最近はあまり恋愛論について書いていない。
知ったかぶりの恋愛論を展開する自分も嫌だし、この歳になって恋愛や結婚という事に関してなんだかよくわからなくなってしまったという事実もある。
「青ブタ」や「やは俺」といった高校生が主人公の恋愛系アニメを観てじんとしてしまう50を超えたオッサンというのも我ながら気持ちが悪いものだ。
私とは姓の異なる娘達も早いもので24歳と20歳になり、時々会ったときに恋バナとかを聞かされることもあるようになった。
上の子は結婚願望が強く、恋愛感情に溺れるタイプではないが結婚に向いた男性とちゃんと恋愛するのは難しい感じがする。
気の使い方が上手いし、ファッションやコスメに夢中な普通の真面目なOLで、その適度なミーハーさもあってか、割とモテるようだが、結局自分が本当に好きなひとを選べない。
娘が結婚を前提として付き合う彼氏として、私が認める条件というのを偶然初めて口にしてしまったのだが、それは「マニュアルのクルマを運転できる」というものだ。
無意識に言ってしまった直後に、娘に「わかった。それがパパの条件ね!」と言質を取られて気付いた。
確かに、マニュアルのクルマも操れないような奴に自分の娘を任せることはできない。
我ながら悪くない条件だが、最近の若い人はそもそもAT限定の免許しか持ってないかもしれない。
下の子は恋愛経験そのものが少なくいつでも恋に溺れそうな危うさがある。
大学に入って最初の恋人が外人だったのには驚いたが、その恋も交換留学の期間が終わって彼の帰国と共に終わってしまったようだ。
たぶん、まだその恋を引きずっているに違いない。
コロナのせいで楽しみにしていた交換留学も無くなってしまい、言ってる間に就職戦線に投入され、今後は恋愛どころではないだろう。
オタクな性格で一直線な純真さをもった彼女も、いずれは開花してオタクな奴らにモテまくるだろうが、その時に自分を見失わないように気をつけて欲しいものだ。
父親としては、娘の結婚や恋愛に対してどのようなアドバイスが適切なのか慎重にならざるを得ないし、そもそも適切なアドバイスができる父親かと言われれば極めて疑問だが、子供たちにとって一度きりの人生なのだから、良い恋愛経験をして実りの多い人生を歩んで欲しいと心から願うばかりだ。
今回のコロナ引きこもりを経て、誰もが本当に必要なひとは誰なのか?について考えたり感じたりしたに違いない。
仕事などでどうしても会ったり、話したりしなければならない場合でもZOOMで事足りてしまう現実。
本当に会いたいひとと、ZOOMで会いたい気もしないし、その必要性も感じられない。
では、リアルに多くの人と会えない世界では、まだ出会っていない恋人とどうやって知り合えばいいのだろうか?
婚活マッチングアプリ的なもので本物に出会える気がしないが、かといって引きこもっていて積極的に誰かと会わなければ新しい出会いもない。
出会いのない難しい時代になった・・・というか、昔に戻っただけなのかもしれない。
携帯電話の無い時代を描いた、オリジナルの「東京ラブストーリー」でも観てみてほしいかな。
最近Netflixでやっている2020リメイク版はアナログなオッサンにはちょっと琴線に触れない。