4:番外(系統分類) | ばんぶーのブログ

4:番外(系統分類)

→(前) ■3:不明

→(次) ■5:ナックル・シュート・パーム

 

◆番外

┣◇アベンガネ

┣◇ゴレイヌ

┣◇レイザー

┣◇カイト

┣◇ボノレノフ=ンドンゴ

┣◇タフディー(故)

┗◇ハンゾー

※アメブロはページ内ジャンプが上手く出来ないみたい^^;(アメーバヘッダーが邪魔する)

 

◇アベンガネ

放出系能力者に分類した。

■能力:除念(名称不明)

森の精霊の力を借り(=森に棲む生物の生命エネルギーを集め)自らの具現化能力と合わせ、他人の放った念能力を喰う(払う)念獣を創り出すことができる能力

 念獣の大きさ・風貌は対象の能力によって異なるが、能力の強さ・性質に準じる形態を取る。この生物は術者が死ぬか、アベンガネがその能力の解除条件を満たすまでは消えないという(※但し、死者の念は除念できない)

 ストレートに解釈すれば具現化系能力者かと思われるが、“森の精霊の力を借りる”という部分は恐らく放出系に分類される徴収型に近しい力かと思われる。

 また術者が死ぬか、解除条件を満たすまでは自身の念獣に憑かれるのだろうが、AOP型だとすればアベンガネが気絶したり、意図的にAOPを抑えてしまえばその呪縛から容易に逃れられてしまうのではなかろうか。

 念は効果が高い程その条件が厳しくなることを考慮すれば、術者が気絶しようが絶状態になろうが条件を満たすまでは消えない念獣なのかと思われる。

 つまり、この除念の念獣はEOP型で、アベンガネは徴収型の能力も用いているため放出系能力者とした。

 

 余談ではあるが、クロロが除念というレアな能力を盗まずにいるとも思えないため、恐らくアベンガネは除念後、自身の念獣に取り憑かれた状態で、クロロに除念の能力を奪われているのかと思われる。

 そして、クロロとしても除念の能力は保有しておきたいだろうから―生きていて貰うためにも―

元々の約束の報酬(大金)は渡してオサラバしているのではなかろうか。

 

◇ゴレイヌ

主系統不明の能力者に分類した。

■能力:白の賢人(ホワイトゴレイヌ)、黒の賢人(ブラックゴレイヌ)

→白は自分との入れ替え、黒は他人(ターゲット)との入れ替えが可能な能力。

 周囲から見た目でゴリラ(森の賢人)と呼ばれる様な幼少期を送っていたとか、ゴリラに育てられたなど、適当なカバーストーリーは浮かぶが何故ゴリラを能力にしたかは不明。

 ゴリラを「放出系の念獣(≠具現化物)と考える方も居る様ですが、輪郭線や歯や体毛の描写にはオーラの様相はなく、ゴリラを出した時にはその周囲にオーラ描写があり(具現化物に非常に多い表現)、色があり(=黒いゴリラ)、ボールに触ることができ、「ウホ」と言葉を発する様子から具現化物でよいと思われる。

 さて、その念獣の核たる能力が瞬間移動であるため、ゴレイヌは放出系能力者の様に感じられるが、その一方で確信が持てずにいる

 というのも「瞬間移動」がLV8以下で習得可能ならば、操作系能力者(放出寄り)も選択肢に入ってくる。

 ボクシング海賊がリング上限定で瞬間移動能力を使っていたが、まさかLV9~10の放出系能力を習得しているほど高位の能力者が神字の補助を借りたり、通常攻撃(「纏」~「硬」)でのされたりしないだろうから「瞬間移動」はLV8以下の能力の様に感じる(=主系統が操作系でも使用可能)

 また、ゴレイヌの「入れ替え」の範囲や条件等も分かっていないため、例えば「術者から20m以内が対象」だったり、「マーキングした相手(ex.目にした相手)となら数百km単位で可能」なのかによって、大分印象も変わって来てしまうだろう。

 未熟な能力者ならまだしも、少なくとも「放出系」「具現化系」という対極の能力を用いていることからもかなり高いレベルで念を修めており、相手を強制的に瞬間移動させていることから恐らく操作系の能力も必要で、正に放・操・具の3系統をバランス良く使いこなしている能力者と言えよう。

 恐らく放出操作のどちらかかとは思われるが放出系能力者ならば、投げるボールにオーラを込めて念弾の様に投げて威力を向上させるだろうが、レイザーはゴンの「ジャジャン拳グー打ち」にはレシーブで応えたにも関わらず、ゴレイヌの投げた球は片手で易々と受け止めていた。

 不意打ちで決めたレイザーへの投球では軽い打撲程度のダメージしか与えられていないのに対し、逆にレイザーの13番の念獣から不意打ちで投球を受けて死なないことから、2体の念獣にAOPを割きすぎて十分な念弾を創れないレベルまでAOPが減っているという訳ではなさそうである(それともレイザーが死なない程度には遠隔操作で一応加減した?)

 そのため投球には放出系を使っていない様に思われ、個人的には操作系能力者の様に感じられるが明確な根拠はなく、保留とした。 

 

◇レイザー

放出系能力者に分類した。

※分類には何の疑いもないが、余談で長くなったパティーン。

 

 GIのゲームマスターの1人で、呪文での移動や外敵対策といった放出系システム担当。

 まず、ユーザーが一斉に移動系のスペルを使いまくればレイザーのオーラ量を削ることができるかと言えば、「一坪の海岸線」イベントも担当していることから、それをこなせないレベルまで弱体化できる穴を作っているとは考えづらい

 放出系の中核はメモリ(AOP)の外在化にあろうことからも、恐らくGIのシステムに毎日一定量ずつオーラを注いで貯め込み、自動的に呪文の使用に応答しているのだろう(ユーザーが移動系スペルを使う度にレイザーが応答しなければいけないのならば邪魔過ぎるため)

 

■能力:14人の悪魔?(正式名称不明)

→恐らく最大で計14体の念獣を同時に出せる能力かと思われ、

その念獣は合体することで、より強くなる

(ちなみにこちらも「放出系の念獣」と考える方がいるが、念獣自体の輪郭線にオーラの描写がなく、No.0以外も「ギ!?」「ギ…」等と言葉?を発しているため、具現化物でよいかと思われる)

 また、レイザーが本気でスパイクを打つ際に、

分散していたオーラを回収していたことから、この時の念獣はAOP型かと思われるが、恐らくこの能力の真髄は念獣をEOP化した時かと思われる。

 AOP型として用いる場合はAOPの最大量分までしか念獣を出せないが、EOP化すればそれを超えて出すことが可能になり、合体させるほど強く、(操作プログラムが増えるため?)賢くなっているであろうこの能力は、本来、放出系能力者は具現化系能力が苦手最大でもLV4までの能力を40%の強度・精度でしか扱うことができないことをカバーしうるのかもしれない。

 この念獣の合体の最大値がどれ程かは不明だが、No.1・4・5レベルでもツェズゲラを戦闘不能状態に追い込む投球を中継出来ることを考えれば相当な脅威となろう。

 ちなみにドッジボールで念獣をAOP型で扱っていたのは、久しぶりの来客のため遊びたかったためか、念獣と十分な連携を取るため(レイザーの考えていた遠隔操作タイプの特徴)、あるいはいくらジンから「手加減するな」とは言われているもののレイザーがその能力の本領を発揮すれば異常にこのイベントだけ難易度が上がってしまいゲーム設計上のイベント難易度の上限がある程度設定されているため等ではないかと思われる。

 

◇カイト

具現化系能力者に分類した。

 

■能力:気狂いピエロ(クレイジースロット)

→ピエロの口の中にルーレットの番号が表示され出目(1~9)によって“武器”が変わる能力で、出た武器は“ちゃんと使わない限り”代えられないし、消せないという。

(出している武器はその輪郭線の描写からも具現化物で良いかと思われる)

 そして、判明している出目は「2:鎌=死神の円舞曲(サイレントワルツ)、3:杖、4:銃」の3つのみで、「1・5~9」の6つは不明なのだが、念や技を教えたジン曰く「ゼッテー死んでたまるか」と本気で思わないと出ない番号があるとのことだ。

 その出目を“転生のような能力”と考える人もいる様だが(1~9で武器が出るとピエロが話しているため恐らく010)、さすがに違うと思われる。

 ゴンがジンに「オレのせいでカイトが!!女の子なっちゃったんだ!!」と話した際、

ジンは意味が分からなかった様であったし、

「アイツが生きてんならたぶんそーいう事だ!アイツはお前の代わりに犠牲になるなんてノミのクソほど思ってねーからな!!謝り方間違えんなよ!!またぶっとばされっぞ!!」とも話していた。

 

 もし転生の能力だとすると本来「性別は固定(=男)で転生可能な能力」でかつ、ジンは「カイトは次の体を夢見て期待に胸を膨らませていたのに、もし犠牲になったなんて言ったらぶっとばされるぞ!!」という謎の助言をゴンにしていたことになってしまう。

 そのためストレートに読んで「クレイジースロットにはゼッテー死んでたまるかって本気で思わないと出ない“強力な武器”があり、どういう経緯だろうが生きてるってことは、最後の最後まで生きようとあがいたんだ。そんなカイトに“自分の代わりに犠牲になった”なんて言ったらぶっ飛ばされるぞ!!」という助言だったのかと思われる。

 

 カイト自身、ゴンと再会時に、

“オレが倒せなかった敵を倒したのは事実だ”

―と話していたが、それもカイトは“最後までピトーを倒そうとしていた”という意味で、“オレが倒せないと考え、転生の番号を出した様な相手を倒した”という意味ではないだろう。

 

 そもそも転生の様な能力があったとしても、ピンチの時に“確定的”に出るならばスロットの体を成していない

 通常時スロットに出ない“大当たり”の目が加わっているか、通常時もスロットに出ているがその出目が異常に少ないがピンチの時にはその出目が増えているのかは不明だが、能力がスロットの体を成している以上、それを当てなければ意味がなく勝てないと思った相手に外れが出たら1度使って消して、再度当たり(転生)が出るまで引くなんて余裕が果たしてあるのだろうか、甚だ疑問である。

 

 個人的には―

 1:転生はカイトの死者の念により、魂が執着の対象である女王の体に取り憑いていた(殺されたのはピトーだが、気がかりだったのは女王の状態)

 2:女王が食べた赤毛の少女は本来、王に注がれるハズの栄養に過ぎなかったが、

 3:女王が突然死に瀕したことで生物としての生存本能が働いて、体内に残った素材をより集めた結果、赤毛の少女を核として蟻が誕生

 4:しかし、核素材の赤毛の少女は死後24時間をゆうに超えており魂がない状態だった(能力の条件外?)

 5:魂のない“不完全な子”に対して、むりやり帳尻を合わせようとして取り憑いていたカイトの魂を合成した(特質系に現れがちな、帳尻合わせ?)

 ―というようなカラクリだったのかと考えている。

 ※時期的に女王の腹の中に赤毛の少女の素材が残っているのはおかしく、コアラが“逃がすために”どこか―恐らく冷凍庫―に隠していたのが、籠城作戦で食料が減ったため、以前レアモノが息を潜めていたこともあったため巣の中を徹底的に捜索され見つかり献上されたのかと思われる。

 

 話を念系統の模索に戻すが、

鎌の技にしても攻撃範囲が鎌の大きさに対して異常に広く(刃先からオーラを飛ばしている?)

銃も何を飛ばしているかは不明瞭で(念弾?)、かつ最後に出した杖の効果は不明だがカイトを倒した後のピトーの衣服(?)はザザンの念弾を受けた時のフェイタンの様に

一部吹っ飛んでいた様子があった(衝撃破の様な攻撃を受けた?)ことから、放出系の可能性もあるのかと感じた。

 

 しかし、カイトに念や技を教えたというジンが

No.347で「放出系なのに銃を具現化する様な連中だ。楽勝だ。」と言っていたにも関わらず、能力開発も指導したその弟子の能力でわざわざ銃を具現して念弾を撃っているなんていうオチはないだろうから、クラピカが「絶対にちぎれない鎖」は無理だが限りになくそれに近づけようとした様に制約と誓約でより強い武器を具現しようとしていたのだろう。

 以上のことからカイトは具現化系能力者とした。

 ただ、生まれ変わった後は―注がれた栄養的にも少ないものの―蟻の雌には違いないため、現在は特質系能力者になっている可能性もあろう。

 

◇ボノレノフ=ンドンゴ

特質系能力者に分類した。

開発によって住み処を追われた少数部族・ギュドンドンド族の末裔。

彼の一族の男子は3歳の割礼と同時に体の至る所に針を通し、それを徐々に太い棒と取り換えて行き、最後には竹筒や木石等で固定するという。

その穴からは大きさ・形状・動きの強弱で多様な音を出すことができ、祭祀・祈祷などで彼らは霊媒と奏者両方の役目を兼ね、敵と戦う前には自らの体で戦士の歌を奏で、勇ましく戦い“踊る戦士”・バプ(舞闘士)と呼ばれる。

鳴らす音色が美しい程、より高位精霊が降りてくると信じられ、熟練したバプは神と同格化される。

 

■能力:戦闘演武曲(バト=レ・カンタービレ):序曲(プロローグ)・木星(ジュピター)・変容(メタモルフォーゼ)など

“奏でた音(メロディ)を戦闘力に変える”能力だという。

 序曲で出した部族風の戦士の輪郭線にオーラの様相はなく具現化物でよいかと思われる。

 センリツの能力とは異なり、相手がメロディを聴くことを必要とはせず、定められた曲を奏でればその効果を生じさせ、敵への「逃げ足は中々早いな。だが音速程じゃ無い」との発言から少なくとも木星の攻撃速度は音速級なのかと思われる。

 あの木星がどれほどの大きさ(質量)なのかは具体的にはわからないが、あの大きさの物体が音速で襲い掛かってくるのは脅威であろう。

 しかしその一方で、音速級もしくは音速を超える速度の攻撃を繰り出す者は作中におり、「音速の攻撃を放つ」までに一定のメロディを奏でる必要があることを思うと、やや冗長的な能力にも思われる。

 

 さて、注目するのは「木星」と「変容」の2つである。

 まず「木星」について。

 発動前にボノの全身にぼやける様な描写があり、

そして相手の遺体の前で「“踏み”潰されて息絶える。虫螻の死に様に相応しいだろ?」と発言があるが、どの様な状況なのだろうか。

 木星を具現化して、その後それに圧し潰された相手の側まで行ってしゃがんで、相手の遺体に囁いているのだろうか。

 

 恐らく、木星はツボネ式具現自分の体も材料にして具現(ボノの一族風に表現すると降霊)―をしているのではないだろうか。

 具現した木星はボノ自身でもあるから木星で相手を圧し潰す=踏み潰す様なもので、わざわざ相手の遺体の近くまで行ってしゃがんで遺体に囁いているのではなく、木星の具現化を解いて木星の核?の様になっていたボノは中心部から着地した(=しゃがんだ)体勢のまま、相手に囁く様に告げていたのではなかろうか。

 

 続いて「変容」。具体的には未出ではあるものの、

「条件次第で色々化けられる……が使う頭がないから団長頼む」という発言がまさか「オデ アタマ ワルイ ダンチョー ウマイ ヤリカタ カンガエテ」という意味ではないだろうから、「誰かの頭部」があれば「その誰かに化けられる」能力と考えるのが妥当だろう。

※敢えて誰かの頭部の用意をクロロに頼んだことから、制約と誓約(自分が殺した者の頭部ではNG)の関係かもしれないが不明。

 恐らくこれも降霊術の一種なのかと思われるが、その「誰かの頭部」と「自身の肉体」を材料にした具現(=頭部の持ち主を自分の肉体に降霊)かと思われた。

 

 以上のことと、腕相撲の順位から具現化能力者―としようしたが、敢えて特質系能力者とした。

 まず、通常の具現化系能力者は具現化した能力を持続的に用いることが非常に多く攻防力のバランスは悪いもののコスパよく使用することも可能な系統かと思われる。

 その一方でボノの能力はAOPをある一曲に用いたら、次の曲を奏でるために一度具現化したものを“完全に”解除してまた自らのAOPに戻す必要があろう。SOCは最初の具現時に発生していることから、通常の具現化系とはオーラの使用感が大きく異なり―使用能力によっても異なるが―恐らくクロロ(特質系)の能力に近い使い様に思われた。

 また演奏家がたくさんの曲を弾けるように、ボノも多くの曲を奏でることができると思われる。演奏家はメロディからその世界観を想像するとは言うものの、1つの曲から得たイメージを具現するのにはそれなりの時間を要するだろう。

 しかし新たに曲を作ることも突然思いつくこともあろう。そう考えると“特定の概念や形式や物を介した「願望の現実化」の力”を持つ特質系能力者の方が妥当の様に思われ、特質系能力者に分類した。 

 

◇タフディー(故)

スィンコスィンコ王妃所属で、第12王子モモゼ付きの警護兵(監視兵)でモモゼ暗殺の実行犯。

■能力:幽体離脱(ザ タッチ)

→半径20m限定だが、本体が目を閉じて横になっていれば分身の方は自在に動くことができる分身能力。

 ハンゾースキル4に極めて似ている能力。

 まず気になったのは、タフディーにしてもハンゾーにしても能力構築時点で身に着けていなかったであろう黒服も含めて具現していた点である。

 基本的に具現化物は大変な修行を経て具現可能で、出し入れ出来るとは言え、原則として“同一のモノ”しか具現できないハズである。

 特にハンゾーはスーツに左胸に付けていたバッジも具現しており、壁の透過や、強制解除された際のことを考慮すれば、「裸の自分」を具現して、“実物のスーツ”を着ているということではなく、スーツやバッジも具現していると思われる。

 しかし能力構築時、“身に着けている服も固定”で具現してしまえば、任務によって身に着けている服も異なるだろうし(キレイな服であったり、逆にひどく汚れた服)、状況によっては使えない能力になってしまうだろう。

 そのため、クラピカがヒソカから「旅団員の死体は偽物」と知らされた際に“具現化系能力者なら可能だ”と話していた様に、具現化系能力の中に一定の限定条件下で“実物のコピー”ができる様な能力があるのではなかろうか。

 強化系のカストロは「通常の自分」を再現するため戦闘中に付いた汚れまでは具現できなかったが、

 カストロはヒソカ戦前から分身(ダブル)を具現していたため、その後は「完全解除⇔再具現」ではなく「アクティブ化⇔非アクティブ化」の出し入れだろうから、戦闘中に付いた汚れまでは再現されていなかったのかと思われる。

 ちなみに、強化系のカストロ衣服チェンジが出来るか(コピーが可能なのか)は不明であるため、その能力がLV6より下か上かは判断できない。

 タフディーのバックグラウンドは不明だが、分身のハンゾーの首絞めに本体のタフディーは抵抗できずに死んでおり、かつ能力の範囲が半径20mとかなり狭いことからも(念能力者のレベルとしてはノストラード組のトチーノに近い?)複数系統をバランスよくは鍛えていないと思われ、能力の核心部分から考えて、無難に具現化系能力者で良いかと思われた。

 

 ただ、ちょっと気になっているのはどの様にタフディーが分身を操作しているか、である。

 シャルナークのGI解釈から、肉体から魂を分離させる様なことも念で可能と思われるが、それが何系に属している能力なのかは判明していない。恐らく操作系能力かと思われるが、特質系能力の様にも感じられるのだ。

 タフディーの場合は、“本体が目を閉じて横になっていれば”という条件があり、魂を分身の方に宿らせている様な能力ならば本体が動くハズがないため、普通に遠隔操作(リモート)AOP型の念獣の様な能力なのではなかろうか。

 

◇ハンゾー

能力:分身の術(ハンゾースキル4)

→能力の詳細は分かっていない部分も多いが、分身中に本体に触れられたり、声を掛けられると強制解除になる能力で、分身中に封鎖中の1012号室前の警備兵と普通に話しており、「じゃな」と手を挙げるハンゾーに対しクラピカも手を挙げて応え、その直後サカタが1013号室の「念による影響下」についてすぐに尋ねていることから非・能力者にも視える具現化系の能力で良いかと思われる。

 その一方で良くわからない描写もあり、分身状態のハンゾーの頭がトゲの様な、あるいは妖気を察知した鬼太郎の様に「ピン」と立っているのは何なのか。

モモゼを殺したタフディーへの復讐を果たした時に「2本」

クラピカに対し「何か調べてほしい事はないか?」と尋ねた際に「私の方は大丈夫だ」とむしろハンゾーの方を気遣う様子に“損な性格だな”と考えた際に「1本」立っていたことから、“冷静で居られなかった”時や、“思わず気が緩んでしまった(和んでしまった)時の様な「冷静さを失っていたり、緊張(集中力)が若干途切れかけた状態」だとすれば、具現が解けそうまでは行かないにしても「やや不安定」になった状態なのかもしれないが、これまで他の能力者ではその様な現象は起きていない。能力の性質によるものなのだろうか。

 また分身能力を発動させた際、ビスケにサムズアップしながら天井に向かって行った様子は、一般的に思い浮かべる日本の幽霊の様に足がない様に見受けられる。物質透過をする際は幽霊モードになる必要があるのだろうか。

 タフディー殺害後、1013号室に戻った際は足の様子が上手く隠れていて分からないが、足がない幽霊モードだったのかもしれない。念獣など物質を透過する具現化物は存在し、わざわざモードを分ける必要があるのかは疑問が残るが不明である。

 

 また分身中のハンゾーの状態も明確になっておらず、タフディーの項目で予め触れたが、分身の操作方法もこちらは本当に魂を分離させて分身(具現化物)に宿らせて自分の体の様に動いているのかもしれない(魂を具現化物に宿らせることによって死者の念の様な状態になり強まっている?)

(あるいは本来は自分の魂を分離させ、ムッセの様な諜報用的なことにしか使えない能力に、実体:自分の肉体のコピーを加えた様な能力で、気を抜くと直ぐに基本状態=幽霊状態に戻ってしまう様な能力だろうか。)

 それ以上に念系統不明とした理由は、ハンゾーは念習得前の時点で雲隠流の上忍であったため、念を用いない忍術はいくつも習得していたと思われ、その忍術を能力としたのだろうが想像される忍術は多岐に渡る。

 実際いくつの能力を持っているかはわからないが(最低でも4つ?)、その内容によっては具現以外の属性の可能性もありうるため保留とした。

 特質系の可能性も考慮したが、逆に実際の忍術は不自由な部分が多いため無意識含め「もっと漫画やアニメの様に忍術を使えたらいいのになぁ」等と考えてしまっていたら、ハンター試験前から習得していた様に思われるため特質は除外した。

  念を習得した忍のみが飲める秘薬の様なものがあり、それによって後天的に念系統が特質系に変わった、なんていうのも面白そうな気がするが妄想でしかない。

 

→(次) ■5:ナックル・シュート・パームに続く。