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シンガー・ソングライター、佐々木リョウによる日々の記録 Since.2012

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昨日は朝から一日レコーディング、プリプロ段階じゃけど5曲録ってみた。
アルバム制作というものは面白いものである。
僕は毎回出たとこ勝負のアルバム制作方法をとる。
例えば、今出来た曲が5曲あって、それをある程度形にしたときに一回CDに焼いていろんなシチュエーションで聴いてみる。車の中、ipod、部屋、まぁ大体こんなもんか。笑

いろんな匂いや景色、色が視覚に入ってくると、まず、曲の順番を変更してみたりする。
そして曲と曲のつなぎが微妙だなって場合、そこからまた新たに曲を書いたりもする。

いろんなやり方があって、人それぞれだと思う。

あるアーティストは500曲あるストックの中から次回アルバムの曲をチョイスし、それを計画的に制作する。
これは偉い。
ただ、ここで僕が大事にしたいのは、その時の新鮮さというか、その時の僕の生き様というか。

音楽アルバムは、誰しもが作ったことのあるフォトアルバム、僕は同じものだと思っている。

冷凍庫で凍らせていくら鮮度を維持しようとしても、少しずつ腐敗するもんはする。

それと同じで、僕はとにかく鮮度が命。

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そんな中、女の子に出会った。

一本木が生える何もない土地。

写真はネットから拾ったイメージで、僕が見た夢の中の木には葉が付いていなかった。

枯れた一本杉。

地面も雨が降ってないせいかひび割れていた。



僕は遠くからその木を眺める。そして木の陰に何をするわけでもなく佇む女の子。

遠いせいか、彼女が何をしているのか、どんな表情なのか分からないままいた。


ある瞬間、僕の方から彼女へ瞬間移動するように景色が流れて、気付いときには目の前に女の子がいた。


彼女は泣いていた。


言葉を放った訳じゃないが、


「自然を返して」


そう態度で訴えた。



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目が覚めて、無意識のままギターを持った。マイクはレコーディング期間は常にいつでも歌えるようにセットしていて、僕はRECボタンを押した。


メロディも、言葉のフレーズも、何も考えないまま目を瞑って歌った。



あっと言う間に曲が完成して、僕はその間の時間をあまり覚えていない。



いつか落ち着いたときに、歌うことがあれば、この記事を思い出してください。



鳥肌がたったんだ。





佐々木リョウ