- 曙光の街 (文春文庫)/今野 敏
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日本でKGBの諜報活動をしていたヴィクトルは、ソ連崩壊後に解雇され失意のどん底にあった。
そこへヤクザ組長を殺す仕事が舞い込んだ。
再び日本に潜入した彼を待ち受けていたものは?
警視庁外事課とヤクザを相手にスリリングな戦いを展開するうちに明らかになる、日ソ時代の驚くべき秘密とは?
これは最初から最後まで、ずーっとスリリングで緊張感があり、しかも場面場面の描写が丁寧に書かれているので、まるで映画でも観ているように読めました。
もちろん、私はKGBを知らないけど、(知られたらKGBの意味が無いわけで・・)
でも、これだけの訓練を受けてスパイ活動をしていたんだろうな、というリアリティが感じられて、
読んでてとても興奮しました。
小説を読んでて滅多に興奮はしないけど、久しぶりにページをめくる手が止まりませんでした。
スカッとした結末も、非常にエンタメらしくていいと思いました。
映画とかになっても充分面白い作品だと思います。
(あたまっち)