チベット自治区マイニングファーム視察レポート③ マイニングファームは存在した! | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

のどかな小金の町を出発し、渓谷の川沿いにある道路を山岳地帯へと少し登っていく。

発電設備が多く見かけられる。

 

 

豊富な水力資源をふんだんに活用して水力発電を行っている。

 


 

ダムに併設された水力発電所。

 

城下町っぽい旧市街地の風景を抜け・・・。

 

20分ほどで現地に到着。

ジェフの義理の叔父さんが保有する水力発電所が見える。

以前に写真で見たことがあるものだ。

 

この発電所に併設されている写真左側の青い掘っ立て小屋がマイニングファーム。

この水力発電所で発電された電気はほぼ独占的に、同じジェフの叔父さんが経営するこのマイニングファームに供給される。

この発電所ひとつで、1万台のマイニングマシンを稼働させる電力を賄うことができるらしい。

マイニングビジネスにおいて重要な事のひとつは安価な電力を確保可能な発電施設を押さえることにあるが、その点に於いては完璧だと言える。

 

まさか地球上のこんなところにこんなものがあり、仮想通貨のマイニングが行われているとは想像もできない・・・。

これが、実は世の中の現実なのかもしれない。

 

極めてオープンエアーな掘っ立て小屋の中をのぞいてみると、YouTubeで見たことのあるようなマイニングマシンの棚が出現する。

既に5,000台のマシンが稼働中だが、主に14THパワーのアントマイナーS9である。

 

ファームの奥には、これも見たことがある巨大なクーリングファンが壁一面に備え付けられており、このファンとマシンのファンの稼働音が結構うるさい。

しかしながら、真夏でも10℃程度の気温なので、稼働環境は年間を通じて最適である。

 

新型マイニング機アルファX10の稼働状況をモニターしているところ。

 

左側の2台が、最新のアルファX10。

いちばん右側の1台がアントマイナーS9。

これもアントマイナーS9。

ケースサイドのステッカーを拡大してみると、このマシンはいくつかあるアントマイナーS9のサプライヤーのひとつであるShenzhen Cloudic Technology Co., LTD.というメーカのものである事が分かる。

http://www.cloudic.com/

 

アルファX10とアントマイナーS9の大きな違いは、アントマイナーが一枚のボードに依存してマニング作業を行ってるのに対して、アルファX10では4枚のボードが独立してマイニング作業を行っている点であり、もし何かの異常で、1枚のボードが動かなくても、残りの3枚のボードは稼働し続ける。

現状アントマイナーS9が14THであるのに対し、アルファX10は1ボードあたり7-8THで稼働しており、4枚合計では28-32THで稼働する。

28THで消費電力は1,680W、32THでも2,000Wと消費電力は低い。

 

 

 

このボードが1台あたり4枚装備される。

稼働率は管理システムによって自動制御され、消費電力に対して最も効率の良いハッシュパワーで稼働するようになっている。

 

この中に仕込まれたチップは、完璧な放水油膜処理が施され、クーラント液にボードごと漬けられたまま稼働する水冷バージョンも近々実現する。

 

私有発電所なので当然だが、まったくもって電力の私物化である。

30億円くらいで買えるらしい。

 

 

ファームの敷地内には、管理人の住居と思われる建物があり、現地チベット族の管理人が門番をしている。

たぶん、何が行われているのかは全く理解していないだろう。

 

番犬もいるが、セキュリティー上役に立っているのかどうかは分からない。

単に管理人のペットだろう。