
ほんま、なんか、自分で企画しときながら、あんまし気の乗らん企画やった。
とにかくさっさと終わらそ。
はい、ガンズ。
ほんま、この金切り声でよー大ヒットしましたね。
あの時代、80年代って、どうかしてたんやで。
洋楽といえば、ハードロックばっかりや。
おかしいやろ。
あんな見てくれのバンドばっかし。
ギターソロになったら速弾きばっかりや。
陰謀を感じるわ。
しかし、ガンズはね、まだ音だけ聞いてたら、古き良き70年代ロックへの分かりやすい入り口にもなった。カバーの選曲もわかりやすかった。
あとからいろんな海賊版で、ガンズのデモテープとか聞くと、案外宅録を駆使してたりしてきちんとプリプロを自分らで出来る連中やった。
メンバーの演奏スキルも、テクニカルでは無かったけど、シンプルなアレンジで、バンド演奏する醍醐味を追求してたと思う。
特にイジー。
イジーはソロになってからの作品も、俺は全部買ってる。
イジーのセンスですよ。
派手なギターワークより、楽曲を知り尽くしたリズムやコード感。
これはストーンズのキースのスタンス。
結局ね、良いギターリストってのは、良いソングライター、もしくは、良い伴奏奏者であるかってとこが大事だと思うんです。
ギターって楽器はですね、この世で一番優れた伴奏楽器だと思うんです。
これね、その後のイジーとスラッシュの明暗を分けてるとこやと思うんです。
イジーはもちろん曲書いて、自分で歌えるからね、
一方、スラッシュはいまいちキャッチーな曲も書けないし、致命的なんは歌えない。
もちろんスラッシュのギターはかっこいいですよ。
影響もされました。
しかし、ギターリストとして生き残っていくためには、クリエイターとしていいモノを造り続けれるか。
そのためには、それほどエンターテイメント性の高いパフォーマンスより、実直に良い楽曲を、良いメンバーと、如何に、やっていけるか。
ガンズは、たまたまですよ。
あまりにタイミングも良かった。
彼らもミュージシャンとして、出会い過ぎてる。
特にイジーとアクセル。
デビューアルバムも出来が良すぎる。
ミックスも良い。
また、バンドの意気込みも半端無く伝わってくる。
しかしニルバーナーの登場と共に、一気に陳腐な作品になってしまった。
ここまで、ガンズに対して、回想しながら書いてみたが。
なぜだろう。
それでも、十代の頃の、暴力的衝動をロックのビートと、爆音によって昇華させられてしまうのは。
いつだったか。サマソニでガンズが台風直撃の最中、大阪南港にヘッドライナーとしてやって来た時のこと。
其処にあったのは、台風の暴風に煽られ、流される、アクセルの金切り声。
僕は後ろのほうで、アホか、と、呟きながら、自らの青春に決着をつけようとその場に立ち尽くしていた。
一緒にいた友人とともに、何かを終わらせようと。
いや、終わっていたのだ。
其処にはガンズアンドローゼスは、無かった。
其処にあったのは、台風の暴風に煽られ、流される、アクセルの金切り声。(笑)
でも、なぜだろう。
ラストで、この曲のイントロが鳴ってしまった時に、嗚咽していたのは。
なぜだらう。