不良とロック | 空堀ホイホイ

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ベロベロバー

メイン・オフェンダー/キース・リチャーズ

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ストーンズは2回大阪ドームでライブを体験出来たのだが、やはり生きてるうちに見てみたいのはキースのワイノーズである。

ストーンズでのチャーリーと長年にわたって作り上げてきたグルーブとはひと味も二味も違ったグルーブを生で体感してみたいです。

スティーブジョーダンは黒人やから天然にリズムが跳ねてるんですね。

先日記事にしたチャック・ベリーの作品の中での演奏で「ROUNDANDAround」のシャッフル感はロックンロールが元々ダンスミュージックとして如何に有機的に機能していたかが伺えます。


こちらは若かりし頃のストーンズのカバーバージョン。多少尺が長めです。



ストーンズと言えばミックとキースの二枚看板が軸になるのだけど、キースとチャーリーのコンビネーションこそストーンズの機動力だと思います。

それを踏まえてのキースとスティーブジョーダンのコンビネーションも聴き比べて頂きたい。

バンド長くやってるといい曲を作るのはもちろんやけど、リズムの醸造感に醍醐味があるように思われます。

ワイノーズではキースの新鮮な一面というより、ストーンズとは違うバンドでもそのストイックな追求を無意識にやってしまう感じがします。

ギターリストのソロにありがちなモノではなく、ちゃんと歌心を持ったソングライターのバンドサウンドの追求。

つまり不良オヤジの真面目な遊びココロの具現化のような気がします。

それがブルースを終着点にしているのではなく、あくまでブルースには憧れと畏敬の念を抱き、やっぱりロックンロールに落とし所を求めている辺りが本当にカッコいい!

このアルバムの最後はハウリンウルフの名曲で締められています。

ロバート・ジョンソンが父性を求めての放浪の旅だったと何かで読んだことがあります。

キースにも同じような事が当てはまるような気がします。