笹塚のお店を紹介致しましたが

今回は一店舗に絞り、深く掘り下げようという新しい試みです!

 

先月のを読み返してみると…

 

“あのお店にはまだ他に良いものがあるのに”

“アレを食べてない”

 

というのがあり掘り下げが足らない事に気づきました。

より魅力が伝わるように一つに決め、濃縮した魅力をお伝えしようという訳です!!!

そんな深堀りさせていただくお店は…

 

大國家さん!

 

駅から徒歩5秒のあのお店!

 

今では笹塚の枠を超え、吞兵衛界隈では非常に有名なお店の大國家さんを取り上げたいと思います!

 

色々な著名人がこのお店の評判を書いており、ワタクシはもう何番煎じかも分かりませんが…。

どうしても笹塚のキャラとして自分が舌で感じた事、思った事を活字にして残したかったのです!

 

ではでは…レッツラゴー!

 

 

大國家さんのアクセス方法は京王線の笹塚駅下車。

改札から出て徒歩0分!目の前にあります。

 

 

という事で来ました!

 

このノスタルジックな外観…ホワイトボードに書かれた手書きのメニュー…たまらん。

 

ちなみに大國屋さんは笹塚で最も古い居酒屋説と言われており、昔から今日まで

地元民に愛され続け、現在も営業しているお店なので御座います。

 

しかし、この手の雰囲気の居酒屋慣れしていないと敷居が高く感じがますな。

何度も来ているが緊張する…。

暖簾をかきわけ、一歩入ってみると…

 

何を臆していたんだろう、思えるくらい暖かい懐かしい空間にハッとする。

そして、そこにはお年を召したお母様と板前さんが出迎えてくれる。

これぞ代表的な世界に誇るべき日本の居酒屋…これが大國家…。

 

席はカウンターと小さなテーブル席がある。テーブル席は荷物置きになっている。

実質、カウンターのみか。ちょいと奥の席に座る。

 

周りを見渡すと若い人たちが少なく、逆に本当に大人の社交の場という感じ。

いやぁ、いいなぁ。

 

壁に貼ってあるメニューを見て、直感でなんとなく選んだ2品と瓶ビールを頼んだ。

 

 

・瓶ビール

 

まず先に瓶ビール大瓶(650円)が到着。

お母様が重そうに大瓶を持ってきたのを見ると、なんだかちょっと申し訳なく思ってしまう。

 

さぁ、この小さいグラスでチビチビやるか。

 

 

・納豆オムレツ

 

おお〜早いな!手際よく作られた、2品のうちの一つ、納豆オムレツ(450円)が到着。

前回のコラムのお食事処常盤さんで、ベテラン料理人が作る卵料理に

感銘を受けたので、今回もその味を求めて。

では、頂きます!

 

 

うまいッ!!!

 

じんわりと効く、玉子の旨味。そこからの納豆の味。

それぞれがシッカリ良い旨味が出ているので、ダシ巻きのように醤油をかけなくても味わえる。

食感も玉子のトロトロ感が納豆と同調している…いや、一体となっている!

この食感を産み出すのも、技だと言える。この、この!職人技なのよ!

 

キング・オブ・素朴。一発目から、素晴らしいものに出会えたぞ…。

酒が進む…いや、コレはビールじゃないな。日本酒が良いかも…。

 

 

・揚げナス

 

直感で選んだ二品目。

 

お次は揚げナス(350円)

ヘタ付きがポイントである。なのでヘタな事は言えない。

 

これは初めて見たな…。

この部分は大抵、取ってしまう部分だが、あえて残している所に何かを感じる。

 

醤油を垂らしてっと…。では、頂きます!ヘタの方からパクリ。

 

むむッ!

 

ヘタの部分…あれ!?食感が良いぞ!?嚙み切れる硬めの良い歯ごたえ!

柔らかい茄子の食感の中に、このアクセント…いいなぁ!

癖も感じず、普通に美味しく頂ける!

俄然、酒が進む。

よし、もう一杯いってみるか。

 

酒のメニューを見ると…あれ?!

大國屋さんの酒のメニュー…ビールと日本酒とウーロンハイくらいしかない!?

あとウィスキー…。これは作り手よ負担を少なくさせる為に、色々と取り揃えられないのか。

…では、これにしよう!

 

 

・ウーロンハイ

 

何にでも合う!ウーロンハイ(350円)

お母様自ら作ってくれる、魅惑の濃い目のウーロンハイ。

某町中華で…的に言うと硬い。硬いぞ。結構、効きます。

 

ワシはウーロンハイをあまり飲む事が無いのだが

この店の雰囲気、料理からすると、正解はコレな気がしてならない。

 

再び、これで揚げナスに行くと…相性の良さにこっそりサムズアップ。

 

 

・モツ煮込み

 

ウーロンハイと共に頼んでいた、ベスト・オブ・定番が到着。やはり提供が早いな~。

 

味は定番の味噌風味ではなく、塩もつ煮かな?それでは、頂こう。

 

…。

 

…!?

 

なんだろう、この予想をはるかに超えた味…。“うまい”という言葉で片づけたくない何かがある…。

 

主に匂い消しや味の為に味噌仕立てにする事が多い、モツ煮なんだけど

味噌ではないのに、嫌な香りはほぼ無く、味噌に負けないくらい味が超シッカリ付いている…。

これはなんだ…?モツが持っている旨味を純粋に引き出しているのか?

継ぎ足し継ぎ足しみたいな、秘伝の何かがあるのか?

嚙む事に旨味が噴き出る。そしてモツ特有のネガティブな要素は出てこない。

これ…異次元の味や…。もう、そういう風に書くしかないくらい…。

 

そんな旨さの余韻を残しながら、ウーロンハイを流し込む。

 

 

・銀杏

 

モツ煮とウーロンハイのお陰で、呑みのエンジンがフル回転してきた。

そんな中で銀杏。もうね、食べたいもの直感でいっちゃいましょ!

 

殻を剥いて食べる。食べ過ぎちゃイケナイけど、食べ過ぎたくなる味。

モチっとした歯ごたえに、独特の味と風味。

 

こういった食べるのに時間がかかるもので、徐々に腹に溜めていく…この酒呑み的牛歩戦術よ…。

 

 

イカ焼き

 

あまりにも食欲が止まらず、イカ焼き(500円)を注文。

頭から胴体、そしてゲソ。フルセットである。

 

網でゆっくりと焼いてくれるので、この良い感じの焼き加減となっている。

写真からでも匂ってきそう…。実際は想像を超えた更に良い香りなんです。

 

これを見て、食欲が出ないワケにはイカない。

醤油を垂らしてと…。頂きます!

 

 

(しばし悶絶)

 

香ばしい…柔らかい…。筋っぽくなく、ヒョイヒョイと食べれる。

塩味がやや強めなのが良い。酔っぱらいの舌的にはこれくらいで良い。

魚と違い、油も強くなく、重くないのも良い。もう、良い尽くしよコレ…。

 

むぅ…どうして、どれもこんなに美味いのか。

5品目だが、正直どれも同一1位の旨さ。甲乙は無い。

 

あ、そうだ。全部食べてはいかない。

魚系にはやはり、あの酒をぶつけてやらなければ。

 

 

・清酒一合

 

お店の看板にも書いてあった、玉菊(350円)である。

 

徳利のデザインが超絶渋い…。めちゃレトロ…。

このカウンターにこれがあるだけで絵になる。

あまりにも、このお店の雰囲気に似合いすぎる。見てるだけで、酔える。

 

ちなみに戸棚に陳列されているので、常温。そんな所も更に良い。

 

 

アルコールの風味の先に甘さ。そして後味はキリっとしている。

 

これはイカん…イカ焼きが…本当にイカる…いや活きる。

お互いの風味を邪魔せず、そして、しょっぱさを日本酒でいなす感じ。

日本酒と魚貝料理ってどうしてこうも合うのか。

無限に呑める。いや、吞んでいたい。ここに住みたい。

 

あ、この徳利、裏面に何か書いてあるな。酔ってる時、成分表みたいなのどうしても見がち。

 

むむ!この玉菊は岐阜県のお酒か!ここにも、岐阜との縁が…!

岐阜…柳ケ瀬…また、柳ケ瀬で集まりたいな…。

 

 

・ウィンナー

 

ここで、まさかのウィンナー(450円)

呑みが進むと、最後らへんはこんなんが響いてくる。響いてこない?

市販の物だと思うが大國屋さんで食べるという補正があまりにも大きい。

 

では頂こう。

 

 

ここで揚げ物だと、これだけ食べた後は流石に重い…と、思った時にコレ。

これぞ痒い所に手が届く、油物。

 

食感は柔らかい、いつものあの味だ。カラシを付け過ぎると、酔いが覚めそうになる。

 

シンプルなものこそ、ウーロンハイが冴えわたる。

ホント、今日でウーロンハイが好きになりそうだな…いや、なってるな。

 

 

もやし炒め

 

今日の食欲はおかしい。次々と食べれてしまう。

良い中華料理のように食べる程にドンドン食欲が湧いてくる感じ。

 

ウーロンハイをおかわりし、更に最後にもやし炒め(400円)

 

流石にワタクシのお腹はもう膨れてきている。

だが、どうしても最後に調理している音、姿を見たくて頼んでしまった。

寂寥感で飯を頼む…そんな時がある。

 

“実家のような安心感”という表現があるが、まさに大國屋さんはそれを体現している。

落ち着く雰囲気の店内で料理を待っている時…焼いている音…香り…まさに実家。

 

 

大盛りなもやし炒め!シャキシャキもやし炒め!細さ的に〆の麺類感覚。

 

もやしの中にある、ニンジンとピーマンの歯ごたえも良し。

しかし、これは…なんのタレで絡めて炒めてあるのかしら…?

醤油ではない、なにか旨味のあるもので炒めてある。

 

これもまた、優しい味付けでお酒を邪魔しない。

ウーロンハイを飲み干し…。

はぁ大満足中の大満足。ここらでお勘定かな。

はい、ご馳走様でした!どれも美味しかったぁ~!

ご馳走様と同時に、今回のコラムもここで締め!

 

 

いかがでしたでしょうか?!

笹塚で飲んで食べまくれ~大國家編~は?!!?

 

料理も酒もそうですが…今回、何より感銘を受けたのがお母様が懸命に働いている姿でした。

現役で働いている姿を見て、こちらも、まだまだ頑張らなきゃな!という、気持ちが湧いてきます。

 

何十年も訪れた人のお腹と心を満たしたお店…2021年には大國家はもう、無くなってしまいました。

笹塚に帰ってくる人、笹塚から他へ帰っていく人、そんな働く人の一息つける場所でした。

もうやらないだろうと思うけど、心のどこかでいつか復活するんじゃなかろうかと思ってます。

 

料理のウデと資金があれば、ここを復活…させたいな。

 

今回も読んで頂き、ありがとうございました~!
Byenow!

 

 

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2024年8月12日 加筆修正