HSBC香港・・・口座の休眠/凍結の防止と解除 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

 

先日お話をした通り、HSBC香港は、新規の口座開設の難易度が増しているというか、もし香港居住者しか作れないような事態になれば、日本居住の日本人には今後開設不可能になるかもしれない貴重な海外口座だが、相変わらずスマホアプリに対応できなかったり、ほったらかしで休眠口座になっているひとが多いようで残念だ。

 

かつてはプレミア(Premier)口座/アドバンス(Advance)口座/パーソナルインテグレイテッドアカウント(PIA)と3段階の口座があったHSBC香港だが、今は下の二つが統合されてONEという口座になり、口座維持手数料のかからない最低平均預金残高が撤廃されている。

プレミア口座に関しては、プレミアマスターカード(Premier Master Card)が発行される以外にはそれといった強力なメリットはないが、要求される維持手数料のかからない平均預金残が100万HKドル=今や約1,700万円のままだ。これを下回ると毎月380HKドル=約6,500円の口座維持手数料がかかる。

あまり保有している日本人の話は聞かないが、最上級のジェイド(Jade)という口座も存在し、最低預金残高は780万HKドル=約1億3,000万円となっている。

 

今まで多くの日本人が開設してきたアドバンス口座やPIAは、すでにONEになっている筈だ。

 

ONE口座が休眠になる条件は、以前のアドバンスと同じように、「2年間全く資金の移動が無かった場合」には休眠(Dormant Account)となり、送金やATM引き出しなど資金の移動は一切できなくなる。

 

休眠になっている場合、休眠解除するためにはコロナ以前は渡航する必要があったが、今は渡航しなくても電話で休眠解除は技術的には可能である。

 

HSBC香港口座が休眠になっているひとたちへ | Mr.Gの気まぐれ投資コラム (ameblo.jp)

 

よくある休眠状態に関する混乱は、①インターネットバンキングがロックされている、②ATMカードがセキュリティーロックされている(もしくは有効化されていない)という場合でも口座は休眠になっていないこともあり、口座が休眠になっていてもインターネットバンキングにはアクセス可能(資金の移動はできない)である筈だが、スマホアプリの導入とセキュリティーデバイス機能のアプリへの移行前にセキュリティーデバイスの電池が切れてしまったり、その場合に必要となる2段階認証のうちSMS(電話番号によるショートメール)かメールアドレスのどちらかがメッセージを受信できない場合には、移行が完了できないなどといった複合的な原因でインターネットバンキングにアクセスできない場合に起こりうる。

 

銀行に登録していた携帯番号やメールアドレスが変わったにも関わらず変更していないとか、携帯のSMS設定が海外からのSMSをブロックしているとか、メールがドコモメールやauメール、softbankメールなど携帯プロバイダーの提供するメアドの場合に受信が上手くいかないケースが見受けられる。

 

これらの問題は、スマートフォンアプリ導入時に発覚するので、導入していないひとは先ずはスマホにHSBC HKアプリをダウンロードしてログインしてみることが重要だ。

 

今後は新規開設ができるかどうかも分からない貴重なHSBC香港口座なので、既に持っているひとはたとえ休眠になっていても諦めずに休眠解除し、アプリもダウンロードしてモバイルバンキングも活用して今後は休眠にならないように積極的に利用したほうが良いと思う。

 

ちゃんと使ってみたことのない人には分からないかもしれないが、口座にお金さえ入っていればアプリ上で国際送金もできるし、為替通貨の変更も、投資口座があれば株式や投資信託などへの投資も、ペーパーゴールドの売買も何でもできてしまうという、とても良くできた便利なシステムなのだ。

 

それを体験して、日本の金融システムのクソ度合いを思い知るだけでも、海外旅行に出かけるより遙かに価値のあるものだと私は思う。