訪問日 令和2年10月 5日
今回訪問したのは、本巣市郡府にある「桒山稲荷神社」。
郡府山の南端、智勝院の東側に位置する。
智勝院から舟木山散策遊歩道に入ってすぐのところにある。
正面から見た様子。
本来の「参道」は、遊歩道とは別の様だ。
向かって右側が「桑山吒枳尼尊天(豊川吒枳尼真天)」、
左側が「豊九郎大明神」。
由緒書。
桒山稲荷(由緒書)
大慈山智勝院の開山である鉄心大和尚が豊川の妙
厳寺から来られる時、その寺の鎮守として奉祀されて
いた豊川稲荷即ち豊川「吒枳尼真天」を分霊し奉祀さ
れたもので、その吒枳尼真天は七百年程前、順徳天皇
第三皇子「寒厳 義尹禅師」(一ニ一七~一三〇〇)が
再度の渡宋を終えて中国から帰朝のとき海上におい
てご感得いたされた。稲穂を荷い宝珠を持ち、白狐に
跨り給うた美しい姿の霊神であったという。その霊神
にお詣りすればすべての悩み、病気、火事、盗難等々
を取り除いて安らぎが与えられ、五穀豊穣、家内安全、
商売繁盛等のご利益があるという。
一方、伏見稲荷は昭和のはじめ眷属神として招聘さ
れたもので、いずれも智勝院の鎮守として奉祀されて
きました。はじめの頃はもう少し山上に祀られていた
ものを老朽化により近年檀家及び崇敬者の奉仕によ
り現在地に移し下されました。
日本三大稲荷とされている豊川稲荷、伏見稲荷、笠
間稲荷のうち二大稲荷に同時にお詣りでき、そのご利
益は多大でありがたいことと云わねばなりません。檀
家各位及び崇敬者に加護あらんことを請い願う。
続く。