朝のニュース番組で浅田真央ちゃんの現役引退を知った。
このニュースを知った織田信成クンは残念で涙したとのことだが、私も泣かないまでも悲しみは隠しきれない。
最近の不調から、もしかすると引退は有るかもしれないと予期していたが、世間は神的な羽生弓弦クンの活躍に目を取られ、最近CMで見かけるばかりであまり報道されなくなった浅田真央ちゃんのことを忘れかかっているかのようだった。
かつて、“悪魔に魂を売った”としか思えない人間離れした演技力とスケーティングを誇ったキム・ヨナを、ヒトでありながらあれほどまでに追い詰めることができた天才スケーター「浅田真央」はどこに行ってしまったのだろう?
これからは本田真凜ちゃんの時代なのか?
そういえば忘れていたが、注目の美少女スケーターだった庄司理紗ちゃんはどうなってしまったのか?
どうやら高校時代に足の指疲労骨折して休養し、今は慶応大学で体育会スケート部に所属しているとか!?
真央ちゃんは、日本のスケート史で最もメディアに翻弄され、そして潰されてしまったと言えなくもない。
それが、とても残念だ。
これから先、どんなに優秀な選手が育ってきて、女子でもトリプルアクセルや4回転をバンバン下りる子が出てきても、浅田真央ちゃんのような天才的スケーターの滑りを見ることは無いかもしれない。
二度のオリンピックと数え切れない世界大会を人間の耐えきれる範囲を遥かに超えたプレッシャー下で戦い続け、そしていつも我々ファンに天真爛漫な笑顔を見せてくれていた真央ちゃん。
奇跡的挽回を果たしたソチオリンピックのフリー演技の後で泣き崩れる真央ちゃんのことを思い出すと今でも涙がこぼれそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=febN7_mQhFI
トリプルアクセルを飛ばない真央ちゃんは真央ちゃんじゃない的な風潮があったのは否めない。
私が観たかったのは、トリプルアクセルではなく、真央ちゃんの成長した大人のスケーティングだった。
今でも女子でトリプルアクセルを飛ぶ選手はトップクラスでも少ない。
方や、男子の方は、羽生弓弦クンが始めたと言ってもいい世界最高得点への挑戦競争というか、4回転地獄と化している。
最近、フィギュアスケートの記事を書く気にならないのも、何となくフィギュアがメジャーになりすぎてメディアによるコマーシャル化が進みすぎて嫌気がさしてきたのと、男子の技術進化があまりにも凄すぎてついて行けない感じがするせいかもしれない。
メディアの取り上げ方のせいで、フィギュアスケートというマイナーなスポーツが脚光を浴びるのは嬉しいが、コマーシャル化したフィギュアスケート界のスケートの本質からは乖離したイメージが、一般の視聴者に広まっていくのには少し違和感を感じる。
スケートの本質を知って貰うためには、芸術的な美を追究しているアイスダンスをもっと放映するべきだろうが、それではスポンサーが許さないというのは理解できる。
有力な男性のパートナー候補が居ないので無理だろうが、真央ちゃんもアイスダンスに転向すれば良かったかもしれない。
いずれにしても、もうこれからはメディアの理不尽なプレッシャーと戦う必要はないのだから、好きなようにやりたいことをやりたいようにやって欲しいものだ。
本当にお疲れさまでした。