高校の卒業アルバム | ささのブログ

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昨年10月に開かれた39年振りの高校の同窓会以来、同級生とのつきあいが少しずつ始まっている。表参道で美容室を開いている同級生主催のレコード鑑賞会に年末に行ったが、私以外の全員がLPレコードを持ち寄ってきた。本当に「レコード鑑賞会」だった。こちらは長い東京暮らしでプレーヤーもないので、LPは実家に置きっぱなし。そのときはお気に入りのジョアン・ジルベルトのCDを持ち寄ったが、次回お誘いを頂いたらLPにしなくては、と思った。

 

で、来月にまたレコード鑑賞会に誘われたので、帰省した際にLPを探した。あるとしたらあそこだろう、と目星を付けていた本棚に、LPレコードの一部が入っていた。うん十年ぶりに見た、自費購入のLP、ジャケットがでかくて迫力がある。LPからCDに移って真っ先に失った物は、ジャケットの迫力だろう。持ち帰ったのは、フィルムスの「ミスプリント」。テクノポップの伝説的なLP。溝飛びとかしていないだろうか?

 

 

そのLPと一緒に棚に入っていたのが、高校の卒業アルバム。昨年、同級生からメールをもらった際に、そういえば卒業アルバムはどこに行った?とマンションの押し入れや実家のめぼしいところを探したが見つからなかった。サイズ的にLPレコードとほぼ同じで、紛れ込んでいたようだ。持ってみると、重い…こんなにしっかりした作りだったのかと驚愕するほどに重い。

 

同窓会の際に、私を誘ってくれたMさんが卒業アルバムを持ってきてくれたので、その時にざっとは見たが、うん十年ぶりに出てきた自分の卒業アルバムをじっくりと眺めた。中学生のうちに受ける大学を決め、そこから高校を選び、毎日楽器の練習に明け暮れた特殊な高校生活を送ったので、高校の3年間を楽しもうなんて気持ちは微塵もなかった。アルバムを見返すと、美人がずいぶん居る。高校生の時には全く目に入らなかった…

 

アルバムは前半が各クラス別の写真、中半は修学旅行・文化祭・体育祭のイベント、そして後半は部活・同好会・委員会などの課外活動の写真と、三部構成になっている。その課外活動の写真を見てふとした疑問が沸く。複数の部活・同好会に跨がって写っている生徒が多々居る。さすがに運動部では複数所属というのはなさそうだが、文化系には同じ顔が部活・同好会・委員会と多岐にわたり写っている。

 

実際には一つの部活動に入っていたら、他のことをやる時間的余裕はほとんど無いはずだ。私が属していた英語部も、記憶の中では5-6人で活動していたはずだが、アルバムには17人も写っている。そういえば、名前だけ登録して全く部活に来なかった幽霊部員がかなりいた気がする。そこで、私にコンタクトを取ってくれたMさんに、やたらといろんな部活に写っている生徒がいる、とメールをしたら返事が来て真相がわかった。

 

 

卒業アルバムにたくさん写るために、名前だけ登録して置いて、撮影のときだけ参加する、ということをやっていた生徒が結構いたそうだ。その計画性とたくましさに畏敬の念さえ覚える。少なくとも私は、卒業アルバムにどうやったらたくさん写るか、なんて全く考えなかったから。

 

これは、アルバムに写っている私の写真で、英語部の部長をしていた。他の部員の写真は許可を取らないとまずいので、自分だけ抜き出した。E.S.S.はEnglish Speaking Societyの略。