船来山・郡府山(本巣市・岐阜市) 参 「船来山古墳群」 | 鬼丸のブログ

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気儘に写真を載せてます。

主に、城跡・神社かな。

訪問日 令和2年10月 5日

 

「三十三観音堂」のある平坦地から延びる道を更に奥へと進む。

 

この辺りから、「船来山古墳群」に入ります。

 

散策道を整備している地元有志の案内板。

 

横にある古墳。

この竹藪内には、いくつも古墳がある。

 

更に奥へと進むと、左右の木々の中に古墳が散在している。

 

こんな感じで、道の横にもあったりする。

 

山道を更に奥へと進んでいくと道案内が現われる。

 

一旦、ここで山中を離れ、

こちらは、船来山の南西側にある「富有柿センター」。

この前に古墳群の解説板がある。

 

(解説板)

         船来山古墳群

              場所 本巣市上保 郡府 曽井中島

 船来山古墳群は、濃尾平野の北端に位置し、山頂からは

濃尾平野を一望できる素晴らしい眺望の山です。山頂や中

腹からは、池田山、養老山脈、名古屋方面まで見渡すこと

が出来ます。さらに南には古代の官道東山道が通り、大河

川であった旧糸貫川が南北に流れるという、交通の要所に

あります。現在は、3世紀末から4世紀、5世紀、6世紀、

7世紀までの古墳290基が確認されており、山麓には

白鳳期に創建された古代寺院「弥勒寺」があります。

また中世には土岐氏の拠点となった山城「莚田の砦」が築

かれ、江戸時代には名古屋城築造に伴う石垣普請の石切場

となりました。この船来山という一つの山の中に、弥生時

代から古墳時代、そして古代近世に至るまで大きな歴史の

流れが詰まっています。船来山古墳群の副葬品の豪華さは、

他の古墳群と比べても群を抜いており、葬られた古代豪族

の勢力を示しています。船来山は、まさに聖なる山であり、

活躍した古代豪族の集団墓地であったのです。

                        本巣市教育委員会

 

 

こちらは、「富有柿の里」前にある別の解説板。

 

(解説板)

船来山古墳群と土壙墓

              場所 本巣市上保富有柿の里内

 富有柿の里が建設される前に、平成6年2月から7月

にかけて試掘確認調査及び本発掘調査が行われました。

その結果、現在バーベキューハウス周辺(船来山山麓)

では、船来山87号墳、88号墳(古墳時代後期)、89号墳、

90号墳の4基の古墳と古墳時代初頭(3世紀後半)の2

基の土壙墓(SK1、SK3)が発見されました。

 土壙墓からは赤く美しく彩られた壷やパレス文様で飾

られた高坏(古墳と柿の館で常設展示)、S字状口縁台付

甕などが出土しました。赤く彩られた壷の胴体下半には、

土器を焼く前にわざと開けられた穴の跡(焼成前穿孔)

が見つかりました。このため生活のために使う壷でなく、

副葬のために作られた壷であると考えられます。山麓に

造られたこれらの土壙墓と、船来山中腹に造られた1号

方形周溝墓(O支群出土、弥生時代後期3世紀、古墳と

柿の館で常設展示)との関係について解明が待たれると

ころです。

                        本巣市教育委員会

 

 

こちらは、「古墳と柿の館」。

 

解説板。

 

(解説板)

国史跡 船来山古墳群

県重要文化財船来山古墳群出土品

                場所本巣市上保、郡府、曽井中島

 船来山古墳群は、濃尾平野の縁に位置し、山頂からは濃

尾平野を一望できる素晴らしい眺望の山です。現在は、3

世紀から7世紀末までの古墳290基が確認されています。

平成31年2月告示を受け、船来山古墳群のうち約15.6ha(古

墳111基)が国史跡となりました。

 古墳の数の多さだけでなく、船来山古墳群からは他の古

墳群と比べても大変豪華な副葬品が出土しています。この

出土品は一部(687点)が平成29年10月に岐阜県指定重要文

化財に指定されました。副葬品の内容は葬られた古代豪族

の勢力を示しています。この「古墳と柿の館」では、船来

山272号墳(赤彩古墳)出土品など重要な出土品がすべて展

示されています。             本巣市教育委員会

 

 

敷地の一画にある復元された石室。

 

解説板。

 

(解説板)

        船来山154号墳の石室復元

これは、船来山の主尾根部(標高約65m)に位置した154号墳を移築、復元したものです。

この古墳が造られた年代は、6世紀中頃(約1,450年前)と推測され、片袖式の横穴式石室です。

注目される点として、以下のことがいえます。

①チャート質の石材を用いた組合式石棺が石室の主軸方向に直交する向きに設置されていること。

②その石棺と石室奥壁とのわずかな間に、たくさんの副葬品(土器や鉄器)がギッシリと詰め込ま

れていたことなどです。

県内はもとより東海地方でも珍しく貴重な例と言えるでしょう。

                                   平成9年3月  本巣市教育委員会

 

 

こちらは、本巣市上保に鎮座する「北野神社」背後の山中にある古墳。

この他にも、多数の古墳が存在する。

 

「北野神社」から少し東側にある解説板。

 

(解説板)

国史跡 船来山古墳群

              場所 本巣市上保、郡府、曽井中島

 船来山古墳群は、濃尾平野の縁に位置し、山頂からは濃

尾平野を一望できる素晴らしい眺望の山です。現在は、3

世紀から7世紀末までの古墳290基が確認されています。

平成31年2月告示を受け、船来山古墳群のうち約15.6ha(古

墳111基)が国史跡となりました。

 古墳の数の多さだけでなく、船来山古墳群からは他の古

墳群と比べても大変豪華な副葬品が出土しています。「富有

柿の里 古墳と柿の館」では、船来山272号墳(赤彩古墳)

出土品など重要な出土品がすべて展示されています。

 国指定地の大半とその他の土地も含め約17haについ

ては、昭和産業株式会社からの寄付を受け、平成31年

3月に本巣市の土地となりました。

注意

この周辺は市有地につき、許可なく立入りを禁ずる。

                        本巣市教育委員会

 

 

その横には、MAGロード建設用地があった。

つまり、国指定史跡のある船来山にトンネルを掘るらしい。

 

こちらは、更に東に行った住宅地にある解説板。

内容は、先程のものと同じ。

 

 

続く。