けーたいみしてよ(by MAISONdes) | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

新進気鋭のアーティスト/クリエイターたちを入居者として見立て、楽曲ごとに歌い手と作り手が変わる音楽プロジェクト・MAISONdesの「けーたいみしてよ」は、はしメロが作詞・作曲・歌唱を務め、maeshima soshiがアレンジで参加、アートワークはMAISONdesのイラストレーター・NAKAKI PANTZが担当した。

キャッチー且つポップなサウンドながら、リフレインする「けーたいみしてよ」という重たいフレーズが印象的な楽曲となっており、MVは深夜にベッドの上で男女が交わす「けーたいみしてよ」という言葉のエグみも感じられる作品になっている。

 

20代が普通に利用している出会い系アプリや婚活アプリで知り合っても関係が長続きしない件について考えてみたが、どうせアプリで知り合っているんだから、出会ってまず第一印象で気に入ったら携帯(スマホ)の交換という儀式をデフォルトにすればどうか?とすら思う。

自分では絶対に嫌だが(笑)。

 

よくナンパされる女子が、安易にLINEなど連絡先を交換するのは大変危険な行為だと思うが、そういったときも、まずは「けいたいみしてよ」から始めれば良いかもしれない。

 

まず確認するのは、写真とLINEなどメッセンジャー、あとはSNSのアカウントと電話帳だろうか。

 

交換前提でデーターが削除されていて履歴が殆どないというのもアウトだ。

 

普通に複数の異性とのやりとりや写真がなければそれはそれで怪しい。

 

本当に好きな女の子に「けいたいみしてよ」と言われたら、殆どの男子は爆死だろう。

 

デジタル時代の恋愛では、スマホが自分の履歴書や釣書と考えなければならないのかもしれない。

 

中国では政府がスマホのデータを含む全ての通信を傍受して検閲していると言われるが、10年くらい前から既に中国の女のスマホ検閲は政府以上に厳しいことを思い知らされている。

 

「他人のプライバーシーをのぞき見することはマナーとしてどうかと思う」という倫理的主張は全く無視され、検閲を拒否するだけでクロ確定といった感じだ。

 

日本では、「けいたいみしてよ」という悪魔の呪文は、今でも唱えた途端に関係が消滅する危険な呪文として認識されているせいか、あまり一般的ではないように思われるが、これからはどうなるか分からない。

 

昔は携帯2台持ちとか、怪しい回避策もあったが、今はスマホ=自分なので、マイナンバーなんかよりもスマホの電話番号の方が個人の認証には向いているくらいだ。

 

海外の銀行では、既にスマホによる個人認証とアプリの活用が一般的になってきており、スマホに財布まで握られてしまっている。

 

このデジタル呪縛から逃れる方法は、もうないのだろうか?

 

これからの時代は、AIが情報をネット上から自動的に拾い上げて分析するのが普通になると考えられる。

 

電力会社が家庭の電力の消費状況をAIに分析させて、高齢者世帯の活動状況を確認することを進めているというニュースを見たが、スマホのデータを吸い上げればそれももっとリアルに分かるだろう。

ウチの93歳のお袋の場合は、「らくらく携帯」が「らくらくスマホ」になった時点で、ほぼ携帯の使用頻度がゼロになってしまったので、既に生きているかどうかすら分からないという結果になるだろうが。

 

なんでもスマホで行われる時代には、スマホの中にその活動履歴は全て記録され、そのプライバシーがどのように守られるのか?もしくは守る権利があるのか?という問題は、国が国民を管理する上でも、彼女が彼氏を監視する上でも存在し、同様にその情報開示要求を拒否することは案外難しい。

 

このデジタル呪縛から逃れるには、携帯もパソコンも持たず、インターネットに接続しないオフラインだけで生きられるかどうか?という究極のサバイバルチャレンジということになるだろう。

 

人間関係という観点だけでみれば不可能ではないかもしれないが、ネット情報に依存し始めて20年以上経った今、そのツールを放棄することは、人間関係そのものを放棄することになりかねない。

 

問題は、お金に関わることのほうが遙かに深刻だ。

お金に関しては、現金しか使わない方法しかないが、既にそれも成り立たず、しかも銀行の機能はスマホのアプリに移行が進んでいるので、今後はスマホのアプリを使わなければお金が使えなくなる恐れがある。

 

現金のストック(タンス預金)を使い続けるなら可能だが、売り上げや給与や年金など新たな収入を受け取るためには銀行口座が必要だし、マイナンバーのようなタックスIDも登録する必要になる。

 

コロナの出入国規制の時に行われたように、アプリ上で陰性証明を提示しなければ入国すらできなかったことを考えると、スマホ無しでは国境を跨ぐことも難しい。

 

女の子を口説こうにも、固定電話とお手紙だけではほぼ無理ゲーだろう。

 

そして、悪魔の呪文「けいたいみしてよ」が出たときに、「けいたいないんです」と答えたならば、その時点で爆死確定となる。