『素敵な夢を叶えましょう』(KADOKAWA、1999)に
第15回「ライバルはいない⁉」という章があるんですが、
そこで桑田さんは
「ライバルって、
自分とは違う存在なんだけれども
連立している存在であって、
“負けたくない”気持ちを
いやみなく出せる人……だよね」
「ライバルの目線があると、
背筋がピシッとする、
ちょっとイヤだなと思いつつもね……。
またそういう目線を拡大して考えてみると、
現在のライバルは“メディア=情報”という
極論めいたことになってしまうのかもしれないね。」
と仰っているのですが。
この人の場合、自分がデビューする以前並びに、
自分たちが「国民的歌手」になってしまった後も
「今では ONE OK ROCK 妬むジェラシー」
じゃないですが、情報網が発達した2024年6月現在でも、
自らの創造力を鍛え続けるために
「ライバル」を探し続けている気がするんですね。
で、ちょっと文脈は異なるのですが、
デビュー45周年頃の日テレだったかのインタビューで、
緑黄色社会を脅威に感じている、みたいなお言葉があった気がするんです。
この人たち、アタシも素直に好きです。
熱心なファンじゃなくて、
YouTubeをフォローしているに過ぎないのですが、
「Mela!」が2022年の紅白歌合戦で流れた際には、
ああ、みんなじゃなくても
かなり多くの人が口ずさめるという
「難しくない」邦楽がようやく出てきたな、というか。
音程が相当限定されているアタシでも歌えるくらいですから。
繰り返しお断りさせていただきますが、
アタシもこのバンドに詳しくはないのです。
でも8~9年位前のNHKのお昼の番組?で
この人たちの曲が流れた時、
あ、いいな、って感じた。
で、CDをすぐに借りにいった記憶はある。
「キャラクター」が大好きなんですけど、
「あ、これは「ミス・ブランニュー・デイ」なんだ」と
しばらくしてから気づいた。
「♪ありのまま気ままの君で心はRainbow」と
いう意味合いで、繰り返しや頭韻などを通じて
「♪ケセラセラ」と寄り添ってくれる、そんな感じ。
「陽はまた昇るから」も好きで、
『クレヨンしんちゃん』劇場版の主題歌
(映画は観ていない)だったはずですが、
わかりやすく、自然に覚えられるという
流行歌たる条件を多くの楽曲が備えている。
この人たちきっと、
『Hey!Hey!Hey!』の浜ちゃんと松ちゃん、
『うたばん』の中居さんと石橋タカさんなどといった
海千山千の方々と渡り合っても
面白かったと思うなぁ。
頭の回転とかすごく早いはず。