JUNIELのひとり酒、そしてデート暴力被害告白[キム・ヒョンシクの引き出しの中のCD] | 我楽多箱

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K-POP関連の気になった話題をスクラップブック的に綴る気まぐれなブログ。

 

 

 

 

歌謡界の現場を駆け巡って集めたレコードを再び取り出して聞きながら思い出の

旅に出かけようと思います。

今日取り出した引き出しの中のCDは、歌手JUNIELが2017年10月に発売したミニ

アルバム「Ordinary things」です。JUNIELがソウル江南区のイルチアートホール

でアルバム発売プレスショーケースを開いた時に貰ったCDです。

「Ordinary things」は発売当時、JUNIELが4年6ヶ月ぶりに発表したアルバム単位

での新作でした。JUNIELは自ら作詞、作曲した5曲でアルバムを埋め、音楽的に

一段と成長した面を見せました。

「Last Carnival」、「Merry-Go-Round」、「혼술(ひとり酒)」、「편지(手紙)」、

「Song for you」などが「Ordinary things」に収録された曲です。アルバムの

プロデュースまで自ら担当したJUNIELはカムバック当時、「自らプロデュースを

しながら色々と苦労しましたが結果が良くてとても満足です」と感想を述べました。

 

 

 

 

JUNIELは自分の経験談を曲のテーマにしたのですが、2012年のデビュー当時、

IUに続く第2の国民的妹として注目された十九歳の少女が、いつの間にか成熟

した姿で戻ってきて、独り酒、デート暴力などをテーマにした曲を書いたと

いう点で注目を集めました。

 

 

짠 마시고 잊어버리자 / (乾杯しないで忘れよう)

모두 다 잊자 모든 / (すべて忘れよう)

지나간 건 다 버리자 아아 - ♪’ (過ぎ去ったことはすべて捨てようああ~)

 

 

ひとり酒について歌った曲はアルバムのタイトル曲でもあるトラック3「ひとり酒」

です。疲れた体と心を癒すために一人でお酒を飲む状況を歌で表現したJUNIELは、

共感できる歌詞と温かいサウンドの曲で青春の力になりたいという願いを示しました。

JUNIELは曲を紹介しながら暫くの間、憂鬱感に陥って辛い時期を過ごしたことを告白

し、注目を集めました。「ある意味、私は『小卒』です。小学校の教育だけをしっかり

受けて、あとはずっと音楽を学びながら生きてきたので。そんな中、『この道が正しい

のか』という悩みがたくさんありました。憂鬱で天井ばかり見ていた頃、一人でお酒を

飲みながら出てきた曲が「ひとり酒」です。多くの方に曲を聞いて、慰めと共感を得ら

れればと思います。」

 

 

 

 

デート暴力をテーマにした曲は、日本の渋谷系サウンドを乗せたミディアムテンポ

の曲であるトラック1「Last Carnival」です。JUNIELはアルバム紹介文を通じて

「とても痛くて、痛くて、思い出したくないけど、多くの方がこの曲を聞いてデー

ト暴力で被害を受けた方々の心を少しでも理解できるようになることを願った」と

明かしました。

ショーケースでは「今、デート暴力を経験している人がいたら、早く脱出してほしい。

誰かにでもその事実を知らせて、気をつけて抜け出してほしい」と付け加えました。

また「すでに経験された方には『大変でしたね。 私も経験して本当に痛かったですが、

頑張ってください』という言葉を申し上げたいです」と語りました。

 

 

 

残りの収録曲のうち、「Last Carnival」と同じく渋谷系スタイルの曲であるトラ

ック2「Merry-Go-Round」は、「愛に疲れて愛を信じられなくなった人と、軽い

恋愛ばかりしてたのに本当の恋に落ちた人」の話をテーマにした曲です。誰でも人

を傷つける加害者になることがあるし、いつでも傷ついた被害者になることもある」

という意味深なメッセージが印象的な曲です。

トラック4「편지(手紙)」はアコースティックギターの旋律とJUNIELの声だけのシン

プルな構成が特徴的な曲です。JUNIELは「別れを経験した後、とても愛したあの人

にもう一度会いたいという思いで作った曲」とストーリーを語りました。手紙を読む

ように歌うJUNIELの甘い声が深い響きを放つ曲です。

最後にトラック5の「Song For You」は、JUNIELがファンへの感謝の気持ちを込めて

書いたファンソングです。モダンなロックサウンドと「これからも思い出の中の一片の

光になってあげたい」という誠実できれいな歌詞がよく調和しています。

 

 

 

JUNIELは「Ordinary things」を発表した当時、「以前は知らないことも多く、

どんな音楽をすればいいのかという悩みが大きかったが、今は自分の心を込め

た曲を書いて表現することができるようになり、発表もできるようになった」

と誇らしげに語っていました。そして「音楽で慰めと共感を呼び起こし、心を

揺さぶる歌手に成長したい」という願いを明かしました。

その決意通り、JUNIELは大きな空白期なく、着実に新しい曲でファンと会って

います。昨年は「これが愛みたい(이게 사랑인가 봐)」、「너에게 주고 싶은 세 

가지(あなたに贈りたい3つのこと)」、「내일이 아름답도록(明日が美しくなる

ように)」などの曲を披露しました。来る20日には「Ordinary things」のマス

コミショーケースを開いた場所だったイルチアートホールで新年最初の単独コン

サート「Juniary」を開催します。

 

 

(イーデイリー)

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このブログでも何度か取り上げさせて貰っているイーデイリーさんの連載コラム

「キム・ヒョンシクの引き出しの中のCD」にJUNIELの「Ordinary things」の

記事が掲載されました。掲載時期が今月20日に行われた単コン前と少し前の記事

となります。

 

「혼술(ひとり酒)」MV

 

「혼술(ひとり酒)」 MCOUNTDOWNカムバックステージ

 

 

 

当時を思い返すと、JUNIELもこういう大人の歌が似合う感じになったんだなと

いう感想以上に、デート暴力告白の衝撃が強かった事を思い出します。それだけ

に今の精力的な活動ぶりをこういった記事や配信される動画を日本から追える事

への嬉しさを噛みしめながら今回の記事を読ませていただきました。