増山江威子さんがご逝去された際にもXで呟いたのですが、
アタクシにとって『ルパン三世』の最高傑作というと、
1996年に劇場版として製作された
『DEAD OR ALIVE』なんですよね。
監督をモンキー・パンチさんが担当されたり、
後述する通り声優陣が物凄かったりしたり、
など様々な理由はありますが、
真っ先に挙げるのは
「銭形警部がボンクラじゃない」ことでしょうか。
ルパンとの勝負はほぼ五分五分と云って差し支えない。
・替え玉を使ってルパン当座の拠点を暴く(〇)
・名だたる賞金稼ぎたちの先手を打ってルパンを拘束(〇)
・一時的に見張り役を頼んだカフェの主人を代理にされる(×)
・特別製の手錠を嵌めるものの、「二重の手首」という仕掛けで遁走を許す(×)
というところで。
かつて書いた二次創作でも、とっつあんを有能にしていたってのもあるし。
#クレヨンしんちゃん #仮面ライダージオウ 嵐を呼ぶタイムストリップだゾ!! - さっとすの小説 - pixiv
ただ、同じくとっつあんが有能に描かれていた(そうでもないかなぁ……)
『カリオストロの城』はあまり好きじゃない。
銭形最高の名台詞は第1シーズン第1話の
「自由であることが何より得難い財産というわけだ」
だと思っているし。
宮崎駿監督の、ルパンをあまりにも「いいひと」にしちゃっている
解釈がどうも共感できないのですわ。
原作でも「オレを義賊というのはやめろ……!!
ヘドが出そうだぜ。その言葉!!」というふうに言及していますし。
(『ルパン三世カルト大辞典』双葉社、2000年参照)
豪華すぎる声優陣については、
ヒロインであるオーリエンダーを
コナン君や乱ちゃんでお馴染みの高山みなみさんが
担当されているのをはじめ、
古谷徹さん、銀河万丈さん、
野沢那智さん、千葉繁さん、その他。
あとは物語の構成がとにかく面白い。
原作同様、
「きっちり起承転結っていうんじゃなくて」
「最後になんだったんだろうって言うので
終わったってかまわないの。」
(『ルパン三世officialマガジン vol.20』双葉社、2009年)
というモンキー・パンチ監督の通念通り。
ネタバレになるので詳しくは記しませんが、
「その人物自体が〇〇だった」とかって
公式書籍では記述されていますが、
「〇〇の主導権を掌握するシステムを起動させる際、
機構からして〇〇に寄生された」のではないかな、
ってアタシは思うのですが。
まあ、説明するのは野暮だからいいか。