G博士のうつ病心得6ヶ条その6は、

「うつ病であることを周囲の人に明かす」です。


これもまた実行するのには抵抗があることです。


私はうつ病とは遺伝的な病気で一度発病すれば治らない、

と思っていました。

生涯病院に閉じ込められていて外部と接触することも難しいと思い込んで

いました。

たまたま運良く快方に向かったとしても、やはり入院退院を繰り返し、

普通に仕事ができるようになることはない、と自分で決め込んでいました。


ですから、G博士に

「典型的なうつ病ですよ。明日から仕事は休みなさい。

このまま仕事を続けていると、とんでもないことになりますよ」

といわれた時は、目の前が真っ暗になりました。


でも、G博士から、うつ病は心の風邪というくらいで、ほかの病気と

変わらない。

今では薬もいいものがある、治療可能である。

と聞きやっと対処法を伺う気になりました。


それをまとめたものがこの6ヶ条です。


そこで「他人に明かす」ですが、これには二つの意味があると思われます。


一つは周囲の人にもこの病気に対する知識をもってもらうこと。


もう一つは私のような、この病気に対する誤解から人に隠して密かに、

治してしまおう、と考えることからくる対処法の間違いを防ぐ。

ということであろうと思われます。


実際に、私がうつ病であることを表明すると、そっと私に近寄り、声を潜めて

「実は俺も、どうもおかしいので医者に行こうかどうしようか悩んでいる。

他人には君の事は話さないから、その対処法を教えてくれ」

などといい寄ってくる人が出てきました。


こういう人が危ないので、このような人が治療に遅れをとってG博士の

いうようにとんでもないことになるのです。


今はそんな人が毎年3万人もいるというではないですか。


やはり気になったらすぐ信頼できる医者に相談に行かなくてはいけません。