Hanada、LiLiCoさん | 笹井恵里子のブログ

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執筆は苦手、でも企画立案と取材が大好きなジャーナリストです。

 昨日発売のHanada、巻頭の安倍昭恵さんと櫻井よしこさんの対談は、胸にせまるものがありました。右とか左とか関係なく、あたたかで発展的で、こういう話を読めてよかったと思うような、すごくいい対談でした。

 

 健康法では、前から取材したかったLiLiCoさんに! ご登場いただきました。本当にうれしかったです。記事にも書きましたが、LiLiCoさんは全部で15くらいのご職業をもっているとのこと。映画コメンテーターや字幕翻訳家、ライター、歌手、ジュエリーデザイナーなどなど。現在は、俳優として映画『90歳。何がめでたい』『お終活 再春!人生ラプソディ』にも出演中です。

 編集部前の道路で撮影したのですが、LiLiCoさんが立つと南国みたいで!!

 もうすごくキュートで、写真を撮る今井さんも楽しそうでしたが、私まで目がハートになりそうでした(笑)。ちなみに画像修正は一切ありません。

 そしてあとから今井さんが「目をつぶっている写真が一枚もない! こんなことは初めてだ」と驚いていたのですが、どんどん自らポーズや表情を変え(同じものがない)、暑い中でも涼しい様子で、シャッターを切る間は絶対に目をつぶらないプロ意識に圧倒されました。

 その後、超お忙しいにもかかわらず約2時間もインタビューに応じてくださったんです。一時期はこの日本でホームレスだったというほど波瀾万丈な人生。そのLiLiCoさんが「ハッピーは自分の中にある」「石の上にも3年なんて甘いわよ。20年は踏ん張れ」と仰るから、説得力がありますね(日本人はすぐ「何かイイコトないかな」というけれど、ないわよ。自分からチャンスも縁も作っていかないと、とも仰っていました。たしかに!)

 

 版元の飛鳥新社の会議室でインタビューをしていたら、取材終了後にドアの前に「LiLiCoさんの大ファンなんです。握手してください」という女性社員が。その方は、差し出す手が震えていて。震えるほど好きなんだなぁと思って、それだけ愛されるってすごいことだと感じました。

 

 LiLiCoさんは自ら衣装を選び、自らヘアメイクをし、撮影ポーズを決め、写真チェックもすべて自分で行っていたんです。ちょうど私の年齢でプロレスラーとしてデビューされたのですが、試合に挑む前に数ヶ月間、受け身の練習をされたそうです。若い時からプロレスラーとして活躍する人たちを相手に、この年齢で試合するなんてすごすぎる。

 それでも常にどんな職業にも笑顔で全力投球! 何が起こってもプロ意識を貫き通す。だからLiLiCoさんは愛されるし、華やかなんだなぁとすごく思いました。私も好きでやっている仕事だから、いつもそういう姿勢でありたいです。

 

 ところで少し前に花田紀凱さんからいろいろいただきものをして、その一つに、和田秀樹先生との対談本と、非売品の本がありました。

対談本は普段あまり読まないのですが、二人とも自分が好きな人だからと思って読み始めたら面白くて、途中でクスクス笑いながら全て読みました。(お二人のイラストが似すぎている・・笑)

 

花田さんのコメント、素敵なところがたくさんありましたが特別いいなぁと思った箇所を3つご紹介します。花田さん、いくつになってもほんとに少年みたいと思いました。

 

1(70歳からの幸せのテーマで)

<ぼくは子どものころから「雑誌」が大好き。それで編集の仕事をしたくて出版社に入った。引退したら老人ホームで「月刊花田」という小冊子を作って、老人たちに配る。ひとりで好き放題やろうと思っていたんだけど、引退する前に『月刊Hanada』を出してしまった。>

 

2(今後の夢の話)

<ぼくには今、3つ夢があるんです。1、早稲田大学で学ぶ 2、アメリカに17年ゼミを見に行く 3、冬のシベリア鉄道でモスクワに行く。17年ゼミというのは、17年に一度大発生するセミなので、もう無理かも>

注・花田さんは早稲田大学に合格したものの、実母を亡くされたご家庭の事情で東京外国語大学に進学されたと。ご本人にも直接聞きましたし、『2016年の週刊文春』(柳澤健さん著)にも詳しく記されています。

 

3(モノの片付けの話)

<ぼくの場合、いちばんは「本」と「雑誌」です。本棚に入りきらないから、床にもぎっしり積んである。一時は倉庫を3つ借りて、預けていた段ボールは200箱に達しました。(略 テラダのトランクルームで、結局20年間一度も出し入れをしなかった)>

<ひとつを解約したら、その段ボールが家にどっと返ってきて。仕方ないから段ボールのすき間に布団を敷いて寝てます。カミさんには「よくこんなところで寝られるわね。ダニだってホコリだってすごいんじゃないの」と呆れられますが「いや、これが気持ちいいんだよ」と。自分の大事なものに囲まれて眠る幸せ。>