スマホカバーの修理 | ささのブログ

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 同じ部屋に長く住むと、どうしても見えないところに要らないものが溜まるものだ。私の部屋は引き出しだらけで、前に数えたら引き出しだけで60、引き出しに準じるbox20ほどあった。久しぶりに一つ一つをチェックしてみると、もう何年も使ったことがなく、資料としての価値もない、いわば「ゴミ」が多くの引き出しに入っていた。迷うことなく断捨離して、少し部屋がさっぱりした。 

 

 

使い始めてもう5年目のスマホ、お気に入りの赤いカバーの一部が折れている。サイドのボリュームボタンを囲む細い部分だ。ケータイの時代は毎年のように機種変していたが、スマホは“顔”がどれも一緒なので買い替える気が起きず、今のをもうしばらくダラダラと使うつもりなので、折れた部分を修理することにした。

 

 

 

まず、得意のエポキシ。今、話題の殺人事件で、A液とB液をまぜることにより科学反応で猛毒になる「VX2」が取りざたされているが、接着剤に詳しい人なら、「要はエポキシね」となる。単独では固まらないA液とB液を混ぜ合わせると、超強力な接着剤になる。これを折れた部分の表と裏に塗ってみた。

 

 

 

半日置いてみたが、あっさりと取れてしまった。やはり、折れた部分をつなぐ「芯」を入れないとだめだ。そこで、イヤホンが入っていた透明の薄いプラ板を細く切って芯にして、再びエポキシで接着。今度は強度は大丈夫。ただ、見た目と手触りがいかにも「ここ、修理しました」感が強すぎる。そこで、楽器製作の技を使うことにした。

 

 

 

まず、やすり掛け。耐水性の紙やすりを使って、プラ板・エポキシ・スマホカバー全体を均す。この際、スマホカバーの地の赤い色も抜けてしまうが、気にしない。指で触って、でっぱりの違和感がなくなればO.K. 

 

 

 

次に、赤い塗料で下塗り。これも乾いたら、耐水ペーパーで均す。これで、補修した部分にも、赤い塗料の下地が出来る。これをやらずにいきなり上塗りをすると、どうしてもうすっぺらな塗装になるので、下塗り・ペーパー掛けは欠かせない。

 

 

 

楽器を作る際はこれを10回くらい繰り返すが、寿命間近のスマホのケースにそんな手間をかけても仕方がないので、下地は1回だけで本塗り。赤の色味が若干違うので、多少の違和感があるが、使って行くうちに馴染むだろう。取りあえず、これでスマホの寿命まではばっちりだ。