a sense of rhythm -12ページ目

励。

おまっとさんでした。

エンパイアステート純です。



頭にキングコングが乗っています。











最近、先輩が落ち込んでいた。



悩みがあるみたいで、自分で良ければと話を聞いてみた。







未来が見えなくて不安、変わらない毎日を歩き続ける恐怖、自分の歩く道は正しいのだろうか。




文字にすれば箇条書きみたいに、先輩は言葉を吐き出した。








それを聞いて驚いた。


その悩みは見事に自分と重なっていた。






「ごめんなさい、良い答えを俺は出せません。同じですから」








何か情けない気持ちが身体中に染み込んだ。


せっかく話してくれたのに俺は役に立てない。



それどころか同じ悩みを持っている。




ヒザに置いた手に力が入る。


何か言わなきゃいけない。そう思っていたら、自然と口が動き出した。









「自分も同じですよ。自分には誰にも譲れない夢があります。でもそれが大切な夢だってずっと気付けないままでいて…」








自分でも不思議だった。



考えるより先に運ばれる言葉。



先輩はそれを、じっと目を見て聞いてくれた。








「今を捨てて一からやる事も出来ない歳になってしまいました…。毎日が通りすぎるのが怖い。焦るほどに怖くなっていくんです」










気付けば立場逆転。



トランプゲームの大富豪で革命されたようなものだ。


大至急、同じカードを4枚集めて。










「でも今の自分の想いは、自分だけの武器になるかもって思ったら前向けたんですよ!」






もう先輩を元気づける事はおいてけぼり、自己満足で走り続ける。







「今の自分は貴重な財産です。誰のものでもない。こんな強みは他に無いです」




ここらへんで気付いた。


早く軌道修正しなければ…。


面舵いっぱい。







「過ごす毎日は同じかもしれないけど、同じ人間なんていないです」








ここで決める。









「現在(いま)は未来で糧になる!先輩なら大丈夫でし!」









…でし…?












台無しだよ~!










今日も読んでくれてありがとう。



笑いながら帰っていったから、まあ良いか(笑)



鯵。

おまっとさんでした。

富士宮やきそ純です。



肉かすのような人生を送っています。










その日の夜、布団の中で見慣れたはずの天井をずっと見つめていた。



「寝れない…」













ウキウキウォッチングが流れる時間、腹がヘリヘリウォッチング。


ワイドでスクランブルな人混みを潜り抜け、辿り着いた定食屋での自分のひるおびは唐揚げ定食。




生姜醤油の香ばしさに包まれたジューシーな唐揚げ。


それを口に入れると改めて感じる時間。




そう、この日この時ヒルナンデス。












「あの…魚は大丈夫ですか?」






唐揚げを楽しんでいた俺に、優しそうな店主が声をかけてきた。




その手に持つ小皿には、アジのみぞれ煮が。




「良かったらどうぞ、食べてください」












眩しい太陽が目に染みたっけ…。





「いいんですか!?ありがとうございます、いただきます!」





暑い真夏の空を忘れるほど、涼しげな笑顔を見せる店主。





この想い…忘れない。








店主の気持ちを噛み締めながら、アジも噛み締めようとしたその時…










「またあんたは!なんでいつもそういう事するの!?」







厨房から溢れ出す怒号。





「余裕無いっていつも言ってんでしょ!」







恐らく奥様。






箸を持つ手の動きが止まるのは言わずもがな。








…食べにくい…。





やっぱりいいです…なんて言えるわけない。



アジ苦手なんです…なんて今さら言えるわけない。




ダイエット中なんです…なんて唐揚げをガッツキながら言えるワキャナイドゥ。










確かにこの店、お世辞にも繁盛してるとは言い難い。





しかも最近、道路を挟んだ目の前に、某有名店からのれん分けしたラーメン屋が出来た。



言うまでも無く連日行列。






でも俺はこの店の味が好きだから。




あなたの事がスキダカラー。









店主からしたら、


『サービスするからまた来てね』


っていう意味を込めたアジなんだと思うが…。




疾風怒濤という言葉しか当てはまらないほど、まくし立てる奥様。





ケンカをやめて。


二人を止めて。



ワタシとアジのために争わないで。




竹内まりやは、ここから歌詞のヒントを得たのだろう。








「そんなお人好しだから周りから言われんの!高そうなメガネだって!」






あーなるほど、お人好しだから高そうなメガネだって言わ………いや、どういうこと?





こんなに点と線が繋がらない事って、かつてあったか?






24時間テレビのマラソンランナーが日本武道館じゃなく両国国技館に行ったような気分。



そこに徳光さんはいない、いるのは武蔵丸だけだ。by織田裕二。





とにかく!!










ごっつぁんです。












今日も読んでくれてありがとう。




その日の夜、高そうなメガネとお人好しの関係性について悩みすぎて、眠れなかった。



股。

おまっとさんでした。

純カパーナです。








元ネタのチャンカパーナの情報が少なくて一言添えられない。



でも左手はSoweluだけ。






誕生日、沢山のお言葉ありがとうございました。


幸せに包まれました。また1つ増えた宝物です。





ブログの夏休みも終わりまして、また書いていきます。

よろしくお願いします!











「グッドモーニングおはよう!」











朝から同僚がウザい。




『お前、おはようおはようって言ってるじゃん』



って言ってあげなかった事が、あんな展開を生むとはこの時は知る由もなかった。









「聞きたいか、俺の武勇伝!」








…いや唐突!



それ、オリエンタルなラジオから聴こえてくるやつでしょ?



しかも最初の相方のセリフが飛んでるから。



お前はカラオケでハモりのパートだけを得意気に歌う奴か。






ただ暑さと疲れで、これを言ってやれない。

まわりも言わない。



夏は終わらない。










「あっついな~…夏ーはアイスが欲ーしくなるー♪」











それって、夏ーは股間がカユくなるー♪だろ。


デリケアエムズのCMだろ。


お前はムヒの回し者か。










これも俺は言えなかった…。




誰も何も言ってくれない事が彼を追い詰め、ムキになってる事は想像に容易い。

でも…




夏ーはツッコんでやれなくなるー♪












「…そういえば明日の予定なんだけど…」










急に真面目に仕事の話しだしたぞ。



諦めてくれたならそれは有り難い。


彼の為にも、あのまま突き進むのは良くない。



その先に道は無く、進めばそこは絶望を知る残酷。











「…緩急つけてみたら面白いかなと思って真面目ぶったんだけど…」







ごめん、頼むから説明しないで。



もういいんだ。




お前は良く頑張った、さあ眠ろう。










「純!」





ヤバい、ロックオンされた。



寝たフリがバレていたのか。









「お前、もうすぐ誕生日だろ?その日は会えないから今から歌う!ソングフォーユー」






ごめん…やめて?




というか、ソングフォーユーってシオノギじゃないんだから。



ムヒかシオノギか、はっきりしろい。べらぼーめ。







さすがに俺に話しかけてるんだから、そうやって相手してあげれば良かった。




でも出来ないんだ。



だって暑いんだもん。







それに、これだけ全員からスルーされていれば、さすがに諦めるはず。




もう気付くはず。



空も飛べるはず。








予想通り、彼の悪ノリ大会は程無くして終わりを告げた。









…はずだった。











「指の関節の部分を蚊に刺されちゃって痛くてカユくて…。ムヒ塗ったんだけど…」











もう限界だった俺は満を持して立ち上がる。









「だからお前はムヒの回し者か!鈴木杏樹が泣いてるぞ!!二股か!股間だけに!塩谷か!股間だけに!」








自分の中に眠る潜在エネルギーをも巻き込んで全てを放出した。



そのせいか、『股間だけに』って二回言ってしまった。なぜか。




でもこれで終わる。



解放されるんだ。












「え?いや、ごめん。別にもうボケてないから…」














やっちまったー。











今日も読んでくれてありがとう。





その後、奴は水を得た魚のように俺の側でフザケ続けた事は言うまでもない。



体感温度は、軽くサウナを越えた。