G博士のうつ病心得6ヶ条その2は


「寝付かれなくなったり、夜中目が覚めて眠れなくなったりしたら、

気にしないで、本を読むなり、考え事をするなりする。

たとえ夜が明けるまででも眠くなるまで続ける。

その間に考えたこと、思いついたことは大事にメモしておくこと」

です。


これが夜中に頭が冴えて眠れなくなったときの対策です。


前回G博士のうつ病心得その1で、すでに踏み込んでしまいました。


眠れなくなると思い、本を読んだり、考え事をするのを思いとどまるな。

眠ろうとする努力をやめろということです。


普段仕事を持っていて、会社や自分の事務所に定時に出勤しなくては

ならない時は翌日のことを考えて、あせり眠ろうとするのは当然です。


しかし、休暇をとって治療に専念するということになると事情は変わって

きます。


今度は、うつ病の治療をするということが目的になりますから、

それに専念するということが肝心です。


ですから疲労しきった脳を休ませる。

これがまず第一番目のうつ病への対処法ということになるのでしょう。


「脳の疲れを取れば病気は治る」(PHP文庫 藤野 武彦著)という本が

あるくらいです。

まず頭脳の疲れを取りましょう。


ここできわめて大事なことは、眠れないで本を読んだり、考え事をして

いる間に思いついたことをメモしておく、ということです。


そんなことをしたら余計眠れなくなってしまう、という心配は毎日会社に

通うときの心配です。


今はとにかく眠くなるまでくたびれる。

眠って脳の疲れを取る、という目的とは矛盾した努力をする。

そういう過程にあるわけです。


一つ一つの過程を懸命につとめることが大事なのです。


G博士の凄いところは「うつ病は縦社会から横社会への通過儀式である」

と看破し、その横社会への展開を対処法に組み込んでおられるところです。


夜中に一種の興奮状態で考えていることは、朝目が覚めれば、

何かいいことを夜中に思いついたけれど思い出せない、

といったことが一般です。


時には憶えていても、なんとなくバカバカしくなって捨ててしまいます。


しかし、夜中に思いついたことをメモしておき、それをまとめてみると、

平常時にはとても考えつかないことをつづっていて、改めて読んでみると、

自分でもびっくりするようなことはいくらでも出てきます。


そこから、横社会へ移行する手がかり、足がかりが得られ、

全く予想もしなかったような方向への自分の展開が始まるのです。


このことはG博士のうつ病心得6ヶ条の次の項目につながっていきます。