東野圭吾/時生 | こぶたのしっぽ

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時生 (講談社文庫)/東野 圭吾
¥790
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「時生」を読みました。

不治の病を患う息子に最後の時が訪れつつあるとき

宮本拓実は妻に、20年以上前に出会っていた少年の思い出について

話し始める。

どうしようもない若者だった拓実は「トキオ」と名乗る少年と共に

謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った。

東野圭吾の作品を読むのは何冊目だろうか。

今回も、面白かった。

う~ん、似たような、近いような作品はあるかもしれない。

でも、面白い。

読んでしまう。

絶対にありえないことだけど、でもこういうことが、もし万が一、一度でいいから

できるのであれば、という願望というか想像(妄想?)、

そこそこみんな一度は考えたり、頭の隅で思った、想像したことが

あるのではと思う、(タイムトラベラー的なものを含む)を、

描いている、この小説は、

(厳密にはタイムトラベルというか、意識・魂?のようなものだけれど)、

その設定だけでもやはり惹き付けられますが、

そこに、ホントにうまい伏線が張られていて、

最後は泣いてしまいました。

感動しちゃうんですよね。

まさに作者の思う壺だったかもしれない自分ですが、

読んでない人には、普通に面白いよと、

安心してオススメできる1冊です。

(あたまっち)