今日も、私の青春時代のお気に入りの曲を紹介します。世に言われる名曲ではないかもしれませんが、私が若い頃とても勇気を貰った曲です。
TOMOVSKY(トマフスキー) の
うしろむきでOK!
という曲です。
ちなみにYouTubeでオリジナル音源を探したのですが残念ながら無いみたいでした。
代わりに、ソニーミュージックの販売サイトでサンプルを聴けるみたいでしたので、もしも聴いてみたい方は以下のサイトでどうぞ。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/Tomovsky/discography/ESDB-3652
シングル販売もされていますが、アルバム『NEGACHOV & POSICOV』にも収録されています。
この曲の公開は1996年です。私が初めて聞いたのはラジオでした。その頃は、まだ高校生で、お金も無くて、ラジオで録音したものをカセットテープで聞いていました。
高校生・大学生くらいの私は、とても根暗なヤツで、他人や外の世界と関わるのが煩わしくて、大体いつもヘッドホンで耳を塞いでいました。
その頃に聞いていたお気に入りの曲の一つがこの『うしろむきでOK!』です。
まずは、先に歌詞を一部紹介します。
うしろむきでOK!
作詞作曲:大木知之
うしろむきでOK!
うしろむきでOK!
君もあの人も同じこと、言う
前向きになれと 前向きが大事だと
僕には後ろ向きって 自覚症状がない
長い目で見たら 本当はこっちが前かもよ
でもうしろむきで 何が悪いの?
居心地が良くて 結構ラクなのに
とても陽気な曲調なのですが、結構攻めてる歌詞なんですよね。
当時のヒット曲って、「くよくよすんなよ」「みんな楽しく」「元気だそうぜ?」みたいな曲ばかりだったので、当時でもこの曲はとても異才な存在だったと思います。
といっても、地方である岡山では、ツタヤとかには絶対に置いてなかったですし、買おうと思ったらまず間違いなく注文が必要なレベルの知名度だったので、異才と言っても知ってる人が少なかったです。
(ただし、岡大の近くに個人経営のインディーズとかマニアックなCDばかりのレンタルショップにはあった)
当時、私は暗い印象なヤツだったので、知り合いにライブに誘われたりした時にも、
自分が好みでもない、上手いとも思えない演奏を聴いてつまらなそうにしている私に
「ちゃんと盛り上がっていこーぜ?」
「もっと楽しそうにしろよ!」
とか言ってくる人たちがいました。
私は、それを聞いていつも違和感を感じていました。
「無理して、楽しんでる風にしないと駄目なの?」
「明るく振舞ってないと誰かの迷惑なの?」
そんな風にクサクサしていた私の気持ちを吹き飛ばしてくれたのが、この『うしろむきでOK!』という曲だったんです。
ちなみに、このTOMOVSKY(大木知之さん)の曲、基本的には宅録なんですよね。
曲によっては、作詞作曲はもちろん、演奏・編曲・ジャケットイラストからプロデュースの殆どを自身でやってるというちょっと意味の分からないお方(良い意味で)。
才能や行動力に優れた、エネルギッシュな人なのは確かなのですが・・・
ラジオ番組でトークを聞いた印象も、陽気で、ふざけていて、不思議な印象な方だったのを覚えています。
今のままの、ありのままの自分で大丈夫
当時の私にそんなメッセージをくれたこの名曲に
感謝!