今回は、新型コロナウィルス蔓延時の2021年に公開された劇場版作品
『スーパーヒーロー戦記』の悪役について綴ってみます。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』「食わず嫌い王決定戦」で、
石橋貴明さんの「カルガモ男」と「仮面ライダーピザ」として、
即興で対決を演じてから丁度十年を経て(だったはず)、
鈴木福氏が石ノ森章太郎先生を演じたことでも知られる「お祭り映画」でありまして、
近所のレンタルビデオ店(この表現が既に昭和だなぁ)で
商品になってからすぐに視聴した時点でのアタシの感想は
「ああ、『サイボーグ009』「神々との戦い」の
オマージュをやりたかったんだ」というものでして。
本音をポロっとこぼしますと、本作初登場の悪役3体の意匠は
なかなかいいんだから、もうちょっと丁寧に扱ってあげなさいよ、と
感じた次第であります。
その結果がこれ(笑)。→#人造人間キカイダー #スーパーヒーロー戦記 Melody ―― 終わりなき旅路よ明日天気にしておくれ - pixiv
冒頭で触れました悪役3体というのが、
アスモデウス(谷田歩氏)
ライダーワルド(谷中敦氏:声)
戦隊メギド(ささきいさおさん:声)でありまして、
とりわけ、配下2体はそれらしい能力も一切発現することなく
仮面ライダー1号とアカレンジャーに成敗されている(笑)。
なので、上述の二次創作ではとにかく勝手に能力を添加しております(笑)。
リンクを貼っておいてなんですが、アタシの愚作においても、
文体がかなり攻撃的なものになっているというか、
均整をちょっと欠いているかもしれません。
2022年初春、取り組み出した時期に
「Good Times ~ あの空は何を語る」のあとがきで
原さんが言及している戦争が起こってしまったもので。
そしてこの時宜、岩手県立図書館で見つけた「廃墟の写真集」から
(『新仮面ライダーSPIRITS 』で、村枝賢一さんが
端島(軍艦島)を題材にしてショッカー最後の拠点について
描写されていましたが、怪人とあのような風景はよく似合う)
バブル経済華やかなりし頃、安直な発想で全国に建設されたうちのひとつ
稚拙な「外国っぽさ」を売り物にしたテーマパークの荒涼とした「成れの果て」が
不思議と胸に響きまして、上述の3体をそうした舞台で暴れさせております。
戦隊メギドに関しましては「石ノ森先生っぽい兵装をもたせよう」ということで、
ゼンカイザーを模造した頭部の十指に萬画版ワルダーやアニメのシャドウナイト風に銃器を、
そして本来の四肢は005ばりの怪力を発揮するふうにさせました。
「ゼンカイテンランス」を模造した長槍を後先もなくぶん回す感じで。
ライダーワルドは『仮面ライダージオウ』まがいに「アナザーライダーセイバー」にしちゃって
「アナザーライドブック」で戦場の構成を激変させてしまう能力を持たせました。
担当されている声優さんを取り違えていたので、『銀河鉄道999』の「装甲甲虫」などが
召喚されています(笑)。「不完全な復活だったのでいろいろごちゃ混ぜになっている」と弁解。
アスモデウスは両翼を兵刃に変換したり、太刀を打ち違わせて相手を弾き飛ばしたりと
いう演出がカッコよかったので、『スターウォーズ エピソード3』の
ゼネラル・グリーヴァスを意識して仮面ライダージオウトリニティと切り結ばせています。
関節から芽吹く繊維によって下忍などを召し寄せるワームホールを形成できるふうにもしました。
『コンパチヒーローズ』のノリで、宇宙世紀最強であろう「オールドタイプ」2人の愛機、
<ハンブラビ>小隊、<ドーベンウルフ>(『Gundam evolve』に倣って白亜の外装)も、
そして量産型MSでは最も好きな<ゼク・アイン>も出してしまおうという、もう滅茶苦茶(笑)。
なんというか、どうしてもこの時代に書かないと気が済まない、
そんな情動にとりつかれて綴ったというか。
勢いというしかないですね、アタシの愚作をおしなべて振り返った中でも。
「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものは。」といつか思うのかしら。