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日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)/山岸 凉子



おかげさまで、先日の古代史座談会「空堀町から育むパンゲア思想②」も前回同様に盛況でした。

今回はネット経由の女性が初参加で来られました。

出演者の知人繋がりだったそうですが、これまた非常に歴史にお詳しく、特に、今回のテーマは女性天皇についてだっので、特に飛鳥時代、奈良時代が主な歴史の時代背景、舞台となるので、当時の豪族の系図から読み取く作業が欠かせないのです。

初参加の女性は座談会冒頭から、系図を踏まえた上でかなり鋭い指摘や感想を我々主催者に投げかけていただき、これが今回の盛り上がりに繋がりました。

どうやって彼女が系図に詳しくなったかは、上記に貼った漫画なのです。

僕も以前から面白いらしいと聞いていたのですが、今回の座談会でこの少女漫画「日出る処の天子」が話題沸騰でした。

早速僕も昨日古本で全巻オトナ買いしました。

少女漫画コーナーで探すのは、ちょっと恥ずかしかったですけどね。はは。

この漫画の設定がこれまた面白く、なんと聖人君主、品行方正な人物として、日本屈指の歴史的重要人物の聖徳太子(厩戸皇子)が超能力者で、しかも、ゲイ!

なんと蘇我毛人と恋仲になるという衝撃の内容です。

また、絵が少女漫画のなかでも最高峰に美しい。

三十年ほど前の作品ですが、最近だと「陰陽師」的な感じですかね。

通説から大きく外れることもなく、学校でこの辺りの時代を学ぶより全然楽しいやろし、おすすめ過ぎです。

前回に引き続き今回も、地元の上町台地を舞台にした歴史背景を探ろうとすると、やはり聖徳太子や蘇我氏、物部氏らの権力闘争を再検証したくなったんですが、数年前から学校の歴史の教科書には聖徳太子の記載が載らなくなったんですね。

その載らなくなった背景を探ることによって、当時の状況を推察し、現代に重ね鑑みるという試みを座談会の場で語り合いたかったんです。

で、めっちゃ盛り上がりました。

結局は人間ドラマなんですね。

で、それを如何に現代に生きる我々が真摯に受け止めて、未来に繋げるかやなと思います。

今回から座談会の模様を録音していきますので、またいずれなんだかの形で発信していこうと思います。

二次会も含めて三時間以上に及ぶ内容ですが、終始熱い座談会でした。

ありがとうございました。

次回は4月4日金曜日。

もちろん場所は空堀町から。

ホツマツタエ勉強会からの特別講師様もお呼びしてのこれまた盛り上がりそうな予感がしています。

夏までにはどっか遠足的な企画も考えております。

民博とかもいいな。

なんだか忙しい、嬉しい悲鳴です。