心の病が蔓延するのは国策が悪いからなのだ | 空堀ホイホイ

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会社の人が、心の病になって休職することになった。

その人は40代の女性で独身です。

先週、突然会社を休みだして、そのまま辞めるのかなと、同僚と話してたら、今週になって親戚の人同伴で会社に来て、仕事は続けたいと願いでてきた。

そして今週は毎日出勤していたが、今日の朝から調子がおかしく、上司と相談して、しばらく休職することになった。

彼女、以前から隣の人の声が気になると、よく話していた。

その内容は、彼女が帰宅すると、隣から「あ、帰ってきた」と声がするとか、常に彼女の噂話をしているのが聞こえるとか。

今日も、携帯が鳴ってないのに、「電話鳴ってる」とか、誰も今晩一緒に御飯食べに行こうと誘ってないのに、「ナニナニさんが一緒にドコソコにご飯食べに行こうって言ってる」とか、どうやら幻聴や妄想が聞こえたり、見えてしまうようだ。

うつ病なのか、なんなのかは分からないが、同僚と心配になって、会社の車で先ほど彼女の自宅まで送ってきた。

その道中も、「電話鳴ってる」とか「ご飯食べに行くの誘われてた」とか。

彼女の最寄りの駅で下ろして見送ってたら、彼女が一人でニヤニヤ笑いながら動かないので、こりゃイカン、となって、彼女の自転車を車に積んで、自宅まで送った。

彼女は一人暮らしなので、かなり心配である。

恐らく、夜通し携帯電話を握り締め、誰かからの連絡を待ってるんじゃないのかと。


彼女は母親を亡くし、父親も遠く離れ、独り身である。

今思えば、色んな兆候があったのかも知れないが、それにしても人が突然、幻聴や幻覚を見たり聞いたりする姿を目の当たりにして、どう接したらいいか戸惑った。

そして、様々な社会的背景を考えた。

「明日は我が身かもしれない」

今まで、周りの友人知人で、鬱の症状の人が何人かいた。

実際、僕自身も軽く鬱っぽくなったこともある。

ホント、ストーンと、落ちるんです。

心の病って、目に見えないし、人に理解してもらうのって、ほんと難しい。

薬なんかも色んな意見があるけど、基本、あんまし依存しないようにしないといけないんだろう。


今日、彼女を見ていて、携帯電話を大事そうに持っている姿が、切なかった。

彼女は、会社は辞めたくないそうだ。

彼女にしてみたら、社会との繋がりは、この会社だけだから。

彼女なりに仕事を頑張っていたし、もっと色々やりたいと思っているのだろう。


今日、彼女の最寄り駅や、自転車駐輪所、駅前のスーパー、下町、を見て、

「あー、この人はこの町で毎日暮らして生活してるんや。」

と漠然と思ったら、なんだか切なくて、悲しいやら、泣けてくるやら、自分自身どうしていいやら、分からんくなった。

こんな殺伐とした、現代日本社会で生きる、独り身の女性。

そんな彼女が、心の病に陥ったら、社会はどれだけその人の助けになり、支えになり、救えるのか。

ていうか、なんでこんなに孤独な人が多いんだ。

国策が悪いんか。

話しが逸れる。

しかし、常々思うのだ。

なんて殺伐とした社会なんだろう。

こんな日本で生き残って行くためには、相当タフじゃないといけない。

しかし、ホントは、みんな、疲れきって、悲壮感を覆い隠そうとしている。

脱落するものは、そのままはじかれるのか。

普遍的な幸せって、何処に行ったんだ。


勝ち組にしか、普遍的な幸せはやって来ないのか。

俺は男だから周りからなんと言われようが構わないが、40過ぎて、独身の女性で、彼女のように心の病を患った場合、どうすればいいのだ。

また、元気になって職場復帰してくれたら良いが。





俺ももうすぐ40になるが、年々、こいうった事を聞いたり考えたりする機会が増えてきた。



心の病って、昔の日本に、こんなに頻繁にあったのか。

やっぱり、現代日本はおかしいやろ。

彼女をその犠牲者とか被害者にするつもりはないが、身近な人でこういった事が起こるのが、多い気がする。


因みに、周りの女友達は、結構、子連れ離婚してるのが多い。

彼女たちも色々大変だろうが。

でも、彼女たちと話すたびにいつも思うのは、

母は、決して孤独では無いと思う。

それを彼女たちに話したら、「そんなこと無い」と言うが、

それでも、母は偉大なり。

母親というだけで、女性というだけで、偉大なんだよ。

貧乏してでも、子供を育て上げていく覚悟は、尊敬する。

男鰥は、ホントにつまらん。

話が逸れた。


女の人は、いつも、ただ明るく元気でいてほしい。