小ネタ集その55 | ささのブログ

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ようやく桜が満開になり、日曜の今日、桜の名所は人だかり。今日のように暖かい日ならば、ビールも美味いだろう。稽古場に行く途中にある音無親水公園もびっしりと人熱れ。お隣の飛鳥山には行かなかったが、間違いなく同じような状況になっているはずだ。だが、30年前の阪神淡路大震災以降、数々の大災害を見てきた経験から、地べたにブルーシートはどうしても被災地を連想してしまう。

こちらは牡丹。毎朝の散歩コースをちょっと外れたところに、それは見事な牡丹の生垣がある。絵にかいたような幾何学模様の花びらは、まさに『百花の王』という感じだ。花一つ一つは地味なのに、一斉に咲くことで美しさと儚さを醸し出す桜よりも、私は断然牡丹派。ただ、牡丹は最後、ボトッと花全体が落ちるのが、儚さを通り越して、恐い。

 

昨夜、録画したビデオを見終わり、地上波にテレビを戻したら、プロジェクトXが放送されていた。正確には『新プロジェクトX~挑戦者たち』という番組名らしい。懐かしい。夢中になって見ていたのは20年ほど前か。新シリーズ1回目は東京スカイツリー建設。2011年3月11日、私はスカイツリーがよく見える稽古場に居て、大震災に遭った。その時、スカイツリーは左右にしなり、折れるんじゃないかと思ったのをはっきりと覚えている。

 

スカイツリーは、その命名にもちょっと思い出がある。ラジオ番組で、当時三つに絞られた候補名からどれがいいか、理由もつけて募集していた。私は、「三択ならばスカイツリー。でもどれもぱっとしない。私ならばちょこっと傾けて『東京シャトー(斜塔)』にする。」と送ったら、番組内で読まれた。『シャトー』には『お城』の意味もあるので、結構いいネーミングだと思うのだが、まぁ後の祭りだ。

 

先週と今週は入学式のピーク。私が40年ほど前に入学した東京芸術大学の入学式はあっという間に終わった。大学が持っているオーケストラが、ヴィヴァルディの「春」を演奏して、学長が5分ほど挨拶したら終わり。その間10分ほど。来賓の挨拶など一切ない。これで終りなの!?と驚愕したのを覚えている。

 

学部を終えて、厳しい院試を通り、大学院に進んだのだが、4年前の入学式を思い出して、出席しなかった。大学内には居たのだが、練習室に入って楽器を吹いていた。あとから、邦楽科の助手に呼び出されて、なんで欠席したのか、と怒られた。全体の入学式の後、各専攻科に分かれての顔合わせがあって、邦楽科は、私と、尺八の同期生の2人だけ欠席だったそうだ。顔合わせがあるなんて先に言ってくれよ、と思ったものだ。