スカイツリーに行ってきた | ささのブログ

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久しぶりに母校の東京芸大に行った。美術館で開催されている夏目漱石展を見るためだ。この展覧会、夏目漱石の小説に出てくる作品の他に、漱石自身が画いた作品もある。それがかなりの出来映え。多方面に非凡な才能を発揮した天才であったことを改めて知った。


昼食は、音楽学部にある食堂へ。芸大を辞してもう12~3年になるのに、食堂のおじちゃん・おばちゃんたち、私の顔を見ると、懐かしそうに「何?今日は?」と声をかけてくれる。嬉しいものだ。また、久しぶりに食べる学食、美味い。


その日は、めずらしく特に用事がなかったので、その足でスカイツリーまで行ってみた。平日の午後だというのに、すごい混みようだ。高所恐怖症なので、スカイツリーに昇る気はまったくないが、近くで見てみたいのと、ソラマチをブラブラしてみたかった。


浅草から東武スカイツリーラインに乗ってひと駅。昔は業平橋と言っていた駅だ。スカイツリーラインとは、ずいぶんアーバンな名称だが、もともとは伊勢崎線。20年前、西新井に住んでいた頃、生活の足として使っていた路線だ。東武伊勢崎線といえば、営業キロは長いが、どうにも地味な路線、という記憶しかない。それが今や初年度の年間入場者数が、東京ディズニーリゾートの年間入場者数の倍近くを集めた新名所の名前を冠し、日本中から人が押し寄せている。東京スカイツリーの効果たるや、東武鉄道にとっては絶大だ。


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真下から見上げるスカイツリーはなんか人工的な巨木のようだ。エッフェル塔や東京タワーのようにすそが広がっていないのでそう感じるのだろう。重度の高所恐怖症の人間が、高いものを見上げると、それだけでクラクラしてくる。案の定、写真を撮っただけで眩暈と動悸に襲われた。一緒に行った妻は昇りたそうにしていたが、あえて無視。なんで高い金を払って、並んで、怖い思いをしなけりゃならんのだ。「とうちゃん昇るのこわいんだ」と連呼された「続・三丁目の夕日」の鈴木オートのオヤジの気持ちが良くわかる。


スカイツリーを見上げるのを早々に切り上げ、隣接する商業施設のソラマチへ。こちらもかなり混んでいる。後から知ったのだが、行った日は、開業1周年の前の日。もう1日、後に行っていれば、多くのテレビカメラが来ていただろう。江戸テイストの店が集まったフロアと、全国ブランドの店が集まったフロアがある。かなり広い。ショッピングには興味がないが、ひとつだけ、63400円の、大きなスカイツリーのプラモデルがすごかった。チカチカと光が回る展望台のライティングも本物そっくり。中学生のころに鳴らしたプラモ作りの腕が騒ぐ。美しく飾れる場所があれば作ってみたい。


地方や海外から知人が上京したときに、東京スカイツリーやソラマチは、案内するのに絶好な場所だ。浅草とひと駅しか離れていないというのもいい。スカイツリーに昇るのは勘弁してほしいが、もしかしてあそこまで高いと、見下ろす景色に現実味がなくて、以外に平気かもしれない。でもそれを試そうとは思わないが。



聞くところによると、スカイツリー駅から、水陸両用バス「スカイダック」なるものが運行しているらしい。屋形船に車輪がついたようなデザインで、運転手は、バス用の2種免許の他に、船舶免許も持っているとのこと。100分の所要時間で大人2800円ならば、スカイツリーの展望台の入場料とさして変わらないし、時間的にはずっとお得。もし、誰かを連れて行って、展望台に行こう、と言われたら、それよりも面白いバスに乗ろうよ、そのまま船になるんだよ、と矛先をかえてやろうと目論んでいる。