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古き良きアメリカンルーツミュージックへの旅に出たいのならこのアルバムを聞けば良い。
この「ラストワルツ」はザバンドの最後のライブを収めた作品だがそのゲスト陣の豪華さが彼らへのリスペクトぶりを物語っている。
ボブディランをはじめ、二ールヤング、ジョニミッチェル、マディーウォータ、クラプトン、等等。
アップした映像はそのライブの模様の最後の大団円のシーンだが、特別な空気が漂っているのを感じる。
演奏される曲「アイシャルビーリリースト」はホントに名曲だ。囚人の心境を歌ったとされるが、映画「ショーシャンクの空」と心情が重なる。
ショーシャンクの空に [DVD]/ティム・ロビンス,モーガン・フリーマン,ウィリアム・サドラー

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西に沈んだ太陽がまた東に昇るのが
いつの日かまた、いつの日かまた
俺は自由の身になるだろう。

西洋人のルーツ音楽は彼らの侵略の歴史と共に語られ易い。
一方我々日本人にとってロックンロールは突然変異との出会いのようなもので、日本の土着した伝統音楽との融合は時間とセンスと思想等を試され、一筋縄ではいかなかった。
例えば村八分は、ストーンズ的な演奏の方法論を直感的に用いながらそれまでのグループサウンズにはなかった発想の純文学的な歌詞を当時の時点で本能的に歌っている辺りは、既に20年は先を行っていた感覚故に商業的に恵まれることがなく、バンドの寿命も短命にさせた。
その後80年代になりルースターズが現れ1stで早々と日本語のロックンロールをモノにし中期から後期に架けてはニューウェーブ化していった。
そしてバンドブームの騒乱の中大阪からニューエストモデルが現れクラッシュの精神性に本能的に自覚しながら、アイリッシュパンクの雄、ポーグスの方法論と精神性を自覚的に取り入れ、遂に日本の民謡へのアプローチを始める。その経緯を更に促したのは1995年の阪神淡路大震災であった。
次の年の1996年にはブラッドサースティーブッチャーズが「kocorono」を発表し、いよいよ日本のロックはブルースを手にするのである。
以上のバンドはまた日を改めてしっかりと紹介しようと思う。
さて、このように日本のロックの格闘を振り返れば、我々日本人にとって、なかなか誇らしい文化ではないかと思うのである。
洋楽コンプレックスを持つロックファンはたくさんいたが、国内のフェス等に行けば最早そんなものは雲散霧消したと言って良いだろう。
ラストワルツを聞いていると、ようやく我々の立ち位置がはっきりしてきた事に気付かされる思いがするのである。